タンザニア便り '01年4月
タンザニア便り27「FOODEX JAPAN 2001報告」(2001.4.5)
タンザニア便り28「JETROブースにて」(2001.4.17)
便り27「FOODEX JAPAN 2001報告」(2001.4.5)
ジャンボ! お元気ですか?
実は、3月中旬に幕張メッセで開催されていたFOODEX JAPAN 2001へのアフリカフェ出展のため、日本に行っており、3月31日夜(日本時間でいうと4月1日早朝)真夏のザンジバルに帰ってきました。
日本は、桜が美しい季節になっていることと思います。タンザニアは雨季の真っ最中、私の住むザンジバルでも、毎日2回も3回も雨が降っています。雨と雨の間にはあいかわらず熱射という言葉がぴったりの照りつける太陽、やはりここには桜は似合わないなと実感している今日この頃です。
さて、今日は、FOODEX JAPAN 2001(第26回国際食品飲料展)のことをお話しましょう。FOODEX JAPANは、アジア最大規模の国際食品飲料見本市で、毎年1回3月に千葉県の幕張メッセで開催されています。広い会場には、世界中の食品飲料が延々と並び、全ブースをくまなく回るには、開催期間4日間中詰めてやっとというほどの規模、食品飲料万博博覧会か、世界食品オリンピックかといった感のある展示会です。これは、飲食業者、専門家たちのための展示会で、それぞれの専門家たちが新しい食材を求め、厳しい視線でブースを回っています。今回は「食が担う地球の新世紀―“食”の楽しさ再発見」といテーマで開かれました。
私たちトロワも、昨年に引き続き、タンザニア代表タニカ社の代理としてアフリカフェを出展しました。昨年は、まだ輸入途中の段階での出展だったので、ひっそりとしたブースでしたが、今年は、トロワ・ジャパン、トロワ・タンザニアともに、「アフリカフェが担う地球の新世紀――本物のコーヒーを再発見」という心意気で皆様をお迎えしたので、4日間を通じて5000人の方々が足を止めて試飲くださり、専門家の方々からも「インスタントとは思えない」「レギュラーコーヒーかと思った」「コーヒーとしてのグレードが高い」「粒子が細かく、菓子作りにぴったり」等、うれしいお言葉をいただきました。
会場には、世界各国から69種類のコーヒーが出展されていましたが、「コーヒーを全部飲んできたけれど、アフリカフェが一番おいしかったよ」とわざわざ戻ってきてくださった方、4日間毎日訪れて、「早く私の家のそばでアフリカフェが買えるようにしてね」と激励してくださった方。あまり興味のなさそうな同僚を引っ張ってきて、「このコーヒーうまいだろ」と薦めてくださった方。「私はこういうものを求めてこの会場に来たのです」とその場で取り扱いを決めてくださった方。
このHPを見て、アフリカフェを買いに駆けつけてくださった方々、また、去年の試飲の際の味が忘れられなくてと、今年もアフリカフェブースを探して訪れてくださった方々。
そして、九州から東北まで全国各地から足を運んでくださったアフリカフェ取扱店の皆さま・・・、4日間の中で多くの方々との出会いと再会があり、感激多き今年のFOODEX JAPANでした。
また、FOODEX初日、アフリカフェのパンフレットに推薦の言葉を寄せてくださっている在日タンザニア連合共和国大使のムタンゴ氏、3日目には在日タンザニア連合共和国公使ンジク氏が我々のブースを訪れ、多くの人がアフリカフェの試飲をしている様子を見て、とても喜んでくださいました。
全権大使ムタンゴ氏も「先日NHKラジオに出演した際、タンザニアからの唯一の製品であるアフリカフェが日本で輸入販売されていると公言しておいたよ」と言っておられました。ムタンゴ大使の肉声を、NHKラジオでお聞きになった方もいらっしゃることでしょう。
アンケートにも716人の方が協力してくださいました。詳しいアンケート結果は別の欄に載せますが、初めてアフリカフェを飲んだ方が90%を超える中、「おいしい」と「まあまあ」を合わせると97%(それぞれ、61%+33%)いう結果で、
「後味がさっぱりしていてとても飲みやすかった」
「初めて飲んだが、とてもできがよいと思えた」
「品質味のバランスは申し分ない」
「体に優しい、日本茶のようにくつろいで飲めるインスタントコーヒーだと思う」
「味と香りともに万人受けすると思います。美味しいので友人に薦めてみます」
「インスタントなのにレギュラーみたいでとても美味しい」
「インスタントなのに透明感があってよい」
「自宅では自分でドリップしますが、職場ではインスタントが便利」
「無農薬というのはとてもうれしいです」
