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バラカ主催ティンガティンガ原画展2023@横浜・名古屋『架け橋』~見どころ、現地の制作風景~アフリカ製品プロジェクト25年の歩みの中で

ジャンボ! 今年も、バラカ主催ティンガティンガ原画展2023@横浜・名古屋を開催する運びとなりましたので、お知らせします。
☆横浜展@ギャルリーパリ 2023年4月28日~5月7日(10日間)
☆名古屋展@妙香園画廊 2023年5月19日~28日(10日間) 

おかげさまで、横浜展は14回め、名古屋展は16回めとなります。
☆この記事の最後に、日程と場所と地図があります!

2023年のテーマは、『架け橋』

今年はアフリカ製品プロジェクト25年め。アフリカフェというタンザニア産インスタントコーヒー一品目のみから始まった歩みの中で、紅茶、アフリカ布、ティンガティンガ、雑貨、スパイス、カシューナッツなどなど、輸出品目を増やしてきました。(バラカが推進するアフリカ製品プロジェクト=タンザニアをはじめアフリカの国々製品輸出で国に外貨を入れ、経済発展の一翼を担うことが、援助なしで国が成り立つようになることにつながっています)

製品プロジェクトの中の1つ、ティンガティンガ・アート部門も、原画展を日本各地で開催し、タンザニアからアーティストを招へいするようになりました。今までに十数人が日本に来ていますので、ご来場のお客様にとっても、バラカの会場でお会いになったティンガティンガ・アーティストとの思い出も増えておられるのではないでしょうか。

リンキンブリッジ(架け橋)として

時代の架け橋、日本との架け橋、様々な意味でのリンキンブリッジとして歩み続けるバラカのティンガティンガ・アート原画展は、タンザニアのティンガティンガ村(工房)で、約100人の中から選ばれた約40人のティンガティンガ・アーティスト達による力作ぞろいです。
どうぞごゆっくりお楽しみください。

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さて、いきなりですが、今年の来日画家は、アブダラです。ライヴペインティング(連日)お楽しみに❤ 

日本行きが決まって嬉しそうなアブダラ。奥でポーズしているのは来日経験のあるレイモンド

アブダラは、現在のティンガティンガ村の長老ムゼーサイディの弟で、自身もティンガティンガアート共同体の会長を務めたこともある人格者。
タンザニア、特にナカパニャ村の暮らしや歴史もアートで残したいという、ムゼーサイディと志を同じくして、動物画とともに、村の風景といったオーソドックスタイプの絵も人気です。
また、今でもその死が惜しまれる「キリンのベイカー」の白黒キリン、アブダラがその作風を受け継ぎ、さらなるオリジナリティを加えて進化させています。

ティンガティンガde桃太郎

ところで、このアブダラ、「世界各国の画家に日本の民話「桃太郎」の挿し絵を描いてもらって、各国のアートや思考を比べて考えるという企画「桃太郎プロジェクト」から、タンザニアの代表アーティストに選ばれ、「桃太郎」の絵をティンガティンガ・アートで表現しました。まだ日程が発表されていませんが、展覧会が開催され、各国の画家が描いた桃太郎原画が観られるそうです。

桃太郎挿し絵の依頼がきたとき、民話好きで一緒に本を作ったこともあるアブダラも即決で「OK」でしたし、民話に長年携わっている私としても大変興味深い企画でした。 絵本など見る機会もなく育ったアブダラは、お話を聞いて、想像の翼を広げ、アブダラ自身のイメージした桃太郎を、おじいさん、おばあさんを、家来となる動物を、のびのびと描いてくれ、それらは、私の固定観念をいい意味でぶち壊してくれました。

「鬼」は、タンザニアではシャターニ達です。ティンガティンガ・アートにも、シャターニ画がありますので、思いっきりタンザニアのシャターニ達が登場していましたよ。

家来になるサルは、ニホンザルではなく、サバンナモンキーでもなく、コロブスモンキーが描かれていてかなり濃いキャラになっていました(笑)それにしても、私はこの桃太郎プロジェクトに関わって、いかに自分が絵本の絵に固定観念をうえつけられていたかを思い切り自覚しました。


☆「桃太郎プロジェクト」の展覧会では、アブダラさんによるティンガティンガ桃太郎をはじめ、世界各国の画家さんによる挿絵が観られるそうですが、それに先駆けて、バラカの自社展でも ティンガティンガの桃太郎、ちょっぴりご紹介します。横浜、名古屋の会場で探してご覧になって下さいね。
生活画あり、おしゃれキリンあり、モモタロウあり、実力派アブダラさんの新作いっぱい、どうぞお楽しみに。

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ところで、ティンガティンガ・アートは、創始者エドワード・サイディ・ティンガティンガ氏の名前に由来しますが、創始者の実の娘マルチナ・ティンガティンガは、父親の作風を遺そうと日々奮闘している女性アーティストです。

右側がマルチナ・ティンガティンガ 左がヘレナ(カンガの洋服かわいいですね!)

