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光風台小学校@大阪にムワメディ氏がゲストティーチャーとして訪問しました。

先日12月1日(月)、現在来日しているアーティストのムワメディ氏とともに、大阪府豊能町立光風台小学校へ訪問してきました。
3年生4年生の児童たちにティンガティンガ・アートを教える授業で、ゲストティーチャーとしてお招き頂き、バラカジャパンからは住谷と安齋が同行しました。
豊能町は兵庫県との県境に位置する自然豊かな地域。
すでに紅葉がピークを迎えていて、移動中にムワメディ氏は、初めて真っ赤に染まる山を見ました。タンザニアは常夏で、温度差がないため紅葉は見られませんので、とっても印象深かったようです。
※後日、キリマンジャロと日本の紅葉をジョイントさせた、こんな素敵な作品が生まれましたよ!

さて4年生ご担任の北窓先生がムワメディ氏をご紹介くださり、子ども達から「ジャンボ―!」(こんにちは)のスワヒリ語が飛び出ました。緊張気味だったムワメディ氏も笑顔がこぼれます。

今回の課題は、『グラデーションを楽しもう!」という内容で、北窓先生のほうから子どもたちに、グラデーションに使う3つの色を選びましょうと指導がありました。
ムワメディ氏が実演を始めると、子ども達、彼の筆さばきに興味津々の様子。

一人一人の子ども達のところへ巡回して、声をかけていきます。

水を多く含ませ、塗るうちにだんだん色が薄くなっていくのがグラデーションの醍醐味。
初めての時はかなり難しいのですが、子ども達、よく先生とムワメディ氏の話を聞いていて、
なかなかの腕前です。

上手に出来上がっている子ども達に「ムズリサーナ!」(上手!)と声をかけ、手こずっている子どもには自ら筆を持って指導するムワメディ氏。

次は、いよいよきりんの体に色を塗っていきます。
ここでも、きりんの体が立体的に見えるようにグラデーション技法が使われます。
ムワメディ氏の実演をみんなで囲んで見学。

難関ですが、何とかクリアして、思い思いの色でティンガティンガアートを描いてくれました。
時間が来てしまったので、作業はここでいったん終了。
次は、ムワメディ氏への質問タイムです。
「今まで描いた絵の中で一番大きな絵はどのくらいのサイズですか?」
という質問には、
「この黒板ぐらいの大きさのものを描いたことがあります。1週間ぐらいかかりました。」
という答えに、
「えー!そんな大きいの描けるん~!?」と驚きの反応。
「いつまで絵を描きつづけたいですか?」という質問には、
「50歳までは描きます。あとは弟子たちにバトンタッチします。」
とのことでした。
ムワメディ氏から子どもたちに自分の絵が印刷されたポストカードを全員にプレゼント、一人ずつ「アサンテサーナ!」と覚えたてのスワヒリ語でお礼を言って握手。

とても礼儀正しいので、私たちもびっくりしました。
次は学校側のご配慮で、給食をご一緒させて頂きました。
大学いも、チャンポン麺、ごはん、牛乳。

ムワメディ氏は、大学いもが美味しかったらしく、私は、炭水化物と牛乳の組み合わせがとても懐かしかったです。
その後、子ども達がハンカチ落としに誘ってくれました。
すぐにルールを把握したようで、早速ムワメディ氏、落とされたハンカチをつかんで走りまわりましたよ♪

最後は、ムワメディ氏がお礼にタンザニアの国家を歌い、

全員とハグしながら、お別れ。

それでもまだ物足りないとばかり、4年生の皆が玄関までお見送りしてくれました。

後日、北窓先生ご夫妻がわざわざ、たくさんの写真と全員の児童からのお手紙をお持ちくださりました。

↑お手紙の表紙や中に習ったばかりのティンガティンガ・アートが描かれていました。
この手紙は「宝物」だと言って、彼は毎日目を細めながら眺めています。
学校訪問を振り返り、ムワメディ氏はしみじみと、
「タンザニアでは、小学校に毎日通える子は全員ではなく、家の手伝いのために、学校へ通えない子も多いのです。
日本では、学校に入れず外でうろうろしている子もおらず、健康的で楽しそうに活動する子ども達を見て、全員が学校に通える状況であることを知り、日本は本当にいい国なんだなとわかりました。」
と語っていました。
南アフリカの日本人学校で3年間教鞭を取られていた北窓先生は、日ごろからアフリカの文化、生活について子供たちにお話しされていたこともあるのでしょう、子ども達が今回の授業をとっても楽しみにしてくれていたとのこと。
おかげさまで、私たちも思い出に残る充実した時間を持つことができました。
校長先生、北窓先生はじめ先生方、大変お世話になりありがとうございました。
またティンガティンガ・アートを通じて、心に残る交流が出来れば嬉しいです。
TUTAONANA TENA!(また会いましょう!)

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