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尊敬する、てにおは助詞さんに、贈る言葉

てにをは助詞さんのすごさを知った日

よく通る声で、はっきり言い切りながら、教えてくださる国語の先生でした。
とくに、てにおはに代表される、助詞についての授業は、今でもよく覚えています。
「は」は、「ゥワ」と発音し、ほかと区別するときに使う助詞。
「が」も助詞で、「nga」と発音する、「を」は、口をつぼめて「ウォ」、「~に、~で・・・」も全部助詞。
美しいお顔で、きびきび授業を進め、自信をもって、一言一言、言い切りながら教えてくださるその姿はとてもかっこよく、今ならきっと「男前」といわれる存在だったことでしょう。
この先生から、
「助詞は、言葉と言葉をつなぐ存在で、たった一文字でも、文章全体を変える力がある」
と教えていただいたとき、
「助詞さんってすごいんだな」
と、深く尊敬しました。
(そのときから、私の中では、助詞だけは、「さん」付けの存在)
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だから、てにおは助詞さんのことは大好きなのですが、自分で文章を書くときは、いつもその一文字で悩んでしまって、
①ウサギは、いいよといいました。
②ウサギが、いいよといいました。
③ウサギも、いいよといいました。
どれがいいと思いますか?と、編集さんや周りの人に聞きまくるのが常の私。
そういうときは、もっと、あの授業をしっかり聞いておけばよかったな、なんて思うのですが、もちろんそれは、後の祭り。

絵本「どうぶつたちのじどうしゃレース」より

絵本「しんぞうとひげ」より
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ところで、「昔話絵本を考える」という、どきっとするようなタイトルの本(東京子ども図書館の名誉館長松岡享子さんのご著書)の中で、

ある絵本の訳文について、ご自身のお考えを書いておられる個所があります。
「むすめがいないので、おとうさんは、
おんなのこもほしいと おもっていました」
というところは、・・・・
・・・女の子こそが待たれていた、のですから、
「女の子をほしいとおもっていました」
でなければならないと思います」

    (p33から引用)
「も」→ 「を」
たしかに印象が大きくかわりますね。
この文章の前に、松岡さんは、
(ちょっと横道にそれますが・・・)
と、かっこを付けて説明しておられますが、「てにおは助詞さんが大好きなのに、うまく使えない」私にとっては、まったく横道ではなく、まさに知りたい箇所で、この本を読むたびに、何度もここを開いて読み返してしまいます。
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なにはともあれ、てにおは助詞さん、私は中学の頃からずっとあなたを尊敬してます。
これからも、助詞さんの持つ文字のパワーを、私の文章の中でも生かさせてください。よろしくお願いします☆
って、今日のタンザニア便りは、いったいなんのこっちゃ という突込みが聞こえてきそうですが、国語の先生への感謝と、てにおは助詞さんへの尊敬をこめて綴りました。
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そして、その先生が、「乃利子の一ページ」というご本(小説)を出版されました。

すてきな文章に魅せられ、後半は涙も・・・。
表紙の絵も淡い色合いもすてきと思っていましたら、これはご主人の作品(色鉛筆画)だそうです。
もちろん助詞使いは完璧で、今後の参考にさせていたこうと思っています。
ザンジバルの真っ青な空と海のザンジバルより、

                島岡由美子
[[EE:AEA82]]おまけ写真
上の海の写真の右下にうつっている、白波の箇所は、ザンジバルーダルエスサラーム間を運航するフェリー船です。
この写真だと船が走っているのがよくわかると思います。
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