ジャンボ!2016年は1月半ばを過ぎて急に、冷え込み厳しくなっているようですが、お元気ですか?
南半球の位置するタンザニアは、今が一番暑い季節。ティンガティンガ村(工房)のアーティスト達も、毎日汗を流しながら、今年のGWから始まる春・初夏のティンガティンガ展に向けて、新作の準備を進めています。
ところで、バラカでは、各地で展開しているティンガティンガアート原画展の前後に、ティンガティンガやアフリカの民話の寄贈を軸に、交流の輪を広げています。
昨年秋の札幌展の際も、北海道で、3か所に絵や絵本を寄贈&交流会をしてきました。
この便りでは、恵庭幼稚園と、札幌時計台のことを、お伝えします。
【恵庭幼稚園11月11日】
千歳空港から近い恵庭にある恵庭幼稚園には、ムワメディと、バラカジャパン安斎と一緒に訪問して、ムワメディの描いたティンガティンガ作品と、アフリカの民話絵本「しんぞうとひげ」をプレゼントしました。
朝早く着いたので、ムワメディが、登園してきた園児たちの前で、ライブペイントを披露。
だれ??わ~、絵を描いてる!ゾウさんだ!・・・興味津々で囲む子どもたち。
園児たちが登園して、全員集合で、交流会、スタート。
ムワメディ氏は、スワヒリ語で、自己紹介したあとは、ライブペイントの続きに専念。
バトンタッチした私(由美子)の方で、タンザニアのこと、生活のことなど少しお話した後で、アフリカの民話「ゾウの鼻は、なぜ長い?」の読み聞かせをしました。
読み終わったら、男の子が、「やればできるんだね!」
と、伝えたかった言葉をすばり言ってくれたので、あ~、伝わっていたんだって、とてもうれしくなりました。
ムワメディと一緒に、園内を見学。
恵庭幼稚園のすぐそばを流れる川には、毎年鮭が上がってくるそうですよ。さすがは、北海道ですね。
この幼稚園には、畳の部屋がありました。今の時代は、畳の部屋がなかったり、床に座る生活から椅子の生活しか知らない子もいるので、全員で畳に座る経験ができるようにと、この部屋をつくったのだそうです。
考えてみれば、私も外国暮らしが長くなり、一番苦手は床に座ることになりつつあるので、こういう畳の部屋体験は、椅子やベッドでの生活しか知らない子にとって、さらに必要になるかもしれないなと、感じました。
完成したライブペイントを手に、副園長の清水秀子先生と、記念写真、パチリ!
日本語の他には、英語しかイメージできないので、世界には、いろいろな国があって、いろいろな言葉が話されていることも伝えられてよかった とおっしゃってくださいました。
恵庭幼稚園のみなさんが、この絵を通して、遠いアフリカのタンザニアからやってきた、ティンガティンガ・アーティストのムワメディ氏のこと、「ジャンボ!」「アサンテサーナ」といったスワヒリ語のあいさつなど、覚えていていてくれたらうれしいです。
【札幌時計台11月13日】
札幌時計台は、御存じのとおり、現在の北大こと北海道大学の前身、札幌農学校の校舎、2階は演武場を再現しており今はコンサートやイベント会場になっています。
ティンガティンガ寄贈式は、この、演舞場で行われました。
札幌市観光文化局の小西正雄局長に、島岡会長より、絵の寄贈
小西氏からのお礼の言葉とともに、札幌市からの感謝状をいただきました。
その後で、島岡会長がスピーチを。
ティンガティンガアートの説明と共に、このティンガティンガアートが、札幌、北海道、日本との交流の懸け橋になれればという、絵に込めたバラカの思いを伝えました。
絵を描いたアーティストのムワメディも、
時計台は、札幌市民から長く愛されている建物だと、前に札幌に来たアーティスト仲間から聴いていたので、今日、本物の時計台を見ることができてうれしいです。
また、私の描いたティンガティンガアートと時計台の融合作品が、タンザニアと北海道の交流に役立つことができたらこんなにうれしいことはありません」とスピーチ。
