Article

記事詳細

ティンガティンガ原画展2019から広がる交流の輪 絵筆の寄贈と~日タン学校訪問

ティンガティンガ・アーティストのヤフィドゥが、バラカの展示会(4月~6月)で全日程ライブペイントをやりきって、いつものニコニコ顔でタンザニアに帰ってきたので、ティンガティンガ村に行って、今年のGW~5月に開催したバラカ主催ティンガティンガ展@横浜・名古屋ををはじめ春の展示会の様子を伝え、展示会収益の中から購入した日本の刷毛や絵筆を手渡してきました。
**********
今年の絵筆のプレゼントは、バラカ会長島岡強から、ティンガティンガ村の代表としてチャリンダさんに手渡しました。

バラカでは、このような画材支援は、2008年の第一回名古屋展から始めて、12年継続していますので、アーティストたちも、毎年、日本でのティンガティンガ展の様子を知ることと、画材のお土産を、楽しみに待っていてくれています。
絵筆の寄贈のほかにも、日本の東北大震災発生以来、日本の被災地への義捐金を毎年継続して送っていることも、アーティストたちにあらためて伝え、これからも、日本とタンザニアの間を、アートと笑顔でつなげられるような展示会にしていこうと話し合いました。

バラカ主催ティンガティンガ展@横浜(atギャルリーパリ)・名古屋(at妙香園画廊)をはじめ、各地での展示会にご来場の皆様、そしていろいろな形でご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
**********
☆今年は、ティンガティンガ展開催前に、横浜では、みなとみらい本町小学校、品濃小学校、愛知では、春日井市の神領小学校、名古屋市南養護学校と宝小学校、椙山女学院大学附属小学校を訪問し、ティンガティンガ国際交流会をおこないました。

そして、日本から帰ってからは、こちらもこのところ恒例になってきた、タンザニア現地の小学校訪問に、今年は、アーティストのアブダラと行ってきました。
アブダラも日本の展示会招聘の際には、私たちといっしょに、小学校へ行き、交流会をしたりワークショップをしたりしているので、日本の小学生たちの様子や、ティンガティンガ・アートのことを、ザンジバルの子どもたちに上手に説明してくれましたよ。

日本でいただいた、交流会のときの写真をみせると、興味深々な様子でみていました。

**********
ザンジバルの小学校の、5年生のクラスでは、工作の作品を作って待っていてくれました。
女子の作品には、紙と綿で作ったウサギ、紙製のサンダルや、はぎれで作ったマット、男子の作品には、花と花瓶といったかわいいものから、大きなねずみ獲りまであって、楽しかったです。

絵が得意な子達4人が前に出てきて、ティンガティンガ・アーティスト暦30年のアブダラさんと、握手してもらい、うれしはずかしの様子がかわいかったです。

子どもたちには、ティンガティンガ・アーティストの代表として、日本に行ってきたというアブダラさんが、とてもかっこよく見えたようです。
アブダラさんも、自分の絵の絵葉書を見つけて(かなり前の交流会で渡していたのが今でも教室の壁に貼られていました)嬉しそうでした!

5年生と6年生が、合同で、歓迎の歌を歌ってくれました。
日本でも、訪問時に、子どもたちから歌のプレゼントをしてもらうことがありますが、子どもたちの純真な歌声ってほんとうにいいものですね。いつも涙腺を刺激されてしまいます。
日本お学校での交流会や、ザンジバルスポーツ教育振興会はじめ、日本の有志から托されたお土産も渡しました。

ミニミニ猫ちゃんは、名古屋のアフリカショップ「バオバブの木」さんより、

紙風船も、毎年もりあがります。今年は、2年生のクラスで遊びました。

**********
今年は、校長先生のカイサルさんも来てくださって、子どもたちに、日本語の「アリガトウ」の言葉を教えてくださったので、小さな小さな教室に、「アリガトー」の言葉が響き渡りました。
ちなみに、このカイサル校長先生は、ご自身がイギリス留学から帰った後、「言葉は世界をつなぐ」という気持ちで、30年ほど前に、ザンジバルで私立の語学学校を開いた人です。
小さな建物の一室で始めた語学学校が、ちょうど私の家のそばでしたので、私も少しだけ通ったことがあり、そのときは、1クラス10人しかいなくて、先生も、カイサル先生お一人だけだったので、自ら教えてくださいました(今考えると、贅沢な環境でした!)
私に関していえば、英語は申し訳ないほど上達しませんでしたが、ザンジバルの人たちと一緒に学ぶのがとても楽しかったです。
そんなカイサル先生のたった一部屋ではじまった語学学校でしたが、すこしずつ大きくなり、評判になり、そのうち、地域の父兄たちの要望で、昼間は小学校にすることになったそうです。
(今では幼児クラスもあります)
**********
そういえば、今年は、春に日本へ行く前、2月にも、この学校を訪問しています。
そのときは、日本からお越しの似顔絵アーティスト、中島文子さんと訪問し、文子さんが素敵な似顔を描いて、子どもたちにプレゼントしてくださいました。

さささっと迷いなく描かれていく似顔絵、子どもたちが文子さんを囲んでキャッキャッいいながら見ていたのが印象的でした。
文子さんは、約2ヶ月に渡って、ティンガティンガ村@ダルエスサラームで、アバースに師事してティガティンガ・アートを習っていかれたので、きっとこれからは、ティンガティンガ・アートのエッセンスも含んだ独自の作風を追求されるのではないでしょうか。
*************
どの国でも、子どもは未来を担う宝物。世界中のこどもたちが、笑顔で学校に通えますように。
また、ティンガティンガ・アートを通して、日タン交流の輪が広がるのはとても嬉しいことなので、これからも、ティンガティンガ国際交流も、日本と現地の両方で継続していければと思っています。
        バラカタンザニア
              島岡由美子

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です