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2011年の柔道は、第6回ザンジバル武道館杯で締めくくりました

ジャンボ!お元気ですか?
ザンジバル柔道連盟が主催する今年最後の大会は、恒例のザンジバル武道館杯で、12月18日に行いました。

            第6回ザンジバル武道館杯 開会式
これは、年に一度の賞品試合として恒例化している国内大会なので、ザンジバルもタンザニア本土選手も一番燃える大会といっても過言ではない雰囲気で試合は進行しました。
今回は、観客も多く、熱気むんむん、ただでさえ猛暑、毎日35度前後の12月ですから、ザンジバル武道館内はほとんどサウナ状態で、選手はもちろん、観客も来賓も汗だくになった一日でした。ちなみに、私はこの日だけで体重が2.5kg減という嬉しいおまけもつきました[[pict:wink]]もちろん、すぐに戻ってしまいましたけれど[[pict:hekomi]]
今年は、本土から19名、ザンジバルは31名、合計50名で技を競い合い、結果は、男子5階級のうち、ザンジバルが4階級を制覇しました。

              ザンジバル武道館杯各階級の勝者
写真左から、ザンジバル柔道連盟会長 島岡強 
81kg超級1位 モハメッド・ハミシィ(ザンジバル)
女子勝者 ライラトゥ・モハメッド(ザンジバル)
60kg級1位 アザン・フセイン(ザンジバル)
73kg級1位 アブドゥルサマッド・アラウィ
81kg級1位 ムバラク・セレマニ(ザンジバル)
66kg級1位 アンドレ・トーマス(タンザニア本土)
<60kg級>
60kg級の勝者アザンは、準決勝で右膝の靭帯痛め、ほとんど右足がつかえない状態になりながらも、決勝は足技に頼らず、歯を食いしばりつつ、巧みな体さばきで苦しい勝利をもぎ取って、連続優勝を果たしました。
また、60kgでは、最年少15歳のアブドルラッビルが元気いっぱいに畳の中を動き回り、会場を湧かしながら勝ち上がって、大健闘。初めて3位入賞を果たし、大喜びしていました。
このアブドゥルラッビルは、11歳から始めたちびっこ選手。まだ小さい小さいと思っていたら、この1年ほどで急に背が伸び、力もついてきました。男の子の成長は、突然やってくるものですね。(73kgのホープ、アブドゥルサマッドの末の弟です)
<66kg級>
66kg級は、長年ザンジバル柔道界をけん引してきたアリ・ジュマ選手が引退を表明したことで、66kgを担ったムィニ選手でしたが、決勝で本土のアンドレ選手に負けて準優勝で、ザンジバル勢としては今大会は、この階級だけ落としたことになってしまい、とても悔しそうでした。来年に向けて奮起してほしいです!
<73kg級>
73kg級は、昨年は、気合いを入れるタイミングをずらし、相手の開始と同時の奇襲攻撃にしてやられるという失態を演じたアブドルサマッド選手。昨年の雪辱に燃え、練習量通りの危なげのない勝利を重ねてAブロックで決勝へ勝ち上がり。
一方、Bブロックでは、警察官のマカメ選手が、決勝戦まで全試合5分間のフルタイムを戦い抜いて大健闘しながら勝ち上がり、決勝で対決。
若いアブドルサマッド選手が優勝したものの、ベテランのマカメ選手にとって初めての銀メダル。(10年以上の選手生活の中で、3位入賞どまりだったので、本当に嬉しそうでした。まだまだベテランの味を出しながらがんばってほしいです)

