アフリカフェを使ったお菓子

その6.「カシャタ」(タンザニアのお菓子)



ファトゥマさん

材料
生ピーナッツ 500g
砂糖 250g
水  250cc
しょうが 50g
油 少々
*鍋1、バットまたはお盆1(直径30センチ)

<作り方>
1. 生ピーナッツをフライパンで炒り、熱いうちに皮を剥く。
2. 1.のピーナッツをブレンダーで粉状にする。
3. 鍋に、水、砂糖、すりおろしたしょうがを入れ、火にかけ、時々かき混ぜながら、煮詰める。
4. 初めさらさらしていた砂糖水がもったりしてきたら、一旦鍋を火から下ろし、ピーナッツを入れ、かき混ぜる。
5. ビーナッツを入れた鍋を弱火にかけ、よくかき混ぜる。この際、底がこげつかないよう、たえずしゃもじでかきまぜる。
6. 生地をしゃもじですくい、ぽたっぽたっと落ちる程度になったら、鍋を火から下ろし、油をうすく塗ったバットか盆の上に流し入れる。
7. しゃもじにうすく油を塗り、6の生地を上から軽く叩き、中の空気を抜く。
8. ナイフで、切り込みを入れ、10分ほどそのままにしておく。
9. 型から取り出し、切り込みにそって、手で折り分ける。

これで、カシャタの出来上がり。





カシャタは、テンデ(干したなつめやしの実)、ハルワ(練り菓子)と並んで、ザンジバルの人々が、コーヒーに合わせて食べる代表的な甘菓子です。(便り51へ)

カシャタには、ココナッツ入り、ピーナッツ入り、ゴマ入り、卵入り、ミルク入りなど、数種類ありますが、今日は、ピーナッツ入りカシャタ(スワヒリ語:カシャタ ヤ ジュグ)の作り方を、ファトゥマさんから教えていただきました。

ファトゥマさんによると、カシャタ作りのポイントは3つ。

1つ目は、砂糖水にピーナッツを入れるタイミング。ファトゥマさんは、砂糖水を少量すくって、しゃもじにこすりつけたときに、すぐに乾いて、砂糖の白い跡がつくかどうかを目安にしているそうです。



2つ目は、ピーナッツを砂糖水に入れた後、鍋を火から下ろすタイミング。早いと水分が多すぎて、カシャタが柔らかくなり、ぼろぼろ崩れてしまいますし、逆に火から下ろすのが遅いと、水分が飛びすぎて、固いカシャタになってしまうので、気をつけてくださいとのことでした。

3つ目は、形。カシャタとは、スワヒリ語で、菱形という意味もあります。だから、お盆に広げたカシャタに切り込みを入れるとき、丸くしたり、三角にしてはいけないんですって。

ザンジバルでは生ピーナッツを使いますが、日本ではすでに炒ったピーナツが売られているので、それを使えば便利ですが、その際は、なるべくうす塩のものを選んでくださいね。
また、タンザニアで使われている砂糖は、サトウキビから作られた精製度の低いもので、甘さもうんと薄めだということも、お伝えしておきます。

このカシャタは、ピーナッツとしょうがの風味が微妙にマッチしていて、とってもおいしいお菓子なので、ぜひ一度作ってみてください。しかも、カシャタは長く日持ちしますから、かわいいガラスの小瓶に移し分けておけば、不意のお客様にも、ちょっとしたプレゼントにもぴったりです。

出来上がったカシャタをかじり、アフリカフェをすすれば、タンザニアの人々がこよなく愛する、アフリカンコーヒータイム。皆さんも、たまには心をゆるめ、ぜいたくに時間を使って、アフリカンコーヒータイムを楽しんでくださいね


このコーナーでは、アフリカフェフレンドの皆様から寄せられたお菓子レシピをご紹介しています。
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