何度か紹介していますが、長井市@山形は、東京オリンピックのタンザニアのホストタウン。
東京オリンピックは終わりましたが、長井市とタンザニアの交流は続いていて、10月には長井マラソンにタンザニア選手団がきて大活躍。 11月には、順天堂大学に柔道留学中の5人の柔道家をお招きいただき、柔道交流事業がおこなわれました。
柔道交流は、3年前の世界選手権大会の際に、長井市柔道協会の松井会長初め長井市の方々がわざわざ日本武道館まで応援に来てくださり、その後、長井市にお招きいただいて柔道交流をして以来でした。その際、今回のチームキャプテンのハミシィもいたので、ハミシィにとっては、長井市訪問&柔道交流も2回目とあって、みなさまとの再会をとても楽しみに長井入りしました。
今回も、引率は、順天堂大学の菅波先生が引率してくださいました。
歓迎会では、長井市柔道協会松木会長はもちろんのこと、山形県柔道連盟の黒木会長もかけつけて選手たちを激励してくださったそうです。黒木会長とは、15年ほど前に国勢交流基金からの派遣で日本からタンザニアに柔道指導に来てくださった際、ザンジバル武道館でもご指導くださったというご縁があります。
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そして、この柔道交流にも、タンザニア大使館@東京から、バラカ大使がいらしてくださり、選手たちを激励し、翌日の柔道交流も熱心にご覧下さったそうです。バラカ大使にとって、初めて観る柔道、いろいろな質問をされていたそうです。
若手三羽烏(双子とモハメッド)は、長井市では、小さい子どもたちから大人の柔道家まで会えて、一緒に柔道ができてよい時間でしたと言っていました。
長井市での交流では、最後に団体戦をおこない、キャプテンのハミシィ(81㎏級)が対戦相手の大柄の選手をきれいに一本で投げてもりあがって終了したそうです。ハミシィもキャプテンの面目躍如できてよかったです。
イブラヒムは、ちょうど長井市での柔道交流の日が誕生日で、ケーキを用意してくださっていて、バースデーソングもみんなが歌ってくださって、生まれて初めての誕生祝いに、驚いたけどとてもうれしかったですと言っていました。
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<胸キュン エピソード>
ザンジバルに帰ってきたキャプテンのハミシィは、長井市の柔道交流で、柔道を続けるかどうか迷っていた学生さんと話したと言っていました。
「僕たちがが会えたのは柔道のおかげ、柔道は、単なるスポーツというだけではなく、柔道は人生そのもの。
柔道をしているからつらいことのも耐えられるし、それは人生のさまざまな場面で役に立つ。
生れた国も環境も全く違うのに、柔道を通して会えたあなたが、これからも柔道にかかわって、お互いに離れていても柔道家であり続けることができたらうれしく思うよ」
というようなことを伝えましたた と言っていました。
後日、長井市柔道協会の方から、ハミシィさんにアドバイスしていただいた子は、迷いが吹っ切れてとても熱心に柔道にも勉強にも打ち込んでいます といううれしい後日談を教えて下さったので、それを知ったハミシィもとても喜んでいました。
年齢も、国境も超えた柔道家としての友情が芽生えたのですね。
このエピソードを聞いて、これはタンザニア便りでお伝えしたいと思い、長井市篇を独立させました。
松木会長初め、柔道関係者のみなさま、長井市役所の皆様、貴重な交流の機会を設けて下さり、ありがとうございました。
5人は12月後半にザンジバルに帰ってきて、元気に柔道を続けています。
日本で培ったものを生かして柔道家としてより成長していってほしいですし、ぜひ来年の大会で力を発揮してほしいです。
島岡由美子
柔道留学前半(順天堂大学 練習、大会、横浜訪問など)は、こちら からご覧ください。
★写真も、柔道協会や、長井市役所の方々から送っていただいたものです。