               73kg級の表彰式
今大会の来賓は、ザンジバル情報文化スポーツ省の副大臣ビヒンディ氏(左から2番目の女性)と、日本大使館から上野博嗣領事(右端)、そして、中国領事館からは李領事(左から3番目)。最後まで熱戦を見守ってくださいました。
<81kg級>
81kg級の決勝も、ザンジバル同士となり、バルクとハマディ・シャーメの戦いに。アリ・ジュマと共に引退表明して、若手の稽古番としての役割に回っていたハマディ・シャーメでしたが、81kg級の層の薄さを懸念した選手たちから懇願された形で参加し、危なげのない勝ちを重ねていきました。そして、決勝では、自分が鍛えてきたバルク選手と対決。5分近くまで攻防が続き、最後の最後に、勢いに乗ったバルク選手の大内刈りが決まり、優勝はバルク選手に。最後まで会場を沸かして畳を下りたハマディ・シャーメ選手も、これで後を任せらると、すがすがしい顔つきでした。
<81kg超級>
81kg超級はキャプテンのモハメッド。100kgのマスーディが欠場するなか、重量級の責任を一身に背負うことになり、気合いを入れて登場。モハメッド選手の試合の度に、「キャプテン、キャプテン!キャプテン、キャプテン!」とキャプテンコールが湧きおこる中、見事ザンジバル武道館杯3連覇を果たしました。

島岡会長に言わせると、「左手の使い方がなってない!」と手厳しいですが、モハメッドの足車が、見事に決まりました。
今年の各階級優勝者への賞品は、電子レンジ。全員への参加賞は、電気製ケトル。
実は、我が家でも電子レンジは使っていないので、賞品候補の中に、電子レンジは入っていなかったのですが、選手たちに聞いたところ、ほぼ全員から「電子レンジ」の声があがって驚きました。
なんでも、とうもろこしの粉を熱湯で練りあげて作るウガリのひえてかたくなったものをチンすると、できたてのほかほかになるということで、ザンジバルの主婦のあこがれの電化製品なのだとか。
もちろん、普通ではなかなか手に入らないステータスのある電化製品なので、ザンジバル武道館杯の賞品にしてGETしたかったようです。
81kg級で優勝のバルク選手がいそいそと電子レンジを持ち帰ろうとしていたので、大会と電子レンジの感想を聞いてみました。
「優勝の味は本当に最高です。私の家にはまだ電気を引いていないので、がんばって働いて、早く電気のある生活にして、妻にこの電子レンジを使わせてやりたいです」
とのことでした。それまでは、大事にしまっておくそうです。
女子の部と子供の部
当初、女子の本土選手がエントリーしていたので、女子のチャンピオンシップも予定していたのですが、本土選手がドタキャンになってしまったので、ザンジバルの選手同士のエキジビションマッチをしました。

子供のエキジビションマッチ。

子供への賞品は、学校で使えるカバンとノート。子供達には、文武両道でがんばってほしいです。
今年も1年、ザンジバル・タンザニア柔道を応援してくださり、ありがとうございました。
ザンジバル柔道連盟では、島岡会長の元、日本発祥の柔道の技術だけではなくその精神も大切に伝えながら、前進しています。
今年は、ベテランから若手への世代交代というテーマで進んできた1年でした。長年ザンジバル・タンザニア柔道界を背負ってきてくれたアリ・ジュマとハマディ・シャーメの引退はさびしいですけれど、これからは、彼らも島岡会長と一緒になって、若手を育てる側に回ってくれるので、頼もしいです。
来年も、アフリカの柔道家達が、がんばっている様子、時折お伝えしていきますので、これからも応援してくださいね。どうぞよろしくお願いします。
ザンジバル柔道一同より、心をこめて
「ヘリ ヤ ムワカ ンピャ!」(よいお年を)
                   by島岡由美子
[[pict:camera]]大会の写真は、ザンジバル柔道サイトにたくさん入っていますので、よろしければ、こちらも開いてみてください。

「2011年の柔道は、第6回ザンジバル武道館杯で締めくくりました」への2件のフィードバック

  1. ザンジバルの柔道界も年を追うごとに厚みを増していっているご様子。
    また、それに伴って指導層の厚みも増しているようで、島岡さんが蒔いた種がしっかりと根や枝葉を広げていることがよく分かります。
    来年の大会が更に盛大になりますように!!

  2. baraka_tanzania

    ☆ジュマパパさん、ジャンボ!
    今年もザンジバル柔道を応援してくださり、ありがとうございました。
    ザンジバル武道館杯で締めくくった後も、練習に気合いが入っており、来年へ向けて、はりきっています。
    また時折様子をお伝えしますね。
    来年もよろしくお願いします。

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