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丸3カ月ぶり、ザンジバルに電気復旧

ジャンボ(こんにちは!)
日本は、心地よい春風が吹き始めている頃でしょうか。
ザンジバルでは、昨年(2009年)12月10日から、タンザニア本土とザンジバルを結ぶ電力供給のための海底ケーブルの一部が壊れて以来、長期停電に陥っていましたが、我が家のある地区では、本日2010年3月10日、丸3カ月ぶりに電気が戻りました。
ただ、この3カ月の間に電線泥棒(電線の中に入っている銅を外国に売るのだそうです)が多発し、かなりの地域の電線が盗まれてしまっており、地区ごとにあるトランスフォーマーも壊れたり部品が盗まれたりしているので、ザンジバル全体に電気が戻るのは、電線工事や機械整備が終わってからで、もう少し先になりそうです。
1月中の復旧が流れ、ザンジバル政府から出されたアナウンスでは、2月28日に復旧するということだったのですが、それも流れて、ザンジバル全体にかなりあきらめムードが漂っている中での電気復旧となり、大いに沸きました。
実は、8日の夜、ちょうど柔道の練習で道場にいたときに電気が突然ついたので、選手たちと一緒に大いに電気復旧を喜んだのですが、家に着いたら真っ暗。
結局、その日は試しただけだったとのことで、がっかり。
9日にもまた、電気がついた!と近所の人たちと大喜びしていたのもつかの間、蛍光灯のように電気がついたり消えたり、最終的には夜、また島中が停電の夜を過ごすことに。
そして、真夜中に復旧したようで、今朝起きてだめもとでスイッチを押したら電気がついてものすごくうれしかったです。
なにしろ、停電の間は、いくら早起きをしても真っ暗で、少しうすぐらくなるまでは、本を読むことはもちろん、掃除一つできませんでしたから。
電気がついたときは、あっちからもこっちからもワ~ッという歓声が上がり、各自家の電気をつけてドアの外に出て、近所の人々と電気復旧を喜びあいました。
実に丸3カ月に渡った停電でしたが、今回は、1年で一番暑い季節の長期停電だったので、日々40度近くまで上がる気温の中、扇風機もかけられないザンジバルの暑さは、かなりきつかったです。
とはいうものの、一旦電気がきてしまえば、それがすぐ当たり前になって、すぐ日常に戻ってしまうものですよね。
ふーてんの寅さんのセリフに、
「過ぎてしまえば、みんないい思い出だよ」
という言葉がありましたが、いかにもそんな感じです。
ただ、電気は戻っても、水不足からの解消は免れていないので、水道に関連する地区での電気も早く完全復旧して、水が国民全体に供給されることを切望中。
(なんと、各地に水を送る肝心の地区の電線が盗まれていて、上水道のポンプがうまく作動しないからだそうです)
電気と水の心配をしないで暮らせる国というのは、それだけで人々の気持ちが安定するような気がします。
なにはともあれ、とりあえずわが地区は電気が回復したので、こうして日中に電気を使ってタンザニア便りを書くことができ、素直にうれしいです。
                by 島岡 由美子
3月14日追記:その後も、電気状況は安定せず、毎日数分~数時間の不規則な停電が一日に何度も起こっています。早く電気が安定してくれるとよいのですが。
そんな中、ついに我が家の冷蔵庫も壊れてしまいました。電気がついたり消えたりする上に、電流の強さが一定しないので、電化製品にとっては酷な状況です。

「丸3カ月ぶり、ザンジバルに電気復旧」への8件のフィードバック

  1. よかったですね
    にしても長かったですよね
    電気のない生活の不自由さはなってないとわからないものですよね
    最近よく、電気が使えなくなったらあれもこれもダメじゃ~んて考えるようになりました
    水の復旧も1日でもはやくされますように

