ずっと見てみたかった、「綿(ワタ)の花」と、カンガ・キテンゲの原材料、「綿花(めんか)」に出会いました。
綿の花は、黄色がかったやさしいクリーム色で、綿花は、ふっわふわでした。
このふわふわの綿花から、カンガやキテンゲといったカラフルな綿布に加工されるのですね。
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ダルエスサラームのキテンゲ屋さん
~エンドレスといっていいほど、たくさんの種類がありますが、その中でも、何度もリバイバルされる人気柄もあります。
カンガ姿の親子
~生まれたての赤ちゃんも、カンガで優しく包まれています。
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綿(ワタ)の花は、朝から昼までのうちにゆっくり開花し、その後は、だんだん花びらがピンク色から紅色になっていき、翌日には、赤紫になってしぼんでいました。
綿は、ハイビスカスと同じアオイ科だそうですが、一般にハイビスカスで思い浮かべるような、豪華な大輪の花ではなく、小ぶりで庶民的な花でしたよ。
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花のあとには、つんととがった形の青い実がなり、さらに実が熟してはじけます。
割れた実の中は、小部屋に分かれ、きれいにおさまっている綿毛の部分が、さらに熟すと、外に押し出されるにして、外にはみだしていました。
★「綿花」と呼ばれるのは、花のあとにできる実(コットンボール)がはじけて中の綿毛がでてきた状態のこと。
この「綿花」が、綿衣料の原材料になります。
密生する綿毛に包まれて、黒い種子が5~6粒ずつ入っていました。
種を取り除いた綿をよくほぐして、紡いでいけば、これが綿糸になり、そこからカンガやキテンゲにもなっていくのだと考えると、ちょっと感動。
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今までにも、綿畑に遭遇したことはあったのですが、季節はずれで、収穫しそびれたはじけた綿しか見られなかったので、
今回は、美しい綿の花、青梅みたいなかたさで、つんととがった実(コットンボール)、そして、それがはじけたふわふわの綿花まで見ることができ、綿の全体像がわかってうれしくなりました。
綿をほぐして、ひっぱりながら、くるくるとつむぐ真似事をしてみたら、糸っぽいものができましたよ。
カンガ、キテンゲ、すてきなアフリカ布たちは、きれいな花のあとにできる、このふわふわの綿たちからつむがれていたんだなと、イメージがつながって、一人で何度も綿の木畑のあたりをうろつきながら、プチ感動。
周りは変人に思ったかも・・・いえ、きっと思ったことでしょう!
(かつて、古典の授業で習った反語的用法)
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わたの花と、綿花に出会って、ますます、カンガやキテンゲが好きになりました。
着心地のよい綿布だから、ザンジバルやタンザニア本土の人たちにとって、なくてはならない日常の中にある布たち。
カンガやキテンゲの周りには、笑顔の花がいっぱいです。
バラカタンザニア 島岡由美子
☆GW~5月は、バラカ主催ティンガティンガ展があります。
みなさま、横浜・名古屋でお会いしましょう!
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バラカのティンガティンガ原画展@横浜・名古屋
「共に生きる。地球へのオマージュ」
第8回横浜展 4月28日(金)~5月7日(日)
会場:ギャルリーパリ@日本大通り
第10回名古屋展 5月19日(金)~5月28日(日)
会場:妙香園画廊@栄の大津通り
日時、場所詳細は、こちら
見所、現地での製作風景などは、こちら
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「ワタの花と、カンガ・キテンゲの原材料、綿花(めんか)~Cotton Flower」への2件のフィードバック
Jambo
えーと
場所は コットン畑は
ウングジャ ではないですよね?0
Jambo! この写真は、ザンジバルのウングジャ島です。他の植物といっしょに植わって混栽されていました。
タンザニア本土では、マリャ近辺で広いコットン畑をみたことがありますが、UPEPYKさんがおっしゃるように、コットン栽培は、本土のほうが主流です。
★コメントに気づかず、レスが遅くなってしまいました。今頃で、すみません!!