ザンジバルでも恒例になってきた、学校訪問とティンガティンガ交流会。
今回は、ティンガティンガ絵本の読み聞かせ(スワヒリ語で)と、ヤワラYawaraギャラリーでライブペイントをしにきているティンガティンガアーティストのアブダラさんが先生になって、みんなでティンガティンガを描きました。
アブダラさんが、
「ティンガティンガは、下描きなしで自由に描くところを、子供たちに楽しんでほしい」
ということに重きをおいて進行しただけあって、アブダラさんが見本に見せたゾウとキリン以外の動物や人を描いた子も多くて楽しい作品ができました。
絵を描く前に、絵本を使って、ティンガティンガの描き方や、説明をしてくれました。
子どもたちは、前日の交流会で、読み聞かせをしたときに、ストーリーを覚えていたので、アブダラさんがページをめくるたびに、「ウサギが一番になるんだよね~」とか、「もうすぐおならする~」などなどの声が飛んで、笑いがおきてました☆
<エピソード>
絵をかきはじめる前に、アブダラさんが、
「ティンガティンガアートは、6色のペンキを使って、色をまぜあわせて自分で色を作るんだよ。
たとえば、白と赤を混ぜるとピンクになるし・・・・」
といったとたんに、「え~??!!!」
と子どもたちが目を真ん丸くして驚いていたのが印象的でした。
その後も、「赤と青で紫」、「黄色と赤でオレンジ」
・・・1つ1つに教室が沸いていました。
そのときの教室には、子どもたちが、知らないことを知ったときの驚きと、学ぶ喜びがあふれていて、なんだか私も感動してしまいました。
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ワークショップ終了後、アブダラさんは、先生たちからも、「色の作り方知らなかったので興味深かったです・今度私たちにも教えてください」
といわれていました。
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日本と違って、ここでは、図工という授業はないですし、もちろん絵の具を使う経験をしている子もほぼいません。
だから、色を混ぜて新しい色を作ることを知っている人(大人も含めて)はごく限られているんですね。
この日も、絵の具はないので、クレパスでおこないましたが、いつか、この子どもたちが、絵の具や、ペンキに触れる機会があって、色を混ぜてみたとき、
「おお~、アブダラさんが言っていたのはこのことだったんだ!」
って思い出してくれるといいなとおもいます。
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描きあがった作品は、バラエティに富んだものができました。
中には、絵本に出てくるウサギや、サルを描いた子もいましたよ。
アブダラさんと、ティンガティンガを描いた記念写真パチリ。
読み聞かせをした「どうぶつたちのじどうしゃレース」も人気で、
絵本と写真撮って!といううれしい声も☆
カイサル校長先生(写真左)から、
「プロのティンガティンガ・アーティストから絵を習えたなんて、この子たちはとてもラッキーです。ありがとうございました」
というお言葉と共に、先生方にいろいろご協力いただきました。
ティンガティンガ・アートは、タンザニアのアートでありながらも、
「ティンガティンガ・アート、なにそれ?」
の人たちが多いので、現地の人たちにも、もっとティンガティンガ・アートの良さを知ってほしいです。
そんな意味でも、アブダラさんが、子どもたちや先生たちにも、ティンガティンガ・アートのことを伝えてくれて本当によかったです。
アブダラさんに感謝しながら綴りました。
島岡由美子
ザンジバルの小学校での交流会 1日目の様子は、こちらです。