横浜でのティンガティンガ展終了後、横浜市、神奈川県の小学校や幼稚園に、ティンガティンガアートをプレゼントしました。
このたびの絵の寄贈は、島岡強と新井秀幸氏と共同で行ったのですが、この二人は、高校時代の生徒会会長、副会長コンビ。新井氏が、横浜でのティンガティンガ展で、初めてティンガティンガアートを見たときに、「自分の子に見せたい!」と感じ、そして、さらには、「自分の子供だけではなく、できるだけ多くの子供達に見せてあげたい!」と感じたことが発端となり、それが、
「ティンガティンガアートのプロモートをすることで、日本・タンザニアの交流の架け橋になれば」という気持ちで5年にわたってティンガティンガを紹介してきた島岡の気持ちにもぴったりマッチし、それならば、「自分達を育ててくれた地元、横浜、神奈川の小学校、幼稚園にティンガティンガアートを寄贈しよう」という話に発展したというわけです。
ということで、在日中に、小学校や幼稚園へ絵の贈呈に行ってきました。
その際に、小学校や幼稚園の子供たちの前で、タンザニアの絵のことや、タンザニアの子供の生活や遊び、タンザニアの小学校や幼稚園の様子などを少しお話しました。
ティンガティンガアーティストのムスターファがまだ在日中は、ムスターファーも一緒に小学校へ行きましたが、ムスターファーは、ティンガティンガの話だけではなく、
「日本の小学校の設備のよさにびっくりしました。自分の通ったナカパニャ村の学校は、屋根があるだけの建物で、机も椅子もないので、子供たちは土間の上に直に座って、授業を受けましたから。」
といった話もしていましたよ。
ムスターファーがタンザニアに帰った後も、引き続き、絵の寄贈に行ってきました。
ここは、幼稚園。かわいい代表さんが、お礼の言葉を言ってくれました。
島岡会長にとって、幼稚園児の前でお話しするのは生まれて初めて。
タンザニアには、都会の一部にわずかな数しか幼稚園がないので、ごくお金持ちの子供達しか幼稚園には行けないこと、3、4歳の子供達でも、よく家のお手伝いをしていること。今の時代でも、水汲みや薪拾いといったお手伝いをしていること。水が少ないので、日本の子のようにふんだんに水遊びをしたり、シャワーを浴びたりできないことなど、タンザニアの子供たちの生活や遊びのことを話しました。
みんな、不思議そうな顔で、島岡会長の話を聞いていましたが、その日は、おうちの人にどんな話をしたのでしょうね。
絵の寄贈後、各小学校、幼稚園では、大勢の子が絵を見ることができるようにと、絵の置き場所を工夫しながら、折に触れて、ティンガティンガアートの話をしてくださっていたようです。
ある小学校では、職員室の前に飾ったところ、放課ごとに大勢見に来て、絵を見ながらいろいろな話が出ているとか。そして、養護学級の生徒さんも絵に見入っている子が多く、その中の一人は、自分でも紙と絵の具を持参して絵の前に座って、自分でも黙々と絵を描き始めたそうです。
その話を聞いたとき、鳥取砂の美術館でのティンガティンガ展の際も、自閉症の男の子が、ティンガティンガ展に来て大変興味を示して、その子の最大の喜びの表現をしているんですと教えてくださったお祖母さまがおられたこと。
横浜の展示会の際も、やはり自閉の息子さんが、今までどの展示会でも見せたことのないほどの関心を示して、喜んで見ていたと教えてくださったご両親がおられたことを思いだしました。
ティンガティンガアートの、原色の多い、思い切りカラフルな色使いや、のびのびとした自由なタッチが、感覚の鋭い自閉の子達にとって、何か心の琴線に触れて喜びに変わるような力があったのかなと想像しています。
小学校でも、幼稚園でも、スワヒリ語で挨拶をしました。
子供たちはすぐに、「ジャンボ!(こんにちは)」と「アサンテ・サーナ(ありがとうございました)」「クワヘリ」(さようなら)などの言葉を覚えて、大きな声で挨拶を返してくれたけれど、みんな、今も覚えているかな?
