ジャンボ!日本はぐんと暑くなっているようですが、お元気ですか?
今日は、ザンジバルでの食事風景をご紹介します。
『ラマダン(断食月)の家庭料理』
ラマダン(断食月)の期間は、普段以上に、分かち合いや、喜捨の行為が大切にされ、おかずを隣人同士で持ち寄ることも多く、主婦としては、1つのおかずを多く作って、おすそわけしあっこする中で、食卓の品数が増えてありがたいです!
左手前は、ビポポーという甘いお菓子(キャッサバ芋を薄切りにして乾燥させ、杵でついて粉にしたものを、水で溶いて団子にして、ゆでたものを、さらに、ココナッツミルクで煮るという手間のかかる料理で、ラマダンのときしか登場しません)
右に見える茶色いのは、ナツメヤシの実、スワヒリ語で、テンデと呼ばれる人気のドライフルーツです。
手前中央は、マジンビというサトイモっぽい芋のココナッツ煮。上の右側は、ヤム芋のココナッツ煮。ラマダン中は、ほとんど米を食べず、いろいろな芋のココナッツ煮が多く登場します。あとは、小麦粉で、チャパティ、マンダジといったパン類を作ることが多いです。
ラマダン中は、日の入りの合図の後の、30分ほどは、外を歩いている人はほとんどおらず、町中がし~んとしています(誰もが、ご飯を食べているので)ラマダン中は、親戚や、友人知人を家に招きあう習慣もあります。
『ドクターハミシィ家での夕食風景』
日の出から日の入りまで、一切の飲食はだめなので、日の入り後、その日はじめて飲むお水の美味しいこと!食べる食事のおいしいこと!
それを、大勢で分かち合うので、食事や水のありがたみや、美味しさも倍増する気がします。
ムチュジに、チャパティ、牛肉のスパイス焼き、魚のすり身のコロッケ風などの美味しいお料理に加えて、ミルクたっぷりの甘いチャイや、手作りのジュースも。
このジュースは、「家で採れたパッション、マンゴー、ライムで作ったミックスジュース」でした。なんと贅沢なのでしょう!味も最高に美味しかったです。
ドクターの家では、ホロホロチョウを飼っているのですが、このホロホロチョウが、ガーガー、ゲーゲーけたたましく鳴いて、にぎやかなこと、にぎやかなこと(笑)
真ん中でピースしている三女のスルヒアちゃんは、お姉ちゃん二人よりも先に、結婚がきまったそうです!結婚式を控えた娘さんらしい、ぴっかぴかの笑顔でした。幸せにね!
『サイディさん宅での夕食風景』
「今年は、オマーンから親戚がきたから奮発したよ!」
という言葉通り、まるで結婚式かと思うほどたくさんの料理が並んで、人数もいつもより多くてとってもにぎやかでした!
ここでは、男性陣と、女性陣は分かれて座ります。
『おいしかった、ボコボコの鳥煮込み!』
上の白い料理は、「ボコボコ」と呼ばれる麦と鳥の煮込み料理。
これに、レーズンやナツメヤシをつぶして作った甘いソースをかけるのが、「オマーン流」だそうですが、私は甘いソースをかけないで食べるほうが好きです。
朝から料理を手伝ったサイディさんの娘たち。
みんなそれぞれ違った色のカンガを巻いて、せっせとお手伝いしていました。
ザンジバルの子供たちは、男の子も女の子も、ほんとうによくお手伝いをしますよ。
子供たちは、小学生ぐらいから、ラマダンを、自分のできる範囲で始めるので、日中の子供たちのトーンは落ちがちですが、食べたあとの子供たちは、元気いっぱい、笑顔もいっぱい!
夕食後に、外で遊ぶ子達も多く、遅い時間まで、夜更かしして友達と遊んでいる光景が見られます。
今年は、ラマダンの途中で南アフリカに行ってきましたが、ザンジバルにいる間は、こんな感じで、ご近所さん同士の日々のおかずの交換はもちろん、毎年恒例で招いてくれる友人宅での、にぎやかな夕食会の日もありながらのラマダン2016を過ごしました。
ラマダン明けのお祭り2016の様子は、次の便りに書きますね。
バラカタンザニア しまおかゆみこ
南アフリカのことを綴った便りは、→南アフリカ2016で見たこと、感じたこと、