(右から、バラカ会長島岡強・由美子・ムワメディ氏・札幌市観光文化局小西正雄局長)
寄贈式の後で、時計台の歴史が詰まった展示室をゆっくり見せていただきました。
ムワメディも、いろいろな展示物を興味深そうにながめていましたよ。
(時計台が火事で焼けそうになったときに、学生さんたちが自らの手で火を消し止めた時の様子が描かれた絵の前で)
せっかくなので、外でも記念写真、パチリ。
この日は、とてもいいお天気で、
「寒いけれど、青い空がタンザニアみたいだ!」
といったムワメディの言葉が印象的でした。
その数日後、寄贈したティンガティンガアートは、時計台館・長門谷氏の計らいで、時計台1階の展示室、入り口から入ってまっすぐ進み、左側の奥のコーナーに、飾られました。
私も、絵が飾られてから、あらためて時計台に行って観に行ってきましたが、ムワメディの絵のテイストが、やけに時計台展示室になじんで、もっと前からずっとあったかのような雰囲気を醸し出していたのが不思議でした。
【ティンガティンガ de 国際交流の種まきをして、笑顔という花を咲かせたい!】
第3回札幌展@秋2016開催にちなんで、タンザニアのティンガティンガ・アートを、北海道の児童教育の場である幼稚園、日本最古のアイヌ文化資料館である川村カネトアイヌ記念館、そして、北海道の歴史を背負って立ち続ける札幌時計台の3か所に、それぞれに関連するテーマで描かれたティンガティンガアートを寄贈してきました。
みなさんも、機会があったら、ぜひ訪れてみてくださいね。
私達は、こういったティンガティンガの絵や本の寄贈や交流会を、国際交流の種まき活動と考えていますので、恵庭幼稚園、カネトアイヌ記念館、札幌時計台に訪れた方々が、ティンガティンガアートの前で足を止め、笑顔という花を咲かせてくださったら、バラカ一同、これほどうれしいことはありません。
国際交流は難しいことではなく、大切なのは、「お互いのことを知り、違い大切にしながら、共に歩もう!」という姿勢につきますね。
これからも、機会があれば、ティンガティンガ・アートで、笑顔という花の咲く種まき(国際交流)活動をしていきたいと思っています。
2016年バラカ主催ティンガティンガ原画展@横浜・名古屋の日程が決まりました。
今年は、展示会時期にあわせて、どこで、どんな交流の場をもつことができるか、それも楽しみに、春2016の展示会準備を進めています。
島岡由美子
☆長くなってしまったので、アイヌ記念館の様子は、別の便りに分けて紹介します。
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バラカ主催ティンガティンガ・アート原画展@横浜&名古屋、2016年も開催します!
☆名古屋展は、今年から会場がかわります☆
☆第7回横浜展
▼期間::2016年4月29日~5月8日
▼会場:ギャルリーパリ@日本大通り
横浜市中区日本大通14 KN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)1F TEL:045-664-3917
★会期10日間、休廊日なし、連日開催!
▼交通アクセス:
JR根岸線「関内」駅南口下車、徒歩5分、
横浜市営地下鉄「関内」駅下車、徒歩5分、
みなとみらい線「日本大通り」駅3番出口すぐ
☆第9回名古屋展
☆今年から、会場が変わります!「
2016年5月13日(金)~5月22日(日)(10日間休廊なし)
◆場所:【妙香園画廊 4F&6F】
名古屋市中区栄3丁目14-14
TEL:(052)241-1533
FAX:(052)241-6228
最寄駅:栄、矢場町
★妙香園画廊は、名古屋の中心・栄の大津通にあり、松坂屋・パルコ・ナディアパークが立ち 並ぶ場所に位置しています。
★1階は、お茶の妙香園栄店の販売所で、上の階が、妙香園画廊スペースになっています。
お茶屋さん入ってすぐのところにあるエレベーターをご利用ください。