何はともあれ、このたびのティンガティンガアートの寄贈を通じて、大勢の子供たちが絵に親しみ、タンザニアの自然や動物、そして、それを描いたアーティストのいる国タンザニア、そしてさらにはアフリカへの関心につながるといいなと思います。
実は、私(由美子)、結婚してアフリカに渡る前は、幼稚園に勤めていたということもあって、タンザニアの誇る現代アートティンガティンガを日本にご紹介する中で、ずっとこのティンガティンガアートを、日本の子供達にも見てもらいたいなあと思っていましたので、それがこのたびの新井氏の発案で、幼稚園、小学校への寄贈という形で一歩実現して、とってもうれしかったです。
また、久々に、日本の小さな子供たちがわんさかいる場所に行って、懐かしい気持ちになりました。
今年は、5月のギャラリー余白@名古屋での自社展示会を皮切りに、うれしいご縁が広がって、鳥取砂の美術館(8月~10月末)、阪急うめだ本店@大阪(8月)、ギャルリーパリ@横浜(9月自社展示会)、その後も、ひとよし森のホール@熊本(10月)、Lampada@東京(10月)と、ティンガティンガ展が続いています。
絵の展示会というと、子供連れでは行きづらいとか、かしこまった雰囲気があると思いますが、タンザニアの自然や動物、人々の生活といったティンガティンガアートのテーマは、まさに子供たちにとっても、わかりやすく、自由でのびのびしたタッチで描かれた絵は、どなたでも肩ひじばらずに親しめ、老若男女を問わず、ファミリーで楽しめるアート展ですので、ご都合があえば、ぜひお気軽に、お子様もご一緒にお出かけください。
もちろん、私たちの方も、どの展示会でもご来場の皆様に思い切り楽しんでいただけるよう、これからも、タンザニアのティンガティンガ村から、いい絵をたくさん選んで日本に送りますね。
皆様、バラカのティンガティンガ展に、カリブニ サーナ!(Very Welcome!)
by島岡由美子
☆この記事の写真は、アライフォトスタジオ様よりお借りしました。
「幼稚園・小学校へティンガティンガアートを寄贈しました」への21件のフィードバック
こんにちは~
素敵ですね
アフリカだけでなく、日本の子供たちにも心のプレゼントをされたように感じました
子供たちが少しでもアフリカに興味を持ってくれたらいいですね
本当に素敵な活動なさっているなって感じました
づみさんの仰るとおりですね。子供の時に見た絵とか、味わった感動って、必ずしも直接的にではないかもしれませんが、その後の人生に何かつながっていくと思います。日本の子どもにも、アフリカのこどもにも、幸せを与えてくれる素敵な活動です!これからもどんどん続けてください。
☆づみさん、ジャンボ!
どこの小学校も、幼稚園でも、子供たちは本当に喜んでくれたのでとってもうれしかったです。
動物たちがたくさん登場していて、しかも、自由な発想でのびのびと描かれた絵なので、子供たちも、親しみやすいようでした。
絵を通して、アフリカにも関心を持つ子が出てくるといいなあと思います。
☆Miyukiさん、ジャンボ!
確かに、幼いころに見たり、聞いたりしたことって、大きくなってから思い出したり、実は影響を受けていたといったことがよくありますね。
ティンガティンガアートを通じて、すぐではなく、いつの日にかでいいから、アフリカのことに関心を持つ子が出てくるといいなあと思います。
☆Hさん、ジャンボ!
拍手コメントありがとうございます。
もうすぐ始まりますね!
私も、遠くからわくわくしながら応援しております。
また様子を教えてくださいね。
楽しみにしております。
なんと素敵なお話!
