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ペンバ武道館建設風景~その5 赤い屋根が待ち遠しい!

ジャンボ!12月に入って、カレンダーもとうとう残り1枚となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
ザンジバルは、年末に向かって気温上昇中。この頃は夜も暑くなってきたので、今は暑くなる前の早朝が、一番ほっとする時間です。
このところ、なかなかお便りできなかったので、11月、12月のペンバ武道館建設風景をダイジェストでお伝えします。
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その前に、南アフリカのマンデラ氏について。
アパルトヘイト(人種隔離政策)と闘い、人々の意識を変えた偉大な指導者、マンデラ氏が亡くなりました。マンデラ氏が27年の投獄生活を終えて、自由の身になって、一番に訪問した国がタンザニアでした。
1990年3月、タンザニアの国立競技場に集まった人々のものすごい熱気と、それと対照的に、淡々としておだやかな声だったマンデラ氏のスピーチの様子を思い出しています。
差別する制度はなくなっても、人の心の中にある差別意識が、完全になくなるのは難しいものです。
マンデラ氏の訃報に接し、マンデラ氏が安らかな眠りにつけるような、みんなで差別のない世界にしていかなくてはいけないですね。そのためにも、まずは自分自身の心の中にある差別意識を、あらためて見つめ直することから始めなければと感じています。
そして、マンデラ氏が安らかな眠りにつけますよう、ザンジバルの真っ青な空の下よりお祈りします。
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さあ、それでは、ペンバ武道館の建設現場風景その5です。
11月
唐突な場所に(?)電柱が立ち、電気のメーターも付き、電気配線も始まりました。

建物の内側では、屋根を乗せるためのケンチの溶接作業が進んでいます。
これも、太い鉄のパイプを切る作業から、一本ずつ組み合わせて溶接するという気の長い作業が必要ですが、溶接屋さんは2名で、黙々と溶接作業をこなしていました。

12月
壁は、8メートルまでつみあがりました。視察に行くたびに同じ場所で写真を撮っています。この日も、まずこの場所で、パチリ!

建物の裏側に回ると、「おーい、俺の写真も撮ってよ~!」と声がしたので、パチリ。空がとってもきれいでした。

屋根を乗せるために、建物の両端だけは三角形の壁になりますが、片方の三角壁はできあがっていました。

(赤いトタン屋根になる予定)

足場も高くなり、ブロック1つずつ、リレー形式で持ち上げていきます。

後一方の三角形部分を積み上げたら、壁は完成となります。三角部分の一番高い箇所で、10メートルです。

壁担当のみんな、後一歩、がんばって!
壁はブロックを積み上げたところを、プラスタ作業中。これは、左官屋さんの仕事。こねたセメントを、パシッパシッと音を立てて、壁に打ち付け、板でならして平らにしていきます。

その場だけ見ていると、ポレポレ(ゆっくり)に見えますが、少し離れて建物全体でみると、毎日前進しているのがわかります。

ペンバ武道館建設プロジェクト総責任者の島岡会長がもたれているのは、ステージになる予定のところです。

ケンチの溶接作業もだいぶ進んでいて、10本のうち、8本目にかかっていました。
これができたら、クレーン車で、壁に乗せる作業が待っています。
それがすんだら、いよいよトタンをふく作業に!

ペンバ島は、まだまだクローブの摘み取り作業のシーズン。

あちこちに、ゴザが敷かれ、クローブが天日干しされているというペンバの風物詩が展開していましたよ。
・・・という感じで一応順調に進んでいる様子を見て帰ってきたのですが、なんとペンバ島には10Mの高さに届くクレーン車がないということがわかり、急遽ザンジバル本島(ウングジャ島)から船でクレーン車出動ということになりました。これは予定に入っていなかったので、数日、屋根関連の作業が遅れてしまいました。
ペンバ武道館の落成式は、ザンジバル革命50周年記念日の年明け1月12日の予定だったのですが、ザンジバル政府の意向により、記念事業期間の初日にあたる1月4日に行うことが決まってしまったので、本音を言えば、かなり厳しい状況。
なんとか今年中に完成をと祈るような気持ちの今日この頃です。
ペンバ武道館に続く道では、あちこちで、牛が、のんびり草を食べていました。