マルチナはクリスチャン。「父の作風なんだけど、自分のエッセンスも入れて、今年はクリスマスの絵も描いてみたい」ということで、初めて、クリスマスをテーマに描きました。 ガゼルに立派な角が生えてトナカイに変身し、花は、ポインセチアとヒイラギ、ブーゲンビリアだそうです。
❀ポインセチアは実は熱帯の花なので、タンザニアにも咲いているんですよ☆

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去年の自社展でデビューしたニューフェイスのカケパ
その後も各地の展示会で好評いただいておりまして、カケパ本人も様々な工夫をしながら、すてきな絵を生み出しています。素直なタッチと美しい色彩感覚で描きあがる絵を見ていると、気持ちが休まります。
今年は、小作品だけではなく、はじめて大きな作品にもとりくみました。

大相撲、大阪場所が始まっていますね。「新十両玉正鳳の化粧まわしがティンガティンガでびっくりしました~!」と日本の方々から連絡いただいています。そうなんですよ。カケパの絵が回しのデザインに登用されたのです。
カケパも「ボクのティンガティンガの絵が、日本の国技のスモーの衣装になったのはうれしいです。
ティンガティンガを身に着けた「スモウレスラー」にがんばってほしいです。」と言ってました。

カケパに絵の手ほどきをしたのが、兄のムワメディ
昨年の自社展で来日したときに、キテンゲ柄のキリンの絵を披露して大人気となったムワメディ。
今年はキテンゲ柄キリンのバージョンをふやして、サイやカバなどのキテンゲ風、カラフルなタイプなど、またまた進化形を発表するよとはりきっています。

こちらは、父と子で並んで同じ題材を描く、ムクラとナソロ親子

息子のナソロがこうやって父親のムクラから隣同士で手ほどきを受けて何年になるでしょう。すでにN・Mukuraとして堂々とした絵を披露するようになっています。ムクラ父子の作品にもご注目ください。

ティンガティンガ村の長老格のムクラ、
お年をめしても、絵の迫力は年々増しています!

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チャリンダが育てた少年JUMAがアーティスト活動を開始。
幼い時に両親が亡くなり、チャリンダ&ダリン夫妻にに引き取られてからは、
チャリンダの絵を描く姿を見て、8歳の時から絵の手ほどきを受け、
シャターニやナカパニャ村のお話もたくさん聴いて育ったそうです。

こんな小さかったのにね。

チャリンダさんが亡くなって、彼の作風はこのまま終わってしまうのかなと寂しく思っていましたが、チャリンダが手塩にかけて育てた最年少アーティストがいるのを知ってうれしくなりました。今までも、これからも、ティンガティンガ・アートはこうやって、ファミリーや師弟の間で、脈々と受け継がれていくんだなと感じました。

コースターにも、チャリンダワールドが全開です☆

🦓ティンガティンガ村に、バラカジャパン中島がやってきた💛

実は、この中島、バラカに入社する以前から、「Ayako]として活動しているアーティストで、今年の2月から、2回目のティンガティンガ修行に来ています。
初来タン時は、アバースに弟子入りし、その後日本でヤフィドゥに習いました。

師匠二人と再会。左から、ヤフィドゥ、アバース、バラカジャパン中島文子
生活画の一人者、マリキータにもご挨拶。
中島がバラカに入社してから、招へいアーティストとして日本に行ったズベリ(左)とレイモンド(右)も、
「ワオ、Ayaチャン、カリブ~!」と再会をとっても喜んでいました。

今回は、ムズグノブラザーズのムシャーナ・ムズグノに弟子入りして、ティンガティンガ・アートでは珍しい、独特の植物画を習っています。

ティンガティンガ・アートの中で
ここまで熱帯植物を描きこんでいく作風は、ムズグノだけ。
師匠の絵を模倣することから修行が始まるティンガティンガ・アートの世界

Ayakoこと、中島には、日タン、アーティスト同士の架け橋としてもがんばってほしいです。

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ところで、ティンガティンガは、絵だけでなく、コースターやネームプレート、鉛筆などもすべてアーティストたちによる一点もの。コースターは女性アーティストチームによるものです。

コースターの下塗りをするシャリファ
乾かしてから、別の色のペンキをぬります。
絵付けをするアミナタ
絵だけでなく、コースターも鉛筆もボードも、少しずつ描いては乾かし、また描いては乾かし・・・
(ズボンとシャツまで乾かしている人がいますけど)

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今年のネームボードは、なんと長老のムゼーサイディまで描いてくださいました!
御年70を過ぎて尚、こんなにほのぼのした純粋なムードの絵が描けるって心から尊敬します。
まるでお月様のようにおだやか~なお日様のお顔に、なんか涙が出るほど感動してしまいました。

ティンガティンガ村の長老ムゼーサイディは、普段からとっ~てもダンディ。
「ティンガティンガ・アートが大好きだから、今でも毎日描いているよ」
これからもお体に気をつけて、すてきな作品をわたしたちにみせてください!