「お菓子作りに使います」・・・等。
皆さまからの直筆のコメントは、我々トロワスタッフ一同、アフリカフェを通じて、タンザニアの本物のインスタントコーヒーの味を日本中の方々にお知らせしたいという気持ちをますます奮い立たせてくれました。
さて、私たちトロワ・タンザニアは、タンザニアに帰って早速FOODEXの様子を、アフリカフェの生みの親タニカ社にも伝えてきました。入場者数(93,637人)やアフリカフェ試飲者数(5,000人)を聞いて、規模の大きさにびっくりしつつも、アンケート結果を見て、アフリカフェの味が日本でもムズリ(美味しいのスワヒリ語)との結果に満足していました。
FOODEX JAPAN 2001でお会いした皆さま、アフリカフェブースにお越しくださり、本当にありがとうございました。また、日本滞在中お世話になった皆さま、心から感謝しております。ありがとうございました。
タンザニア生まれのアフリカフェが、皆様と日本全国どこででも気軽に再会できるよう、これからも私たちトロワ一同、アフリカフェの輪を広げていくべく奮闘努力を重ねる所存です。
それでは、皆さまのご健康とますますのご活躍、そして世界中の人々の幸福を、ザンジバルの真っ青な空の下より心からお祈り申し上げます。
GOOD LUCK!!
BY MUNAWAR
アフリカフェアンケート結果報告へ
タンザニア便り28「JETROブースにて」(2001.4.17)
ジャンボ!お元気ですか?
タンザニアには、今年も日本より一足早く、ゴールデンウィークがやってきました。例年どおり雨、雨、雨。そして、これまた例年どおり、復活祭の休みを利用して、青い海と空を求めてザンジバルに訪れた旅行者には、なんとも気の毒なお天気でした(タンザニアのゴールデンウィークについて、詳しくは、「タンザニア便り2」をお読みください)。
さて、前回のお便りで、私たちトロワは、タンザニア代表のタニカ社の代理として、JETROブースからアフリカフェを出展していたことをお話しましたね。JETROというのは、ご存じのとおり、日本貿易振興会で、タンザニアでは、ダル・エス・サラームに長年事務所が置かれており、日本から赴任してきた歴代の所長が、何とかタンザニアと日本の貿易を振興する手立てはないかと、日夜努力を重ねておられます。
FOODEX JAPANのJETROブースには、日本との貿易に携われる商品レベルを持ち、かつ日本と貿易に携わろうという意欲のある、しかしながらJETROの手助けを必要とするアフリカ、南米、東南アジアをはじめ、世界36カ国からの出展会社が、ずらりと並んでいました。
フィジー諸島の天然ウコン、ミャンマーの魚クラッカー、マレーシアのナタデココ、トンガ王国のバニラビーンズ、農業国タイからは、ベビーコーン、アスパラガスや有機栽培の香り米といった農作物もずらりと並び、他の国とは一風ちがった雰囲気でした。サウジアラビアは、ダーツこと、天然ナツメヤシがずらり、イランのブースでは、レーズン、ピスタチオ、干しイチジクと共に、なぜか、おいしそうなクッキーの詰め合わせが並べられていました。
大きな緑の国旗を掲げて、とても目立っていたのは、ブラジルブース。ここのアマゾンシリーズには驚きました。
アマゾンでしかとれないという神秘的な果物が入った丸いパン、その名も「アマゾンブレッド」(チーズパンに似ていて、おいしかったです)に、「アマゾンジュース」、アマゾン川の底から湧き出る泉からとったという「アマゾンウォーター」まであって、なんだかよくわからないけれど、とりあえずアマゾンでしかとれないという説明に、とても興味をそそられました。
タヒチ産の、モリンダシトリフォリアという難しい名前の果物ジュースもありました。これは、ザンジバルでよく見る果物で、ここではスタフェリといい、ザンジバルの人も、家庭でジュースにして飲んでいます。チェコブースでは、ピルズナービールの元祖はチェコだったということを教えてもらいました。
ボリビアのブースで、とっても美しい、淡いピンク色をした岩塩を見つけました。その名も、ローズソルト。日本語で、「ルビーの原石のような岩石塩を、アンデスの奥地から切り出し、精製した、インディオたちの門外不出の塩」というインパクトのある説明がされていて、思わず足が止まりました。何でもこれは、アンデス山脈の、標高3800mのところから切り出される岩塩で、そこは、3億年前には海の底だったとか・・・。その上、この塩は、ただ単に美しいローズピンクの岩塩というだけでなく、鉄分をめいっぱい(なんと、通常の20倍)含んだ素晴らしい内容の塩なのだそうです。
同じアフリカ勢として、ケニアブースでは、マカデミアンナッツ、コーヒー、ナイルパーチが出展されていました。
