ティンガティンガ

アーティスト紹介​

Mohamed Saidi

サイディ

1968年に、初めてダルエスサラームに来たときに、キガンボニに住んでいた創始者 E.S.ティンガティンガに会ってはいるが、そのときは絵に興味がなく、故郷に帰って洋服の仕立をしていた。
1973年に再びダルエスサラームに来たときには、ティンガティンガは亡くなっており、Amondeに弟子入りして、活動を始め、Amonde一門の長の一人として、ティンガティンガ村をひっぱってきた。

オーソドックスな動物画は、やわらかい色使いとほのぼのした表情の動物で、アフリカの癒しの風景といった印象を受ける。

いつもおだやかな表情で筆を動かしている。
「あとどれだけ描けるかわからないから、1枚1枚、楽しんで丁寧に描きたいね」と語る。

2017年「アフリカの民話集 しあわせのなる木」未来社より発刊。(文 島岡由美子/絵 ヤフィドゥ・マカカと8人のティンガティンガ・アーティストたち )
ザンジバル在住30年の著者が、アフリカの人々から伝え聞いた、各地に伝わるお話20篇に、ヤフィドゥ、サイディはじめ9名のアーティストにより、ティンガティンガ・アートの挿絵が描き上げられた。