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『アフリカンマーケットもお楽しみに!』

両会場とも、ティンガティンガグッズ、アフリカ雑貨、コーヒー紅茶スパイス、デーツやカシューナッツといった食品、アフリカンプリント布やアクセサリー、乳香フランキンセンスや本などずらりと並ぶアフリカンマーケットも同時開催。
両会場で、アフリカの布(キテンゲ・カンガ)ウェアやバッグ、アクセサリーの新作発表をします。

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製品プロジェクト25年めの新製品は、素焼きタイプのカシューナッツ  

5年前から毎年輸入しているカシューナッツ、人気の油で揚げた塩タイプと、うっすら辛め(とうがらし入り)の2タイプに、オーブンで焼いただけの素焼きタイプが新発売! 味をつけていない分、カシューナッツ本来の甘さが引き立ちます。 ぜひご賞味ください。

現在、タンザニアのマムマッツ社で、製造中です。
まずは3種類のラベル印刷のチェック、いい感じで刷り上がっていました。

シリカゲルとラベルのチェックをして、製造スタートです。 
マリアンさんの実家ムトゥワラで採れた大粒カシューナッツをお届けしますのでお楽しみに。

左から、バラカジャパン中島、MAM NUTS社代表マリアン、バラカ会長島岡強

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25年の感謝を込めて

タンザニアをはじめ、アフリカの国々が援助に頼らない真の自立のために、できる限り原材料ではなく、その国の製品を適正価格で公正なトレードをして国に外貨をいれ経済を回すこと、製品プロジェクトでタンザニア(をはじめアフリカの国々)経済の一翼を担おうという志でやってきました。インスタントコーヒー「アフリカフェ」一品から始め、輸出品目を増やしながら25年継続できているのは、皆様のご理解ご協力あってのこと。本当にありがとうございますの気持ちをこめて、

ヨコハマでも、ナゴヤでも、

☆2500円以上のお買い物で、先着25名様にアフリカンプレゼントあり!

☆アート作品お買い上げの方には、アフリカ布エコバック プレゼント!

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『日本とタンザニアの両国に、バラカ(恵み・祝福)ある展示会になりますように~』
今年も、展示会収益金の一部で、タンザニア現地ティンガティンガ・アーティストたちへの画材支援と、日本へ赤十字社を通じ義捐金といたします。

【2023年も、GWに横浜で、5月に名古屋で、お会いしましょう!】
この両展示会には、私たちバラカタンザニア(島岡 強&由美子)も、ザンジバル@タンザニアより日本に行き、会場にて皆様をお迎えします。バラカ一同、お会いできる日を、心から楽しみにしております。

      バラカタンザニア       島岡由美子

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バラカ主催ティンガティンガ・アート原画展2023
  ~架け橋~アフリカ製品プロジェクト25年     

【第14回 横浜展】■ □ ■ □ ■

▼日時:4/28(金)~5/8(日) 休廊なし
 11:00~19:00 (最終日17:00まで)

☆4/29オープニングパーティ(17:00~18:30)
無料 入場自由 5/4(木祝) 

☆5/4 トークイベント「アフリカ製品プロジェクト25年」(17:30~18:45)
無料 入場自由
*スピーカー 島岡強・由美子 住谷弘子 安齋晃史

▼会場:ギャルリーパリ
 横浜市中区日本大通14 KN日本大通ビル1F(旧横浜三井物産ビル)
 TEL:045-664-3917
▼アクセス:JR、地下鉄「関内駅」徒歩5分、みなとみらい線「日本大通り駅」3番出口徒歩1分
▼入場無料

★同時開催★*チャリティ野外イベント*
『日本大通りアフリカンアートストリート2023』

▼日時:5/3(水祝)~5/5(金祝)11:00~17:00(入場無料 雨天中止)
 〈African Music Stage〉5/3(水祝)①13:00 ②14:00 ③15:00 出演:サニーサイドゴスペルクラブ横浜
▼会場:ギャルリーパリ前 日本大通り
▼主催:日本大通りアフリカンアート実行委員会
    NGOザンジバル・スポーツ教育振興会
▼後援:横浜市中区役所

☆昨年開催した、第13回横浜展の様子は→こちらです。

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【第16回 名古屋展】

▼日時:5/19(金)~5/28(日) 休廊なし
 月~木 10:00~17:00 / 金土日 10:00~17:30 (最終日16:00まで)
▼会場:妙香園画廊 6F
 名古屋市中区栄3丁目14-14(大津通り沿い)
 TEL:052-241-1533
▼アクセス:地下鉄「栄駅」サカエチカ7番出口徒歩3分、地下鉄「矢場町駅」6番出口徒歩3分
▼入場無料

☆昨年開催した、第15回名古屋展の様子は→こちらです。

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