読んでいるうちに、胸がいっぱいになってきて、なぜかウルウルしてきてしまいました。
ティンガティンガアートは、きっと子どもたちに強烈な印象とアフリカへの憧れを抱かせてくれるんだろうと思います。
自閉症などのお子さんたちは、確かに感覚が鋭い子が多いと思います。
私も支援学級(今はこう言います)でも読み聞かせをしますが、以前、色のキレイなハッキリとした絵柄の本を読んだとき、一人の男の子がノートを持ってきて、「ちょっと見せて!」と、一心不乱に書き写してくれたことがありました。
本選びには苦労するので、とても嬉しかったですね。
そうだ!!
以前バラカさんが紹介してくれた昔話を、ティンガティンガアートの絵で、絵本にできませんか?
アフリカを題材にしている絵本って、意外と少ないんです。
絵本ができれば、さらに多くの子どもたちに、タンザニアを知ってもらうことが出来るとおもうのですが、このアイディアはいかがでしょう??
もしそれができたら、是非読み聞かせに使いたいです!!
自分も、凄く素晴らしい事だな♪って思いながら読ませていただきました。
大人の自分でも見ているだけでワクワクしてくるティンガティンガアートですから、子供達にはもっと刺激的に感じられるのでしょう。
ムスターファ氏に会えた子供達は、なお幸せでしたね♪
素敵な活動、これからも応援しています。
☆rieさん、ジャンボ!
丁寧に読んでくださってありがとうございます。
rieさんも同じような経験があるということですが、
きれいな明るい色を見ると、気分が明るくなるものですが、自閉の子は、色に対する感覚がさらに鋭いのかもしれないですね。
ところで、読み聞かせを長年続けておられるrieさんから、ティンガティンガアートの絵本を!というリクエストが出るということは、実現したら、子供たちに喜んでもらえそうですね。いいアイディアをありがとうございます。いつの日か、実現したら真っ先にお知らせしますね。
☆えーちゃん、ジャンボ!
いつもあたたかいエールを、ありがとうございます。
確かに、この明るくのびのびしたアートは、子供たちの心にダイレクトに響きかける力を持っていると思います。
ムスターファーは、どこに行っても、子供たちに大人気でしたよ。
某小学校では、帰りがけに子供たちに囲まれて、握手攻め&サイン攻めにあってました(笑)
バラカタンザニア様、ジャンボっ~!
ティンガティンガアートには、アニマルセラピーの様な癒しの効果や、
人を元気づけたり勇気づけてくれる効果があるのでしょうね。
見るたびに自分も元気もらってますから(笑)
とにもかくにも横浜での大成功、本当におめでとうございます。
また、絵の寄贈やふれあいで子供たちの心にも深く刻まれたことでしょう。
一番下のおふたりが映ってる写真、とてもいいですね!
これからもますますのご活躍をお祈りしております。
☆hamasamasaさん、ジャンボ~!
いつもご声援ありがとうございます!
横浜のティンガティンガ展の際も、ご来場、そして、大勢の方々にお声がけしてくださり、ありがとうございました。
>ティンガティンガアートには、アニマルセラピーの様な癒しの効果や、人を元気づけたり勇気づけてくれる効果があるのでしょうね。
↓
なるほど、確かに、そういう癒しの効果、あるかもしれません。
最後の写真へのコメントもありがとうございます。魔法のじゅうたん(カンガ)に乗って、ティンガティンガアートをタンザニアから日本へ運んできま~す!というイメージになっているような気がして、で気に入っています。・・・って、そう思っているのは私だけかな?(笑)
バラカさん、ジャンボ!
ティンガカンガ展は北上しないんでしょうか?
もう少し近くに来ないかな~っていつも思ってるんですけど。
以前購入したカンガをヨガマットを運ぶために使っていたら、友達から大好評です!
☆こーでねーとさん、ジャンボ!
長い間お待たせしておりまして、恐縮です。
今年は、うれしいご縁が広がって、ティンガティンガの輪が鳥取や熊本まで南下し、関東まで北上しました。
今後も、自社展示会を続けて開催していくとともに、新しい土地での開催も実現させていきたいと思っています。
もっと北上して、こーでねーとさんにもティンガティンガアートを生で見ていただけるような土地での開催が決まったら、真っ先にお知らせしますね☆
>以前購入したカンガをヨガマットを運ぶために使っていたら、友達から大好評です!
