2017第5回タンザニア野球選手権大会(甲子園)は、過去最多の10チームが参加して、12月1~3日に、ダルエスサラームで熱戦が繰り広げられました。
ザンジバルは、2チーム出場して「決勝で会おう!」を合言葉にがんばってきましたが、ザンジバルBのほうは、残念ながら1回戦で敗退。
*********
『ザンジバル、三位入賞!』
この時点で、ザンジバルAが、すべての期待背負って試合をしていくことになりました。
ザンジバルAチームは、1回戦、2回戦を順調に勝ちあがりましたが、3回戦では、残念ながらダルエスサラームのキバシラに負けてしまい、決勝進出を逃し、三位決定戦に。
三位決定戦は、島田ナショナルコーチ&平野コーチからの
「ウナウェザ!(おまえならできる!」
「フルスウィング!」
の激励に背中をおされながら、1イニングに打順が複数回るほどバカスカ打ちまくり、波に乗るとめっぽう強い、ザンジバリアンのお調子者的な面がうまく出て、18-0の完封勝利をおさめ、3位に!
わざわざザンジバルから選手たちの激励に来てくださった、ザンジバル教育省スポーツ局のハッサン局長も見守る前での勝利に、ザンジバル勢の笑顔がはじけ、ダウ船パフォーマンスも登場しました。
(みんなで縦に並んで座って、ダウ船を漕ぐ真似をするという、海に囲まれたザンジバルならではのパフォーマンスです)
*********
『ドドマライオンの活躍』
決勝戦は、ドドマ・ライオンチーム(赤いユニフォーム)の打線が火を吹いて、優勝経験のある強豪校キバシラ@ダルエスサラームを撃破。 見事、初優勝を飾り、主賓のハッサン氏から大きな優勝カップを授与されました。
昨年は、キリマンジャロ地方のサンヤジューチーム、今年はドドマのチームが、タンザニアの中での大都会ダルエスサラームのチームを撃破して初優勝を飾るというパターンが2年続きました。
タンザニアのどこで練習していても、がんばれば優勝できるんだ!という気持ちを、参加選手全員が、強く持つことができる大会になったと思います。
*********
『ラシッドのホームランの裏側にあったもの』
今大会を通して、ザンジバルチームでは、左バッターラシッドが満塁ホームランも含めて打ちまくり、島田ナショナルコーチ&平野コーチに笑顔で迎えられていたのが印象的でした。
というのも、このラシッド、昨年はピッチャーとしてコントロール不能に陥り、押し出し、押し出しで負けを喫した上に、バッターとしても三振だらけという苦い体験をばねに、1年間とてもがんばっていたのです。
雨の日も、ザンジバル武道館で、島田コーチの作った紙ボールを打つ練習を欠かさず、国際審判の小山さん滞在中は、自ら小山さんに願い出て、特別に個人朝練をしていただき、打撃のコツを教えていただいていました。
そういった地道な練習の成果が出たことを踏まえての両コーチの笑顔だったのです。
***********
『熱き応援、ありがとうございました!』
この大会は 今年で5回目、TaBSA(タンザニア野球&ソフトボール連盟)主催で続けられており、ザンジバルの正式参加は3回めでした。この大会継続には、多くの邦人が深く関わり、いろいろなサポートをしてくださりながらタンザニア野球を育ててくださっています。
中でも、ザンジバルチームの一員としてご参加くださり、大会審判長を務めてくださった国際や旧審判の座間邦夫さん、閉会式に、メゾソプラノのすばらしい歌声でタンザニア国家を斉唱してくださった奥様の亜紀子さん、南アフリカから駆けつけて審判をしてくださった老川武さん、本当にありがとうございました。
また、今年の7月8月に、ザンジバルで2ヶ月にわたって野球指導をしてくださり、日本から熱い思いで応援してくださった小山克仁さん、初代コーチ上原拓さん、初期に上原さんと一緒に教えてくださった沢谷さんをはじめ、日本から応援してくださった皆々様に心より感謝します。
ザンジバル野球連盟(ZaBSA)でも、今年の8月の第一回大会に続き、来年も野球大会を開催していく予定ですので、年末のダルエスサラームでの大会と、年の中盤にザンジバルでの大会という年に2回の大会が恒例になっていくといいなと思います。
これからも、『みんながんばれ、タンザニア野球ボーイズ!』
島岡由美子
▼他の写真は、FACEBOOKのアルバムでご覧下さい。▼
優勝カップや、メダル授与式の様子
閉会式&授与式~Closing Ceremony
大会の様子
開会式~始球式