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船大工の技が光る、船の修理風景と、キャプテンヒジャの笑顔

こんにちは。
3月に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?
3月を弥生と書くと、急に春めいた気がしますね。とはいえ、こちらザンジバルはまだ猛暑、そろそろ雨季がきて、少し楽になるかなという感じのところです。
さて、今日は、久々に漁業のことを。
木造船の修理風景
漁船サンカクメイジ号は、現在、メンテナンス中。
大きな船内機(エンジン)をはずし、エンジンルームを解体し、デッキ板を全部はがして、船の横板や竜骨を点検し、弱っている板、虫食いの板などをはずし、新しい板をはめこんでいく作業が進んでいます。

今回は、それだけではなく、船の船首や、船の一番下を支えている土台の木までとりかえるということで、今までで一番大きな大修繕となっています。
船首の取替え作業
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丸太の手配やら、竜骨用に曲がった太い枝を調達したり、五寸釘のように太い船用の釘を三千本、鍛冶屋に注文し・・・ということも含めた、事前準備にも2ヶ月。

材木、丸太を、1つ1つ、ショカと呼ばれる斧で削っていき、材木にカーブをつけるために、油を塗って火であぶって曲げていくという作業があって、これまた時間がたっぷりかかります。

ここまで大がかりに時間をかけて修理するなら、いっそのこと新しい船を作った方がいいのでは?と思ってしまうのですが、キャプテンも、船大工の棟梁も、まだまだサンカクメイジは十分使えるし、今のこの船のシェイプ(形)がうまくできているので、修繕して使うべきとのことでした。

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こちらは、「青空の下のバイオリン弾き」ではなく、「手動ドリルで船木に穴をあける船大工」、伝統の技が光ります!
サンカクメイジ号は、2007年に完成した船なので、もう10年選手ですが、すべてが手作業の木造船だからこそ、こうやって修理を繰り返しながら、長く使えるのでしょうね。
(もちろん、他のカクメイジ号たちも、こうやって修理しながら使っているので、まだ7隻とも現役です)
修理は、2月の初めから始まっていますが、まだ修理だけで、今月いっぱいはかかりそうです。
修理を終えて、エンジンを取り付け、ペンキを塗りなおして・・・という作業を終えたら完成です。
リニューアルしたサンカクメイジ号が、再度漁に出て行く姿を見おくる日が楽しみです。
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キャプテンヒジャの笑顔の理由

実は、このサンカクメイジ号、昨年はずいぶん長い間、不漁が続き、長年キャプテンを務めているるヒジャも、ふさぎがちで、話し合うときも暗い声でしたが、先日、ニッコニコでやってきて、どうしたのかなと思ったら、長男が、日本でいう高校に受かったとのことで、満面の笑みでした。
このままいけば、大学生になれるかもしれないという、気の早い話も出て、もう顔がゆるみっぱなしでした。(この学年からは、国の共通試験がおこなわれ、それに受からないと進級できないシステムなので、大学を受けることができる学年まで進級していくのも大変という現実があるのですが)
ヒジャは、海の男として、インターネットなんてまったく無縁の中で暮らしていますが、
「息子の名前が、インターネットの中に出ているんだ。
スマイア ヒジャ アリという名前だから、
今度インターネットを開いたら、見といてくれよ」
と、得意そうにいっていました。
(昨今は、ザンジバルでも、学校の合格は、インターネット上で発表されるそうです)
(イスラム教徒は、本人の名前・父親の名前・祖父の名前の順序で、3つの名前でよばれます)

子どもの進学に喜ぶ親の心は、万国共通ですね。
ヒジャの息子は、生まれたときから知っているので、そんなヒジャの様子をみていて、とってもうれしくなりました。
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日本の3月は、年度末で卒業の月。
学校だけでなく、いろいろな意味での卒業で、お名残惜しい時期ですが、惜別の涙のあとには、希望に満ちた未来が続いています。
みなさまの弥生2018が、よい日々になりますように。
       島岡由美子
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今年も、GW~5月に、バラカのティンガティンガ展@横浜・名古屋でお会いしましょう!
第9回横浜展 2018年4月27日(金)~5月6日(日)
      atギャルリーパリ@日本大通り
第11回名古屋展 2018年5月18日(金)~5月27日(日)
      at妙香園画廊@栄の大津通り
今年の見所、タンザニアでの制作風景などは→こちら
場所の地図入りお知らせは→こちら

「アフリカの民話集しあわせのなる木」出版記念講演会  
     2018年5月12日(土)14:00~16:00 at安城アンフォーレ1F
     講演会のお申し込みは、4/4から 安城アンフォーレ課で
       電話:0566-76-6111
       メール:tosyo@city.anjo.lg.jp

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