日本の3月は年度末、ご卒業のみなさま、おめでとうございます。
ザンジバルは、例年、3月20日前後から雨季が始まるのですが、今年は3月19日の大雨からスタートしたようです。
さて、大雨の前日、大乾季の最終日で暑い暑い3月18日に、ザンジバル武道館で、ヤングスターズ大会が開催され、6歳から15歳までの小さな柔道家たちが競い合いました。
子どもの大会は、背の順で並んで(体重も考慮)勝ち抜き戦をおこないます。
ユヌスのすぐ次に、歴代優勝者のオスマン(オレンジ帯)とユスフ(黄色帯)が控えていたので、彼の優勝を予想した人はいませんでした。
でも、ただ一人、島岡名誉会長は、
ユヌスはこのところ背も伸びて力強くなっていたし、タイミングよく飛びつくようにして大腰をかけるスタイルを自分のものにしはじめていたから、いけるだろうと、優勝候補としてあげていました。そして、その予想通り、得意の飛びつき大腰で、優勝候補のオスマンやユスフはじめ、一本勝ちを重ねて、9人も勝ち抜いてしまったのです!
10人目は、二連覇を狙っていたムワメディ、さすがにこちらは強くて、逆に左の大腰でぶんなげられ、そのまま抑え込まれて一本負けを喫しました。
<ユヌスはわかっていなかった!>
ところで、このユヌス、9人勝ち抜いたことよりも、10人目で思い切り投げられて負けたことの方がずっと大きかったらしく、大粒の涙を流して泣いていました。
で、表彰式になって、自分が9人抜きで1位として名前を呼ばれて、メダルをかけてもらって、賞品をわたされても、いまいち状況がわかっていないような顔をしたまま、ほぼ笑顔も見せないで終わりました。
すべてがおわって解散になってから、会長のモハメッドが、「9人抜いて勝ち星が一番多かったから、おまえが優勝なのに、なぜそんな顔しているんだ?」
と聞いたら、その瞬間に、
「ええ~、ボク優勝したの? 最後にぼろ負けしちゃったのに?
ボクが一番???やった、やった、優勝だ~!」
と大騒ぎして、満面の笑みを浮かべていたそうです。
私も写真を撮っていたとき、ユヌフが表彰台でも表情硬く、表彰台からおりてきてからも、神妙な顔してるから変だなとはおもっていたのですが、結果発表のアナウンスを聞いて、表彰台の1位の段に上っていたのに、自分が優勝したことがわかってなかったなんて、ほんと、子どもの言動は未知数でおもしろいですね。
終了後、みんなで記念写真、パチリ。
ザンジバル武道館の壁に貼ってある、ここ3年間のヤングスターズ大会の写真です。
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ヤングスターズ2023の子たちが、将来ナショナルチーム入りして、ザンジバル柔道を担う柔道家に育ってほしいなあ!
子どもたちの姿は、未来へのつながりを感じて明るい気持ちになります♡
さあ、次の大会に向けて、がんばれ、ザンジバルヤングスターズ!
島岡由美子
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