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2021年最後のヤングスターズ柔道大会、みんな、がんばりました!

今年最後のザンジバルヤングスターズ柔道大会は、6歳から14歳までのちびっこ柔道家53人(インターナショナルスクールから7人(5カ国)参加)小さい順に並んで(体重も考慮)勝ち抜き戦をしました。(11月最後の日曜日)

結果は、前大会(7月)の覇者オスマンが、ヤングスターズ大会2回目の優勝を果たしました。とはいえ、前大会のように14人抜きではなく、6人抜きでの優勝でした。

大会前に、練習試合を重ねたことや、大人の先輩たちとの乱どり時間を設けて、徹底的に投げられ、受け身をとりながら転ぶことを怖がらなくなってきた新人たちもだいぶ成長してきたので、前大会のように、勝星が集中することがなく、
1位が6勝のオスマン、2位のハリスが5勝、
3位が4勝したバルク、ルクマン、アブディラッヒの3名と、星がばらけました。

Fighting Spirit Award(殊勲賞)は、練習もまじめにやっていた3人に。

<インターナショナル・スクールからの参加>
今回も、アブドルラッビル選手が週2回教えているジャンビアニのインターナショナルスクールの子たちが7人(ポーランド、ドイツ、イタリア、アメリカ、ロシア)参加しましたが、1勝もあげられませんでした。7人出場して全敗で意気消沈かと思いきや、アブドルラッビルの話では、「すごく楽しかった」「次の試合も出たい」「次は1回でも勝ちたい」と言っていたそうです。

とかく、欧米人というだけでちやほやされたり、一目置かれたりする風潮のあるアフリカの地で、同じ条件で畳に上がって戦って勝ち負けをつけ、そこに一切の言い訳もなにもない、
一人の対等な人間(子ども)として扱われるということが、彼らにとってもよい経験になったのでしょう。
特に、3位になったバルクと戦ったアレクは、見た目も髪をパンクのようにしてやんちゃなオーラと自信に満ちた表情で登場し、善戦したものの最後の最後に、大腰で思いっきり投げられて一本負けという見せ場を作ってくれました。

<ロシア人武道家のボラプロジェクトや、地元スポーツ店の協力>
今大会は、ロシア人のヴァディム氏(元々空手家でロシア空手の普及のために来ていますが、柔道や合気道もやっています)が、武道普及のためのボラプロジェクトを立ち上げ、ザンジバルのロータリークラブから支援を受けたそうで、今回、ボラプロジェクトが子ども柔道大会を共催するという形で協力してくれました。

大会終了後、ヴァディムさんファミリーと。

せっかくなので、年に一度のザンジバル武道館杯のように、子ども大会も年に一度は入賞者に豪華なギフトを用意してモチベーションをアップしよう、また、子どもを支えるのは家族ということで家に持ち帰ってみんなで使えるようにということで、今大会は、1位には自転車(見た目は立派ですが、実は中古)、2位は電気炊飯器、3位は湯沸かし器、全員の参加賞には、Tシャツという実用品を用意しました。

子ども大会用のメダルを調達しにいったザンジバルのスポーツ用品店も、「子どもはザンジバルの宝物だから、子ども大会なら協力するよ」と、ちょうどドバイから仕入れたという
色帯を提供してくれたのも思いがけない助っ人でした。

優勝したオスマンはさっそく自転車に乗って、ザンジバルの武道館の周りを何周もしてから家に帰ったそうです。

2位になって、電気炊飯器を持ち帰ったハリスは、お母さんがすごくよろこんで、お祝いにと、その日にその炊飯器で飯を炊いてくれたそうです。
3位入賞の子たちも、自分の持ち帰った湯沸かし器で家族でチャイをのんだよと、嬉しそうに言っていました。

今回の入賞者ギフトは、子ども自身だけではなく家族みんなで喜べるようなモノにしよう(自他共栄)といろいろ思案して決めましたが、そういうエピソードを聞くことができてよかったです。

そんなこんなでヤングスター大会は終了しましたが、柔道の最後は、恒例のザンジバル武道館柔道杯で締めくくります。
選手たちが、練習の成果を出せるよう応援していてくださいね。

 島岡由美子

追伸☆ヤングスターズ大会前、数年ぶりに、ザンジバル武道館のペンキ塗りをしました。

きれいになった武道館で練習する子どもたち。

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