10月に入り、2014年も後半に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
天気のいい日は御嶽山の見えるところに住んでいた私としては、このたびの御嶽山噴火に心痛めています。お亡くなりになった方々のご冥福と、一人でも多くの生還と、早く山の神が静まりますようにと心からお祈りしています。
ベイカー帰国、お礼の言葉
さて、7月から、日本でティンガティンガのライブペイントをするために日本に行っていた「キリンのベイカー」、名古屋タカシマヤ、阪急梅田、大丸心斎橋、横浜タカシマヤと4つの百貨店での展示会を終了し、無事タンザニアに帰ってきました。
とても元気で、日本での充実度がわかる、いい笑顔でした。(ベイカーは、写真中央)
バラカの日本招聘アーティストとして先輩にあたる、アブダラ(左)とムブカ(右)が入り口で待ち受けて、「ベイカー、オカエリ」と日本語で迎えて、この後、強烈ハグ!
「日本では、毎日大勢の方々が来場して、自分のライブペイントも熱心に観てくれたので、気持ちも高揚していい絵が描けました。日本の皆さんに、アサンテ・サーナ(ありがとうございました)と伝えてください」
とのことでした。みなさま、ティンガティンガ原画展(名古屋タカシマヤ、阪急梅田、大丸心斎橋、横浜タカシマヤ)へのご来場、そして、ベイカーとバラカスタッフへの心からの応援、ありがとうございました。
アーティスト達が待ちうける部屋に入って、ベイカー無事帰国の記念写真、パチリ!
島岡会長からも、「ベイカー、お帰り、よくがんばったな」とねぎらいの握手。
ベイカー、ものすごくうれしそうでした。
画材(刷毛・絵筆)の贈呈
春のバラカ自社展示会(横浜・名古屋)に続き、各地の百貨店で展開した夏・秋の展示会収益の中から、絵筆、刷毛を購入してベイカーが持ち帰りましたので、ティンガティンガ村で待っていたアーティスト達に贈りました。
ベイカーは現在、ティンガティンガアート共同体の会長でもあるので、あらためて、島岡会長から、ベイカー会長に絵筆の贈呈。
ベイカー立会いの下で、アーティストたちが自分の好きな筆を選びます。(刷毛は3種類ですが、絵筆は、様々な太さの筆があるので)
「赤いほっぺのカバ」で人気のナココが、「う~ん、う~ん、どの筆にしようかな、これ!・・・いやいやこれの方がいいかな・・・」と悩み始めたものだから、みんな爆笑しながら「ナココ、早く選んでくれよ」と言ってました。ナココは、時間をかけて選んだ筆をもって、「この筆で、いい絵を描くよ」と意欲的でした。ナココの新作にも期待大です!
「ベイカー、お帰り。いつか、僕も日本へ行きたいよ」と言ったムワメディに、ベイカーも、日本でのことを熱心に伝えていました。バラカでは、できるだけ多くのアーティスト達に、チャンスを与えたいと思っています。そのためにも、お互い、切磋琢磨と自他共栄の精神でアートを向上させながら、いい共同体であってほしいです。
翌日、さっそく新しい筆を使って、不思議ワールド全開中だったのは、私と「アフリカの民話」でコンビを組んでいるチャリンダ。最初に彼と出版したのは、アフリカの民話集(本)でしたが、今度は、アフリカの民話で、絵本を出版しようという、絵本プロジェクトも現在進行形で進めています。
ベイカーの疑問「すみませんって・・・?」さて、ベイカーも、帰国直後は、「まだ日本にいるみたいな感じがする」なんて言っていましたが、古巣のティンガティンガ村でアーティスト仲間に囲まれて、日本の報告をする中で、タンザニアに帰ってきたことを実感できたようです。
日本語も、片言を覚えて帰ってきましたよ。一番わかりにくかったのは、「すみません」の使い方で、「あやまっているのか、何かしてほしいのか、わかりにくかった」のだそうです。
たしかに、「すみません、〇〇をとってください」は、英語で言えば、Excuse meですし、
