日本は新年度が始まりましたが、いかがおすごしでしょうか。
新型コロナウィルスの影響で、世界中が大変なことになっていますが、みなさま、どうぞくれぐれも気をつけてお過ごしください。
タンザニアのコロナ状況
ついにアフリカ大陸にもコロナ感染者が出始め、各国様々な政策がとられていますが、タンザニアは、3月になって、感染者が一人出た!となったとたんに、すごい勢いで学校休校、スポーツ大会中止などの対策が、タンザニア本土で次々とおこなわれ、少し時間差がありながらもザンジバルも同じような対策がとられており、中央市場の時間制限や、この国での大切な習慣である挨拶するときの握手も自粛になっていて、政府は握手のかわりに、靴と靴の、足タッチを推奨していますが、これは、ほぼだれもやっていないみたいです。
欧米からの観光客が多いザンジバルでは、すでに空港のインバウンドが実行され、現在は誰も外国から入国できなくなっています。
といった状況ですが、こんなときだからこそ、気分転換に、楽しい話題をお伝えします。
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『スワヒリ語で、Kangaカンガの意味は、2つ』
スワヒリ語の「Kangaカンガ」には、2つの意味があります。
1つは、ホロホロチョウの意味で、七面鳥に似た顔と、ずんぐりむっくりした体形、そして、美しい水玉もようが特徴の鳥です。
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『もう1つの意味は、からふるな大判綿布Kangaカンガ』
この「カンガ」と呼ばれるのは布は、ザンジバルやモンバサ近辺の女性たちが、ハンカチ用の布を縫い合わせて大きな布として利用し始めたのが始まりと言われている、東アフリカの民族衣装の大型綿布のこと。
最初のころ、布の模様がホロホロチョウ(スワヒリ語で「カンガ」)の羽模様に似ていたことから、kangaカンガと呼ばれるようになったとか。
カンガは、ザンジバルの伝統的な衣装であるというタイトルから、カンガのいわれや紹介が書かれた新聞記事
この記事には、昔は結婚式の衣装にしていたという古くからあるキストゥと呼ばれるカンガが写真にのっていますが、これは、今の時代でもとても人気があるカンガの1つです。
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カンガの種類はエンドレス。いつお店にいっても、新しい柄がいっぱいで、ほんとうにたのしいです。
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巻きかた、着方も、使い方も、いろいろ!
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さてさて、鳥のほうのカンガこと、ホロホロチョウは、羽の1枚1枚まで、こんなにかわいいドット模様でした。
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ところで、このかわいい水玉模様のホロホロチョウは、見た目のかわいさとはちがって、鳴き声は、なんともけたたましくてびっくりするほどで大きいんですよ。
にわとりのコケコッツコーなんていうのはかわいいものです。
顔をみると、きれいにおしろいを塗って、口紅もばっちり、青いアイシャドウもばっちりして、とってもおしゃれな鳥なのですが、本人(本鳥)はいたって気にしていない感じで、けたたましくかしましい鳴き声をあげていて、そのギャップが笑えます。
日本語の「ほろほろ」という言葉からかもし出される風情は、まったくなく、ホロホロチョウが何羽か集まって鳴いているときなど、あまりに騒々しくて、耳をふさぎたくなるほどです。
日本語にも同音異義語がたくさんありますが、スワヒリ語にも同音異義語(どうおんいぎご)があって、しかも、「Kanga カンガ」=「ホロホロチョウ(鳥)」と「カラフルな大判綿布カンガ」という組み合わせが意外で面白かったです。
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みなさま、どうぞくれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。
みなさまのご健康と、コロナが一日も早く終息し、世界中の人が安心して日常が過ごせるようになりますよう、ザンジバルの真っ青な空の下よりお祈りしています。
島岡由美子
☆カンガやキテンゲのまき方、使い方は、バラカのHPの、
「カンガ*キテンゲの楽しい使い方コーナー」でたくさん紹介しています。
現地の写真もたくさんのっているので、タンザニア*ザンジバルの様子も、あわせてお楽しみください。
☆2020年、横浜、名古屋のティンガティンガ展、見所は、こちらです。