  2. baraka_tanzania

    ☆づみさん、ジャンボ!
    今回の停電は、ほんと長すぎました。
    3カ月って、1年の4分の1に値する時間ですものね。
    >最近よく、電気が使えなくなったらあれもこれもダメじゃ~んて考えるようになりました
     ↓
    づみさんがおっしゃるように、町の生活では、電気がないと、思った以上にできなくなることが多いんですよね。
    電気がついた途端に、やらなくてはいけないことが目の前で山積みになって迫ってきている感じです(苦笑)
    >水の復旧も1日でもはやくされますように
     ↓
    ありがとうございます。
    電気がなくても死にませんが、水がないと死んでしまうので、水の方が切実です。
    水の復活もとても待ち度しいです。

  3. バラカタンザニアさん、ジャンボッ~!
    先ずは、よかったよかった!というのが正直な
    ところです。
    日本では電気も水も『無い』ということは考えられない
    環境におりますので、急な災害時にはどうしようかと
    思ってしまします。
    学生の時分には、わざわざ何もない山奥で1週間
    テント生活したりしまいたが、望んでしかも山から
    下りてくれば下界には何でも揃ってるってわかってる
    訳ですから、いつ復旧するかわからないという
    見えない敵との戦いは本当に大変だと思います。
    まだまだ水でご苦労されているとのことですが、
    こちらからはただただ皆さまのご無事と水道の復旧を
    祈るばかりです。

  4. バラカさん、ジャンボ!
    あ~、わたしもほっとしました。
    電気が戻ってよかったです!
    太陽光のパネルを見るたび、バラカさんを思い出し、早い復旧をお祈りしていました。
    水は深刻ですね。
    真夏に電気、水の不自由な生活は想像しただけでげんなりしちゃいます。1日も早く生活が戻りますように。

  5. baraka_tanzania

    ☆hamasamasaさん、ジャンボ!
    ほんとに、電気が戻ってうれしいです。
    確かに、日本では、アフリカ以上に電気に頼り、水はふんだんにあるのが当たり前で日常を送っているので、突然電気も水もない状況になったら、普段から短期の停電には慣れっこで、断水も日常茶飯事で暮らしているザンジバルよりずっと深刻でしょうね。
    水も、一日も早く出るようになってほしいものです。

  6. baraka_tanzania

    ☆harumiさん、ジャンボ!
    一緒に喜んでくださってありがとうございます。
    ほんと、電気が戻ってうれしいです。
    まだまだ安定しないので、よくぶつぶつ切れてしまうのですが、24時間停電丸3カ月に比べたら、文句はないです。
    電気より水の方が深刻です。電気なしでも暮らせますが、水はどうしても確保しないと暮らせませんからね。harumiさんも一緒に祈っていてくださるので、心強いです。

  7. バラカさん、ジャンボ!!
    お久しぶりです。たまにブログ拝見しておりました。
    ザンジバルの停電は年々深刻になっているのですね。一昨年も何回か停電を経験しましたが・・・
    急速な観光化の影響も少なからずあるのですかね?
    電気と水、両方しっかり戻ることを祈ってます。選挙もそろそろですよね?政治よりも生活が保たれればいいのですが。
    来年あたりザンジバルを目指します。

  8. baraka_tanzania

    ☆katikatiさん、ジャンボ!
    ザンジバルと本土をつないでいる電気供給の海底ケーブルは、25年間が使用限度のところ、すでに約40年も使っているそうなので、疲弊のため、年々電気事情が悪くなるのは当たり前のことなのですが、今回も結局ケーブル全体の交換はしていないので、停電回復後も、電気事情はまったく安定せず、毎日数分から数時間の停電があり、今後も、いつどうなるかわからない状態です。
    観光化よりも、海底ケーブルが古すぎるのだと思います。
    選挙は10月末なので、そろそろ政治集会が多くなり始めます。
    普段は安全なザンジバルですが、選挙の時期は危ないので、来年になって、政情が安定してからいらっしゃるのがベストだと思います。

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