「あわてるなって。ペンバらしく、ポレポレ(のんびり)いこうぜ」
・・・と言われているような気がしますが、ポレポレで済まされないこともありますよね!
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さて、ザンジバル本島(ウングジャ島)のザンジバル武道館では、12月15日に、8回目となるザンジバル武道館杯を開催します。
タンザニア本土からは、3クラブから47名の参加表明がすでにあり、ザンジバルと合わせて約100人の柔道関係者が一堂に会する大会となりそうです。
ザンジバル武道館は、連日、暑さと、選手たちの熱気でサウナ状態。柔道着も汗ぐっしょり。

練習の成果が出ますように、参加者全員、大きなけがなく、実力を出し切れる大会になりますよう、応援していてくださいね。
by 島岡由美子
ペンバ武道館建設風景4は、→こちら
ペンバ武道館建設風景3は、→こちら
ペンバ武道館建設風景2は、→こちら
ペンバ武道館建設風景1は、→こちら
そのほかのペンバ武道館建設風景や、柔道の練習風景、昇級昇段審査の様子などの様子は、→こちらから

「ペンバ武道館建設風景~その5 赤い屋根が待ち遠しい!」への6件のフィードバック

  1. バラカさん、ジャンボ!
    ペンバ武道館、随分建ちあがってきましたね。暑い中での建設作業はさぞかし大変でしょう。
    今年中にそして無事に完成しますように祈っています。
    真っ赤な三角屋根が青い空に映えてとってもステキでしょうね~♪

  2. baraka_tanzania

    ★ハリーマさん、ジャンボ!
    はい、ペンバ武道館、だいぶ建物らしくなってきました。
    ザンジバル武道館とお揃いで、青いトタン屋根にする予定でしたが、青がなくて、急遽赤いトタン屋根になりました。
    でも、青と赤のコントラストで、それもよいかも☆といいふうに考えています。
    応援ありがとうございます。
    建設現場は、今の季節、本当に暑くて、私は行くたびにへろへろになってしまうのですが、みんないつ行っても明るく、時々歌声も聞こえています。
    人が働く姿はかっこいいです!

  3. ご無沙汰しています。
    >マンデラ氏が27年の投獄生活を終えて、自由の身になって、一番に訪問した国がタンザニアでした。
    そうだったのですね。
    タンザニアの方々もさぞ悲しんでらっしゃることでしょう・・・合掌
    武道館、随分と立派に出来上がって来ましたね。
    10mに届くクレーンが無かったので、少し遅れが出るのですね。
    落成式が1月4日
    確かにポレポレでは済まないのかも・・・(汗)
    間に合うことを祈っています。

  4. バラカさん、ジャンボ!!
    随分高いところまで完成しましたね~
    自分が作業していたら・・・と思うと高所恐怖症の私には・・・
    赤い屋根っていいですね!!
    赤って色大好きです。
    明るくなりますもんね。
    クローブがこんなに収穫されているなんて日本では絶対に見られない風景ですね~♪

  5. ★ジュマさん、ジャンボ!
    はい、マンデラ氏の活動を、ニエレレ初代タンザニア大統領が支援していたこともあって、マンデラ氏とタンザニアには、深い縁があるのです。
    ペンバ武道館建設へのご声援も、ありがとうございます。
    とにかく焦点は屋根ですので、ポレポレではない進み方をしてほしいと願っています。

  6. baraka_tanzania

    ★WILD FLOWERさん、ジャンボ!
    8メートルなので、かなり高いです。
    三角部分のてっぺんは10Mですから、高所恐怖症の方には、怖いかも☆
    赤い屋根、私もとても楽しみです。
    ザンジバルは、世界で有数のクローブの産地、一時期は世界市場の80%のシェアを誇っていた時代があります。
    ザンジバルは、ウングジャ本島とペンバ島の2つで成り立っていますが、クローブはペンバ島が本場で、ペンバ島には、クローブの木が300万本以上あるそうです。
    飛行機から見ると、島自体が、クローブの森で囲まれているような感じなんですよ。

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