2021年8月15日 日本は、76回目の終戦の日、ザンジバルから黙祷。
そして、今日のアフリカの花は、カンナ。
強い日差しにもめげないカンナは、日本では、真夏の花の代表の一つですね。
熱帯&常夏のザンジバルでは、年中あちこちで咲いていますよ。
カンナの花言葉は、「堅実な未来」 「情熱」 「快活」
【焦土に咲いたカンナの花】
日本には江戸時代初期に観賞用として渡来したそうです。
ところで、カンナは、原爆投下後の広島が焦土と化した1945年の夏、「今後75年間は草木が生えない」と言われていたその年の秋に、美しい赤い花を咲かせて、人々を勇気づけた花でもあるそうです。
(広島平和記念資料館HP、「焦土に咲いたカンナの花」参照)
このことは、横浜で開催したティンガティンガ展に来てくださった、橘凛保(たちばな りほ)さんに教えていただきました。
橘さんは、この広島原爆平和祈念館に飾られていた、「焦土に咲くカンナの花」の写真(被爆から約1カ月後、朝日新聞のカメラマンが撮影)に心を打たれて以来、カンナの花を平和の象徴として、各地の学校などで咲かせることで、戦争をしないで、世界の平和を考えようという カンナプロジェクトを推進しておられるそうです。
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こちらは、こぶりの花が咲く、カンナの原種、食用カンナ
英名 African arrowroot (アフリカン アロールート)
*arrowrootは、デンプンの意味で、根茎が、食用や家畜の飼料などに使われるそうです。
アリューシャの山の中で、自生していました。
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カンナは、赤のイメージがありましたが、アリューシャでは黄色、
ダルエスサラームでは、オレンジのカンナに出会いました。
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アフリカには、笑顔という花も咲いていて、
この花たちは、いつも私を励まし、元気にしてくれます。
今日の笑顔の花は、
ザンジバル武道館の前で、カンナが咲いた日に、入門したての柔道ボーイズと、パチリ。
みなさんの周りには、どんな花が咲いているでしょうか?
今度、カンナの花を見かけたら、76年前、広島原爆投下から、約1か月で焦土に美しい花を咲かせ、大勢の人たちを励ました花であることも、思い出してくださいね。
戦争のない、平和な世界になりますように。
島岡由美子
☆おまけの写真
柔道の子たちと育てたカンナの花の思い出は、こちらです。
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「咲いた、咲いた、カンナが咲いた!」
#熱帯の花 #アフリカの花 #カンナ
2022年2月追記
🌼アフリカに咲く花、笑顔の花1~100の目次は、こちらです。
🌻「アフリカに咲く熱帯の花、笑顔の花 ワイルドフラワー120」(オールカラー)
を、2022年2月にかもがわ出版から上梓しました。
この本は、全国書店、アマゾンなどオンライン、バラカのセレクトショップでも購入できます。図書館ご利用の方はリクエストしてください。
🌺動画で、アフリカ花の旅に出ませんか?
https://youtu.be/qx4zy5uq4dw (1分半のショートバージョン)
https://youtu.be/6x8AY5rKz8E (たくさん花木がみられる5分のロングバージョン)
「カンナ Canna 焦土に咲いたカンナの花 76回目の終戦の日に」への2件のフィードバック
カンナの花のお話、感動的でした。
そう。8月15日は終戦76年目の日でした。
4歳だった私は3月の名古屋大空襲の中、母に手を引かれ公園まで逃げた後、足助へ疎開し、以後9か月間蚕小屋の片隅で過ごしました。
そのころ夫は、満州の山中を親子4人で、日本へ日本へと逃げていたそうです。
K.Mさま、ご自身の終戦の日の記憶とともに、貴重な体験を教えてくださり、ありがとうございます。
直接の戦争体験をお聞かせ下さる方々が少なくなっている中、カンナの花の記事への感想として、このようなコメントをいただけて、とてもありがたいです。 その時があって、今の日本がありますね。 K.Mさまも、ご主人も、戦争時代を生き延びたからこその今の幸せですね。 戦争のない平和な世界の実現と、K.M様ご夫妻のご健康とご幸福をお祈りします。