「すみません、私が間違えました」などのときは、「I’m sorry」 ですしね。
日本滞在中、「こんにちは、おはよう、こんばんは」などの、日常のあいさつと同じぐらいの頻度で聞こえてくる「すみません」という言葉。ベイカーは、日本滞在中、「スミマセン」という言葉が聞こえると、それを発している人の顔つきと状況をみて、この人は今、あやまっているのか、そうではないのか、一生懸命考えていたそうですよ。
ちなみに、日本で食べた食事はどれもおいしくて、日本食大好きになったようです。ちなみに、日本食のナンバー1と聞くと、「スシ!」いう言葉がかえってきました。2か月半で、食べ物の面でも、日本通になってきたようですね(笑)
そして、ベイカーがタンザニアに帰って、まず初めに食べたのは、奥さん手作りのウガリとチュクチュク(牛肉煮込み)だったそうです。やっぱりタンザニアの人にとって、ソウルフードは、ウガリなんですね。
実は、ベイカーが日本滞在中に、タンザニアで待っていた奥さんと、子どもがマラリアに罹ってしまって、そのことをとても心配していた時期があったのですが、ベイカーが帰国したときには
もちろんすっかりよくなっていたので、家族の元気な顔を見ながら、食べるウガリとチュクチュクは、最高の味だったことでしょう。
ということで、ベイカー、とても元気にタンザニアに帰ってきましたので、ご安心ください。
ベイカーの帰国で、2014年春夏秋の日本招聘組3人がそろいました。
左から、ムブカ(4~5月大阪・北九州)、ベイカー(7~9月名古屋・大阪・横浜)、アバース(4~6月横浜・名古屋・大阪・東京)
次のバラカの日本招聘アーティストが、いつ誕生し、どこでティンガティンガのライブペイントを披露するかどうかは、バラカジャパンからのお知らせを楽しみにお待ちください。
では、次のタンザニア便りまでお元気で、GOOD LUCK!!
byバラカタンザニア
島岡由美子
★ウガリーとうもろこしの粉を熱湯で練りあげて作る料理、タンザニアの主食
★チュクチュクー塩とスパイスで、水分がほぼなくなるまで煮込んで作る牛肉料理
☆私にとって謎多きツール、FACBOOKなるものも、時々更新しています。FACEBOOKは、
Yumiko Shimaokaです。
「キリンのベイカー、無事帰国しました!~筆の贈呈」への4件のフィードバック
バラカさん、ジャンボ!
ベイカーさん、無事に帰国されたとのこと、良かったです。日本滞在中にご家族がマラリアに罹ってたなんて、さぞかし心配だったでしょう。頑張ってお仕事を完遂されたんですね。素晴らしいです。
「笑顔のステキなベイカーさん、日本で素敵な絵をいっぱい描いてくれてありがとう!お疲れ様でした!」
☆ハリーマさん、ジャンボ!
日本から何度か電話で奥さんを励ましていたようです。家族で乗り越えて、無事タンザニアの自宅に帰ったベイカーのほっとした気持ち、そして、奥さんも自分の手料理をおいしい、おいしいと食べてくれるご主人が帰ってきて、ほんとうにうれしかったと思います。
飛行機が夜ダルエスサラームに到着の便だったので、自宅に着いたのは真夜中、眠っていた息子さんの寝顔を見ていたら、息子さんが気配で起きて、じ~っとベイカーを見て・・・「えっパパなの??パパなの?わ~パパだ!」って、飛びついてきたそうですよ。
ベイカーへのあたたかいメッセージもありがとうごいざいます。次回ダルエスサラームに行ったら必ず伝えますね。
皆さんのおかげで、一人ずつでも日本を知っている人達が増えていくというのは、まさに草の根交流ですね。
タンザニアと日本の友好関係が深まっていきますように!!
☆ジュマパパさん、ジャンボ!
せっかくコメントいただいていたのに、レスが遅くなってしまってすみません!
やっぱり、人と人と会って交流することが、お互いの国への理解を深める一番の近道ですね。ベイカーからまたほかのティンガティンガアーティストにも、日本のいろいろなことを伝えてくれているようです。