癒しのカバ～ソープストーンの置物

ソープストーンは、天然石。
素の色は、白からアイボリー。石鹸のような滑らさを持ち、石にしてはやわらかく加工しやすいという特長があり、タンザニアのお土産屋さんには、絵付けや彫りがされている皿やコースター、蝋燭立てや、元の色を生かした卵形のつるつるの置物、ライオンや象などのリアル系の置物などなど、様々なソープストーン雑貨が並んでいます。
私がソープストーン製の小さなカバの置物に出会ったのは、１年ほど前。

ころころしたかわいい形にすべすべの手触り。あどけない表情で、ちょっぴり首を傾けて私を見つめる手のひらサイズのちっちゃなカバに一目ぼれ。しかも、このカバ、あどけない表情とは裏腹に（？）、背中には堂々たる刺青ならぬトカゲの彫り物が入っており、このアンバランスさにも心惹かれました。
どうしても家につれて帰りたくなった置物というのは、これが初めてでしたが、このカバは、すぐに、「ねえねえ、今日は何するの？」と私に向かって語りかけてくる愛しい存在となりました。
置物や、飾り物という分野には興味の薄かった私ですが、今では、このソープストーン製の彫り物入りカバ達に癒されっぱなしで、数も３個（頭？）に増えました。今ではこのカバ達なしでは、家がさびしくなってしまうような気がするほどです。
私自身が、そのかわいさに魅了され、飾ることによってとっても癒された、ソープストーンの置物カバシリーズを、日本の皆様にもお届けしようと思い立ち、手のひらサイズのかわいいカバを慎重に選んで、日本に送ることにしました。
このカバたちは、手作りですから、大きさはもちろん、表情も、体型もまちまち、背中に入った彫り物の模様も、リアルなトカゲやカメの模様から、バカボン愛用の着物の柄のような、ぐるぐる渦巻き模様までいろいろ。
屋内で一旦選んだカバたちは、全部明るい日向に出して並べ、再度細部まで点検しながら選びなおします。

私がカバ達に顔を近づけると、ちょっとてれくさそうに首を傾げているカバ、に～っと笑いかけている人（カバ？）なつっこそうなカバ、ぽかんと口をあいて、あどけない顔で無防備に突っ立っているカバ、・・・中には、じろじろ見ている私に向かって、「あんただれ？」と言いたげなカバもいたりして、思わず笑ってしまいます。
とまあ毎回こんな感じで、楽しみながらも慎重に選んだ後は、このソープストーン製カバたちが、日本の皆様の元でも、癒しの存在となってかわいがられますようにと願いながら送り出しています。