バオバブの花に次いで、見てみたかったカシューナッツの花にめぐりあいました。
思っていた以上に、小さい、白い花でした。5~7mm
ティンガティンガの絵の中にもよく登場するカシューナッツの木、あの勾玉のような形の部分は、実は種で、果実はちゃんとそ別にあるということ、ご存じですか?
・・・というか、実の外側に、種が飛び出してついているという方がいいのかもしれません。
とにかく不思議楽しい形状のカシューナッツ。
そんなカシューナッツの木に咲く花は、小さな小さな小花たちでした。(花径約5~7mm)
遠目では、白色かと思っていましたが、下の方に咲いているのを見つけて、見てみたら、うっすらピンク。もっと近くで見てみたら、花弁に、ピンクの筋が入っていました。
おしべをちゅんと突き出していて、かたまって咲く姿が、ぺちゃくちゃとおしゃべりしているようで、とてもかわいかったです!
実や種などそっちのけで、カシューナッツの小さな花たちを、パシャパシャ撮っていたら、
葉っぱの後ろから、勾玉(これが種で、みなさんがナッツとして食べている部分)が顔を出してきて、
「普通、カシューナッツの木を見たら、ちっぽけな花じゃなくて、この僕を撮るでしょ!」
と主張するので、笑えました。
今の私には、食べられる、主人公の部分より、小さくてもなんでも、花が一番なのです(笑)
とはいえ、久々に、「花より団子派」に戻って、カシューナッツの実&種(食べられる部分)の方もパチリ。
カシューアップルと呼ばれる果実の上に、カシューナッツと呼ばれている部分が、きれいな勾玉形で飛び出してついているのですが、これは種子なのだそうです。
果実から種が飛び出してなっているって、面白いですね。
小さな小さな(花径5~7mmぐらい)花のあとに、果実がなって(黄色い部分・カシューアップルと呼ばれています)その実の上(というのか下というのか)に、飛び出してついている勾玉のような部分が種で、この種の殻を割った中身をカシューナッツと呼んで食べていまるというわけです。
皮はすごく硬いので、くるみ割りのように専用の機械で1粒1粒割って、中身を取り出します。
黄色い部分のカシューアップルも食べられます(食べました!)
よく熟れていたので、熟れた梨とぶどうを足してわったような甘い芳香と食感で、繊維は多かったですが、みずみずしくておいしかったです。
カシューアップルは、傷みやすいので、市場には出回らず、ジュースにしたり、ジャムにするそうですよ。
カシューアップルは、黄緑→黄色→ピンク→赤と色がかわっていきますが、ティンガティンガの絵の中でも、いろいろな色の実がなっているのは、アーティストたちが、カシューナッツの生り方を、よく知っていたからなんだなと、はじめてわかりました。
この絵本の中に出てくる、カシューナッツの木も、よく見ると、果実の色が、いろいろです。
(*ティンガティンガアーティストたちを多く輩出しているナカパニャ村のあるトンドゥール地方は、カシューナッツの産地です。)
カシューナッツの木は、葉っぱも、濃いグリーンが美しく、肉厚つやつやで、いかにも健康的な木という感じでした。
カシューナッツっておいしくて、ついついぼりぼりたくさん食べてしまいますが、花一つに、実一つででナッツになる部分の種も、たった1つとわかったので、急にカシューナッツが貴重品に思えてきました。
今度から、1粒1粒味わって食べようっと。
帰り道のアクシデント
ダルエスサラームの空港から、町と反対方向に車を走らせ、2時間の予定が、5時間の行程になって飛行機も乗り遅れてしまいましたが、それは、途中で、道路に大木が倒れて、大渋滞になってしまったからでした。
それでも、こんなにかわいらしいカシューナッツの生り方が見られたので、大満足です。
島岡由美子
[[pict:elephant]]今年も、バラカ主催ティンガティンガ原画展2016@横浜・名古屋を開催します。
横浜展は、4月29日~5月8日@ギャルリーパリ
名古屋展は、5月13日~22日@妙香園画廊 です。
ご都合があえば、ぜひお越しください!
詳細は、こちら です。