キャッサバイモの粉(タピオカ)を使ったお菓子、ビポポーの写真が出てきたので、追加しました。
今年(2020年)のタンザニアは、キャッサバが豊作です。
ダルエスサラームの カリアコー市場にも、立派なキャッサバ芋が並んでいました。
この キャッサバ が、タピオカの原料 です。
私も一度だけ日本でタピオカミルクを飲んだ(食べた?)ことがありますが、出てきたタピオカの粒が黒かったので、キャッサバとはむすびつかなかったです。
ザンジバルには、丸い乾燥タピオカ売っていますが、白くて小粒です。(黒いタピオカは着色だと思います)
とまあ、キャッサバがタピオカの原料ではありますが、タンザニアでは、タピオカとしてではなく、主食として食べることが多いです。
きょうは、タンザニアの人たちが大好きな、キャッサバ料理を紹介します。
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『焼きイモ派? イモ煮派?』
「焼きイモ派だよ!」という人も多いようで、今日も、ザンジバルの市場の一角で、焼きキャッサバの、いい匂いが漂っていました。
ゆでキャッサバも、なかなかおいしいですよ。
薄切りにして、油で揚げた、キャッサバチップスもおやつにどうぞ。
丸ごと揚げた、ダイナミックな揚げ芋も、いけますよ。
(写真右が揚げ芋、左はゆで芋)
キャッサバの粉で作るウガリは、普通のウガリよりもちもち感があります。
コンゴから西では、この「キャッサバウガリ」が多く食され、「フーフー」と呼ばれているようです。
私は、キャッサバ料理では、ココナッツ煮込みが一番好きです。
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ラマダン(断食月)の特別なお菓子「ビポポー」
タピオカミルクのような飲みものとしての料理はないですが、
キャッサバ芋の皮をむいて、→うすく切って、→天日干しして、→臼で搗いて、粉にして、→水でこねて、何百個もちいさく丸めて丸いタピオカをつくって、→お湯で煮てから、→さらにココナッツで煮込んで作る「ビポポー」と呼ばれるスィートがあります。
これは、もちもち感たっぷりで絶品ですが、すごく手間がかかるので、キャッサバ芋から作らないで、小麦粉で代用してしまう人も多いです。
私は、年に一度、友人ファミリーから、ビポポーの差し入れでいただくのが恒例です。
ある年、その家に、ビポポーの作り方を習いに行ったら、作業自体はむずかしくはないのですが、その手間たるものが大変だったので、次の年からは、ビポポーをいただくありがたみが増しました。
(左側の粒粒のお菓子が、ビポポー)
愛情たっぷり、お手間入りの郷土料理に勝るものはないですね。
ザンジバル人も、タンザニア人も大好きなキャッサバ料理、みなさんは、どれを食べたいなと感じたでしょうか?
いつか、お越しの際は、ぜひキャッサバ芋のおいしさも味わってください。
島岡 由美子
アフリカの花もお楽しみください。
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