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2022年あけましておめでとうございます。おめでたい結婚式からスタートします

新年あけましておめでとうございます。
旧年中はいろいろありがとうございました。
2022年もどうぞよろしくお願いします。

2022年のスタート、いかがおすごしでしょうか?
私たちは、年末にダルエスサラームに行き、ティンガティンガ村で今春のティンガティンガ展の打ち合わせをして、大晦日の夜にザンジバルに帰り、日本より6時間遅れで新年を迎えました。

2022年最初のタンザニア便りは、おめでたい結婚式の話題からスタートします。
ザンジバルの結婚式はイスラムの慣習で、男女別に集まり、男性は儀式のみで、そのあとのお楽しみ、音楽や踊りはありませんが、女性のほうは、伝統音楽にのってみんなで踊ります。

スマリと呼ばれるトランペットに似た木管楽器が中心の音楽隊だけは男性。

音楽や踊りにもいろいろなパターンがあって、歌に合わせてお祈りをすることもあれば、ザンジバルの歌謡曲タアラブ演奏を聴く場合もあり、それによって服装も決まってきます。
(長袖じゃないといけない場合などあるので、事前に聞かないと浮いてしまうことも。とはいえ、カンガが2枚あれば、事足りますけど)

という感じで、いろいろなパターンがありますが、先日招かれた友人の娘の結婚式は、ボム と呼ばれる音楽と踊りでした。

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これは、思い思いの恰好(できれば外国の恰好や民族のいでたち、職業に沿った服装など、お招きを受けた人たちは、凝った衣装で参加するのが礼儀)で参加するという一風変わった伝統的音楽でした。

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本来は、2本のヤギの角を円柱形に削って色付けしたものを両手にもって、顔の前でカチャカチャと音を出しながら踊るのですが、昨今は、短い棒をもつようになってきました。

家族親戚たちは、率先して踊り始めます、そうしないとお客様たちが遠慮してしまうから。
みんな踊りたくてうずうすしているように見えましたが、意外と気をつかっているのですね。

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この日は、ナース姿、警察官、スチュワーデスといった格好の人もいれば、欧米の人のように短いスカートで肌を出して金髪のウィッグをかぶってしゃなりしゃなりと登場する人もいれば、ザンジバルの昔ながらの服装(大きめのカンガを2枚ゆったりはおって、黒いブイブイをかぶり、ムコバ(買い物かご)をぶらさげる)をしていたり、インド風、パキスタン風の衣装を着ている人がいるなどバラエティに富む中、男装の麗人たちも登場しました。

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男装の中には、船のキャプテン風の人、アラブ風の男性の服装の人たち、スーツとサングラスで決めている人や、若いラップの兄ちゃん風な人も。

男装の麗人たちが踊りの輪の中に入ると、キャーキャーともりあがり、音楽の合間には撮影大会が始まります☆

結婚式に招待されるのは、身近な親戚以外は既婚の女性のみ。
男性は、音楽隊以外の人は立ち入り禁止。
女性だけで男役も女役もいるのは、宝塚の世界に通じるものがあるような、華やかで楽しい女性だけの空間でした。

結婚式の招待状には、夜の8時から書かれていましたが、いつも待ち時間の方が長いぐらいなので、それを見越して9時に行きました。それでも会場にはまだ20人ぐらいしか来ていなくて、その後人々や音楽隊が到着し、始まったのは10時ぐらいで、そこからだんだん盛り上がり、12時近くになって、やっと花嫁さんは、黒いブイブイをまとい、金のベールを顔につけ、顔を見せないように登場。
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☆花嫁が顔を見せないのは、このボムという音楽をするときの特徴で、ほかのパターンの結婚式では美しい花嫁衣装に身を包んで華やかに登場するのですが、このボムというのは、なんだかミステリアスな仮面舞踏会のスワヒリ版みたいな感じも含んでいる気がしました。

ストーンタウンにある学校の広場で繰り広げられた150人ぐらいの女性による華やかな宴は、午前1時過ぎまで続きました。

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実は、このボムという伝統的な踊りは、ここ20年ぐらいすたれてほぼ忘れられていたのですが、なぜかこのごろ急に復活してきたそうで、私も本当に久しぶりでとても楽しかったです。
すたれていた昔からの伝統行事の復活はうれしいものですね。
温故知新で、若い世代にも新鮮に映っていることでしょう。

ちなみに、この友人の娘の結婚式は、このボムでのお披露目だけではなく、あと2パターンの音楽と踊りで、3日間、おこなわれました(別の日に)
大勢の女性陣に祝ってもらっての門出です。幸せになりますように。

今年も、タンザニア便りで、いろいろなザンジバル、タンザニア、アフリカの様子をお伝えしていきますね。
また、今年もバラカジャパンと力をあわせて、アフリカ製品プロジェクトを推進していきますので、本年もよろしくお願いします。

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皆様のご健康とご多幸を、真っ青な空と海のザンジバルよりお祈り申し上げます。

     バラカタンザニア       島岡由美子

タンザニア便り、目次ページは、→こちら

アフリカの花便り、目次ページは、→こちらです。

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