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ザンジバル野球チーム、初出場~第3回タンザニア野球大会2015

【ザンジバル野球チーム、公式戦初出場】
第3回タンザニア野球大会に初出場した、ザンジバル野球チーム(マナクェレケ&ドレ)の応援に行ってきました。
昨年のタンザニア野球大会開催時、ザンジバルチームは、野球を初めてまだ2か月そこそこだったので、エキビジションマッチ1戦のみの参加でしたので、今大会が、公式戦初出場でした。

≪大会初日、1回戦は、ぼろ負け≫
大会1日目、1回戦は、優勝候補のダルエスサラーム(キバシラ)チームと戦って、2対12で、ぼろ負けを喫しました。

≪野球で一番大切なことby上原拓ナショナルコーチ≫
私は、大会2日目、3日目しか観に行けなかったので、1日目の負け試合を観ることができなかったのですが、
上原拓ザンジバルナショナルコーチによると、

「1日目に負けた試合で、滅多打ちになった場面があって、そのあたりから、チームの気持ちがばらばらになって、打たれ放題に打たれているときに、ベンチで携帯電話をいじったり、なげやりな態度でいた選手が目立ったたことが、一番良くなかった」
ということで、上原コーチは、試合後、選手全員を集めて、
「野球は、勝っているときだけではなく、負けているときこそ、ベンチも含めてみんなで声を出し合って、ムードを上げて試合に臨むべきなんだ。
それができない奴は、いますぐザンジバルに帰れ!」
と真剣に叱り、野球は、勝ちも負けも、喜びも悔しさもチーム全員で共有するものという、一番大切な部分を伝えたそうです。
≪2日目、3日目は大勝して、三位入賞!≫
その甲斐あって、2日目は、ムベアのチームに18対8で勝利。
そして、大会3日目の3位決定戦は、ムワンザのチームに、なんと21対0の大差で勝って、タンザニア国内6チーム中で、3位に!

≪全チームに用意された盾≫
タンザニア野球連盟が用意したトロフィーの隣には、6つの楯がずらり。
これは、今大会審判長を務めた座間邦夫氏と、昨年の審判長小山克仁氏両名からのプレゼントだそうです。負けたチームも含めて、参加チーム全部に盾が用意されていて、野球普及の情熱と、野球少年たちへの愛情を感じました。

よく見ると、1位から3位までの大きな楯には、それぞれ、「JUSTICE(正義)」「DISCIPLINE(規律)」「 RESPECT(尊敬)」という言葉が。これは、タンザニアをはじめ、アフリカでの野球普及を支援している「アフリカ野球友の会(代表:友成晋也氏)」が、野球普及の際に、一番大切に伝えている理念だそうです。

≪タンザニア人唯一の審判イノセント君≫
審判と言えば、野球大会のダルエスサラームは、気温が38度、39度まであがっていましたので、テントの陰で観ているだけでも暑かったのですが、ずっと炎天下で試合を采配する審判の体感温度は、一体何度になっていたのでしょう??
審判は、マスクと、洋服の下に着こむ防具で、選手たちよりもずっと暑いそうですよ! 
今大会は、国際審判である座間さんと、ザンジバルチーム監督の上原拓さん、そして、タンザニア人のイノセント君の3人で、回していました。                                     
唯一のタンザニア人審判のイノセント君が、要所要所で、大会審判長の座間さんに声掛けされながらも、一人で試合をさばいている姿に感心しました。

                                                
≪今大会をふりかえって≫

ザンジバル野球連盟の、島岡強名誉会長は、
「まずは、1日目に、優勝争いをする強豪チームにぼろ負けすることで、実力差を思い知ることができた。
そして、昨年のエキビジションマッチで対戦したときは、シーソーゲームだったムワンザチームに、今年は21対0という大差で勝ったことで、練習の成果を実感できたことだろう。
この国で、野球はまだ始まったばかり、野球の楽しさを味わいながら、試合で勝つことも考えての練習を積んでほしい」
と言っていました。
≪反省会と祝勝会2015@ザンジバル武道館≫
そんなこんなで、初の公式出場のザンジバル野球チームは、3位入賞して、意気揚々と帰国。
ザンジバル武道館にて、野球の反省会と祝勝会をしました。

まずは、反省会。
昨年9月のザンジバル野球発足時からナショナルコーチを務めている、上原コーチは、海外青年協力隊としての任期が、来年3月で終わってしまうので、ザンジバル野球は、そこから自分たちでどう練習を続け、レベルを上げていけるかが大きな課題です。
≪オスマン会長とキャプテンの約束≫
その話題が出た時に、
ザンジバル野球連盟の会長兼ナショナルコーチのオスマン氏もすぐに立ち上がって、
「タクがいなくなるのは、大変さびしい!
本当ならずっとザンジバルにいて、ザンジバルで結婚して、ザンジバルでずっと野球を広めてほしい! 
でもそれはできないので、タクがいる間に、自分も野球のルールなどしっかり学ぶつもりだ。
みんなも、タクから学べるだけ学んで、タクを送り出そう。
そして、これからも、ザンジバル野球をみんなで発展させていこう」
とスピーチ。
それに応えて、キャプテンも立ち上がり、がんばっていくことを宣言していました。

本当に、上原コーチの帰任の日まで、野球の技術やルール、そして精神面も含めて、たくさんのことを吸収しておいてほしいです。
≪柔道も、野球も、負けた試合からの学びの方が大きい≫
島岡は、野球連盟名誉会長だけでなく、ザンジバル柔道連盟名誉会長を長年務める立場です。
「柔道もそうだが、野球も敗戦から学ぶことは大きい。
自分たちの、どこが悪かったのか、何が弱点なのかをしっかり反省して、あらたな気持ちで練習に臨め」
と野球選手たちにも、柔道選手を育ててきたのと同じアドバイスをして、ザンジバル野球2015をしめくくりました。

ちなみに、祝勝会メニューは、みんなの大好物、ヤギのニャマチョマ(焼肉)とウガリ、ヤギのスープでした

昨年9月から始まったザンジバル野球、来年もどんなふうに歩みを進めて行けるか、たのしみです。来年のタンザニア便りでも、時々、こうして、ザンジバル、タンザニアの野球話題もお伝えしていければと思っています。
                           島岡由美子 
★上原コーチとは、特別にお祝いのケーキ・・・ではなく、ポテトサラダでも乾杯! 

HONGERAは、スワヒリ語で「おめでとう!」の意味です→スペースの都合上、スワヒリ語と日本語(三位)を融合させてみました★  

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