【バオバブの木には、精霊が宿る】
これは、バオバブの木。
バオバブの木には、シャターニ(精霊)が宿るといわれています。
バオバブの木の形状や、大きな洞があいていることが多いのも、シャターニが住みそうな雰囲気を漂わせますよね。
この写真、なぜか、高い位置にある電線に、靴がひっかかっています。
これもシャターニのいたずらでしょうか??
ところで、このバオバブの木には、まだちょっぴり実が残っています。(写真の左上方に、実が生っているのが見えますか?)
バオバブの実は、ビロードのような手触りで、固い殻を割ると、種の周りに、実がついていますが、触ると、ほろほろっとラムネのように粉々になるので、ジューシーなフルーツという感じではありません。
味は、そのまま食べると・・・すっぱい!&すっぱい![[pict:hekomi]]
なので、砂糖と色粉でからめてお菓子にしたり、ほろほろした部分だけ取って、ジュースにしたりして使います。
ラムネ菓子の原型は、バオバブなのでは?と思うほど、ほろほろ感がラムネに似ているんですよ。
ティンガティンガアートの中にも、バオバブの木がよく登場します。
『動物たちを見守るバオバブのシャターニ(精霊)』
by Mustapha (ムスターファ)
タンザニアの人にとって、バオバブの木と精霊がセットで心の中にあるんだなというのが伝わってくる絵ですね。
【2015年1月12日、日本は成人式、ザンジバルは、51回目の革命記念日】
2015年1月12日は、日本では成人式でしたね、新成人のみなさん、新成人が身近にいらっしゃる皆様、おめでとうございます!
こちら、ザンジバルの1月12日は革命記念日、去年は革命50周年で、すごいもりあがりでしたが、今年は51周年ということで、夜中の0時ジャストに空砲が鳴り、花火があがり、日中はパレードという例年通りの一日でした。
また、昨年は、ザンジバル革命50周年記念スポーツ杯と銘打って、柔道も含めて10種以上のスポーツ大会が開催されましたが、今年のザンジバル革命杯は、サッカー、陸上、ネットボールの3つのみ。
サッカー大会は、ザンジバル武道館の隣にあるスタジアムで行われていたので、毎日、柔道の練習時に、スタジアムの歓声や、どよめきが聞こえてきました。
1月13日が決勝戦で、スタジアムは大入り満員、大いに大いに盛り上がり、・・・過ぎて、機動隊が防弾チョッキを着て、催涙弾を持って、出動するほどでした。(幸い催涙弾は発砲なしで終わりましたが)
【体育のある日本と、体育のない国】
日本だと、男の子でも女の子でもボールを投げたり転がしたりといった遊びから始まると思います。少し大きくなったら野球のキャッチボールとなっていくのでしょうが、ここでは、何をさしえおいてもサッカー、サッカー、またサッカー。
新聞でも、テレビ、ラジオでも、スポーツ関連は、サッカーの話題だらけです。
それは、どうしてなのか。
サッカーは、ボール1つで始められるスポーツということが、一番大きいと思いますが、国民が、他のスポーツを知らないということもサッカー一辺倒になっている理由の1つだと思います。
なんといっても、学校の中に、体育の授業というものがない国ですから。
そう考えると、日本で育つ中で、小さなころから、学校の授業で、いろいろなスポーツを習って、少しずつでも体験できたのはよかったなと、あらためて感じます。
スポーツって、少しでも実際にやってみると、自分の向き不向きもわかりますよね。私自身は、体育の授業の中で、大きいボールを扱うスポーツの方が向いていて、ボールが小さくなればなるほど、苦手になっていくという自分を発見しました(笑)
【あの日、あのとき、バスケット】
私のいう大きいボールというのは、バスケットボールです。学生時代は、文字通りバスケばかりやってました。バスケ部では、いい先生と、いい仲間(先輩も後輩も同期も)にめぐまれたので、とても楽しく、いい思い出ばかり。今でも、バスケ部顧問としてご指導くださった斎木先生、守永先生に、感謝の気持ちでいっぱいです!!
そんな私が、結婚後、ザンジバルにきてからは、深く柔道に関わるとは思ってもいませんでした。人生わからないものですね。
皆さんの好きなスポーツ、苦手なスポーツは何でしょうか?
こんな質問が、タンザニアの人には通じないんですよ。だって、スポーツといえばサッカーしかやったことのない人が多いのですから。
【空き地があれば、どこだってサッカー場!】
バオバブの木の話題から、スポーツの話題に飛びましたが、最初の写真のバオバブが立っているある空き地にも、ネットなしのサッカーゴールがありました。
町中でも、田舎でも、森の奥でも、平地があれば、そこがサッカー場に早変わり。
この写真は、マンゴーの森の奥にあったサッカー場です。
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空気が抜けてはずまないボールだって、大切にします。ぼろ布を巻いただけの布製ボールで遊んでいる子の方が多いお国柄ですから。
【ゴールキーパーは、ヤギ??】
サッカー場と言っても、空き地ですから、誰でも入れますし、集会や憩いの場所でもあり、時には、ヤギのサッカー大会と見間違うような光景も。(これは、お祭り前にヤギが売られている風景です)
もちろんサッカーもいいのですが、学校教育の中に体育が導入されて、子どもたちが、いろいろなスポーツを体験する中で、自分に合ったスポーツを見つけて楽しみつつ、体を鍛えることができたら、さらにいいのではと思います。
バラカタンザニア 島岡由美子