私たちタンザニアブースは、隣がウガンダ、前はガーナだったのですが、残念ながら、ガーナは、4日間通じて姿を見せず、隣のウガンダも、なんと4日目の昼頃になって、ボストンバッグ一個に詰めたコーヒーだけを持参して、悠々と登場するというハプニング。
毎日彼らの到着を待っておられたJETROの通訳の方が、すぐにコーヒーメーカーの手配をし、我々もアフリカフェの試飲用カップを分けて、なんとかスタンバイ。それからは、私たちトロワも、「タンザニアとウガンダのコーヒーです」という説明に切り替えました。
今年のタンザニアブースは、アフリカフェのみでしたが、去年のFOODEXでは、アフリカフェ、海草、ナイルパーチ、3社が出展していました。そのうちの、海草を出展していた会社は、タンザニアから派遣された人は、ちゃんと来ていたのに、送ったはずの商品が日本につかず、4日間、何も展示しないで終わるという、とても気の毒な状態でした。
しかし、これもまた、1つのアフリカの現実でもあります。国と国が仕事をするとき、どんなに国情が違おうとも、どうしても最低守らねばならない決まりごとがあり、それができなければ、やはり仕事としては成立しません。仕事とは、援助ではなく、互いに平等な立場で進めていくべきものですから。そこのところに到達する前の段階で、日本に来てしまっても、何もできずに終わってしまう、そんなアフリカ勢の姿を見ると、残念で仕方ありません。
ウガンダに、長年関わっておられた方が、3日目になっても、まだウガンダ勢が来ていないことを知ると、とても残念がっておられました。そして、
「アフリカフェか、懐かしいなあ。私もウガンダでこれを飲んでいたんですよ」とおっしゃると同時に、しみじみと、
「そういえば、日本には、ウガンダからの製品は、何一つないですね」と言っておられました。
ウガンダにも、美味しいコーヒーをはじめ、世界に通用するものがきっとあるはずです。今年とうとう会うことのできなかったガーナ勢も、きっと可能性は大のはず。そしてまた、アフリカ勢だけでなく、JETROブースで見つけた各国の製品たちが、それぞれ国の代表であるという誇りを持って、日本でどんどん活躍してほしいと、心から思います。
きょうは、FOODEX JAPANのJETROブースのことを、アフリカフェフレンドのあなたにお伝えしたくて、この手紙を書きました。
それでは、きょうは、このへんで。
次のお便りまで、GOOD LUCK!!
BY MUNAWAR
NO.1「ジャンボ!」(2000.4.15)
NO.2「タンザニアのゴールデンウィークは大雨期の真っ最中」(2000.5.10)
NO.3 「ジャンボ、ベイビー! (こんにちは、赤ちゃん)」(2000.5.18)
NO.4「カンガ(布)は語る」(2000.5.25)
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NO.6「リズム感のルーツは子守唄にあり」(2000.6.28)
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NO.8「アフリカフェの故郷ブコバ」(2000.7.16)
NO.9「アフリカフェの生みの親、TANICA社」(2000.7.16)
NO.10「コーヒーに最適な土地、ブコバ」(2000.7.18)
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NO.12「恐怖のこうもり男」(2000.7.18)
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NO.15「タンザニア式炭焼きケーキ」(2000.10.8)
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NO.17 アロマティックライフの勧め (2000.11.1)
No.18 アフリカフェ・アロマの秘密(2000.11.11)
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No.23「コーヒー愛飲歴70年、ビビが語る」(2001.2.4)
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No.25「バナナ酒ルビシ」(2001.3.11)
No.26「びっくりバナナ大賞」(2001.3.18)
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