11月26日(木)は、ムワメディ氏と共に京都、兵庫、大阪の境の山間に位置する豊能町立吉川小学校を訪問してきました。
図工科を通しての国際理解教育、ということで、ムワメディ氏がゲストティーチャーを務め、子どもたちがティンガティンガの絵を見たり描いたりすることでアフリカに暮らす人々の感性に出会う、ことを目標に掲げられた授業でした。
今回の全校生徒84名が一堂に体育館に介しての取り組み。当日までに、先生方が各クラスで事前にティンガティンガ・ワークショップのことを詳しくお伝え頂いたおかげで、子どもたちがとっても楽しみにこの日を待っていてくれていました!
ムワメディはスワヒリ語で「ジャンボー!」と元気よく子供たちにあいさつし、91年からティンガティンガを描きはじめたこと、自分の師匠は父親で、小さな時は、父は自分をおんぶしながら絵を描いていたエピソードを交えて、自己紹介をしました。
さて、ワークショップが始まります。要のグラデーションから。
普段は、5色ほどのペンキしか使わないので、たくさんの色の水彩絵の具から色を選ぶのに戸惑ったムワメディ氏。ショッキングピンクから始まり、カラフルにグラデーションを描く姿を見ながら、子どもたちも描き進めていきます。
終始「ムズリサーナ!サフィサーナ!」(うまいよ、きれいだね!)とつぶやきながら、笑顔で指導していきます。
ティンガティンガの特徴の一つ、頭に浮かんだイメージを自由に描く、という教えについては、「自分の好きな色を自由に使っていいと言われてもな・・・」と最初両隣の友達の作品をきょろきょろ見たりして戸惑っていたようですが、だんだん調子が出てきて、きりんを真っ黒に塗ってみたりと個性が絵に現れ始めました。
今回この吉川小学校を訪問させて頂いたきっかけは、5年生の担任の北窓先生からのお声掛けでした。
去年の同じ時期に北窓先生がご勤務されていた光風台小学校を訪問したのが最初で、大阪での学校訪問は、これで2校目となりました。去年の訪問ブログはこちらからご覧いただけます。
北窓先生の絵の具の濃度の説明がとても興味深かったです。
グラデーションを塗る時は水分多目の「ぽんず」
メインのキリンを塗る時は少々濃い目の「しょうゆ」
きりんの模様をつけるときは、たっぷり濃い目の「ソース」
これなら、子供たちも直観で絵の具と水の加減がわかりますね。
小学校1年から6年生までの一斉授業では、高学年の子供たちがいいペースでリードしているからか、低学年の子供たちの描くスピードが早かったようです。
楽しい2時間はあっという間に終わり、次は質問タイム。
質問:「タンザニアに生まれてどう思いますか?」
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答え:「こうやって日本に来れて、みんなにティンガティンガ・アートを教えることが出来たので、タンザニアに生まれてよかったです」
「ムワメディさんの絵はいくらぐらいしますか?」・・・という現実的な質問もありましたよ[[pict:yellow25]][[pict:yellow25]]
校長先生が最後、「今まで知らなかったことを実際人に会い、知ることの大切さ、また今日アフリカ、タンザニアという国を知ったのだから、家に帰ったら、その続きを自分で調べてみましょう。」とお話くださいました。
図書館に、島岡由美子著「アフリカの民話」アフリカ民話絵本「しんぞうとひげ」を寄贈させて頂いたので、是非みなさんに読んでもらいたいです。
次は3年生の学級で給食をごちそうになり、
その後は、ムワメディさん初体験のドッチボールに招かれ、
ボールを取り損ねて早々に外野へ送られました(笑)
子どもたちが次回、アフリカ、タンザニア、ティンガティンガ・・・というワードに巡り合った時、今日の一日を思い出してもらえると嬉しいです。
右から田和校長先生、北窓綾平先生、ムワメディ氏、北窓恵利香さん。
大変お世話になり、また大変貴重な充実した時間をありがとうございました。
❤❤ブログの写真は、すべて北窓恵利香さんにご提供頂きました。アサンテサーナ!!ありがとうございます!❤❤