↓
ナイスアイディアですね!
カンガは気取らずに、使える大判の生活布なので、こうやって、日常で使っていただけると、すごくうれしいです。
魔法のじゅうたんということは、バラカタンザニアさんたちは
例えるなら、アラジンとジャスミンですね♪
バラカさん、ジャンボ!
どの写真からもアフリカと日本を繋ぐアートのちからを感じます。
関わっている人たちの情熱や愛がある活動は素晴らしいです!
地道に大きく広がっていく島岡さんの「志」に敬服いたします。
一番下の写真いいですね~。
私もカンガは包んだり、壁にはったり、下に敷いたり、ライブのお供(友)です。
☆hamasamasaさん、ジャンボ!
私はジャスミンというような柄ではないですけれど、夫の方は、ターバン巻いたおひげのおじさんということで、見ようによっては、アラジンっぽいかもしれませんね。
アラジンは、背広着ないと思いますけど(笑)
☆harumiさん、ジャンボ!
いつも応援してくださり、ありがとうございます。
harumiさんは、いつもこうやって子供たちがいっぱいいる場所にいらっしゃるんだなあって思いながら、子供たちとのひと時をすごしてきましたよ。
>私もカンガは包んだり、壁にはったり、下に敷いたり、ライブのお供(友)です。
↓
カンガは、ほんと気軽に使える便利な生活布ですよね。特に、長年使っているカンガは、まさに生活の共(友)のような気持ちになっており、日ごとに愛着が増しています。
バラカさんジャンボ!
ご丁寧なご連絡ありがとうございました。
ザンジバルの人達に貢献されるだけではなく
日本の子供たちにも寄贈されたこと感動しました。
子供たちが遠いアフリカにザンジバルという国があることを知り
やがて大きくなって世界に羽ばたくきっかけになったら素晴らしいですよね。
そうそう、
私ちょっと風邪気味です。
バラカさんもくれぐれも体調管理には気をつけてくださいね。
バラカさん、ジャンボです(*^。^*)
幼稚園や小学校にティンガティンガアートを寄贈されたのですね。
素晴らしいと思います。
力強い生命力にあふれたティンガティンガアートの
魅力にふれられることはもちろんですが、
子供達が世界を感じるきっかけになりますよね。
恵まれていると言われる日本ですが、
習い事や塾、ゲームにバラエティ番組・・、
何が大切なのか、時々分からなくなります。
☆ジュマさん、ジャンボ!
レスが大変遅くなってしまってごめんなさい。
>ご丁寧なご連絡ありがとうございました。
↓
いえいえ、こちらこそ。なぜかジュマさんのブログだけ開くことができずにいて気になっていたので、ご一報いたしました。
やっと開くことができてうつくしい彼岸花を観ることができて嬉しかったです!
>子供たちが遠いアフリカにザンジバルという国があることを知り
>やがて大きくなって世界に羽ばたくきっかけになったら素晴らしいですよね。
↓
本当にそうですね。小さな子供達は、どんなことがきっかけで大きく伸びていくかわからないので、いっぱいいろいろなものを見て、聞いて、経験していってほしいです。
そして、その中でティンガティンガアートが心に響くきっかけになればとってもうれしいです。
ジュマさん、その後、お風邪の方はいかがですか?
これからは寒さに向かう時期ですのでくれぐれもお大事に。
☆shukuさん、ジャンボ!
レスが大変遅くなってしまってごめんなさい!
>力強い生命力にあふれたティンガティンガアートの魅力にふれられることはもちろんですが、
子供達が世界を感じるきっかけになりますよね。
↓
ありがとうございます。
本当にそうなってくれるといいなあ~。
恵まれているいないは、物質的な豊かさや生活の便利さとは別のところにあるような気がしますが、それらが満たされる=恵まれていると錯覚しがちですよね。