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東アフリカ柔道選手権大会は、ザンジバルにとっての世界大会

【東アフリカ柔道選手権大会に向けての、国旗授与式】
が、ザンジバル ナショナルスタジアムのVIPルームでおこなわれました。
National Flag Ceremony for East Africa Judo Championship2019
at VIP Room in Zanzibar National Stadium by Natinal Sports Council
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ナショナルスポーツカウンシル書記長ハミシィ氏より、キャプテン代理のアブドルサマッドに(キャプテンのバルク選手は、仕事で来られなかったので)国旗を手渡され、
「東アフリカ大会は、ザンジバルにとって、世界大会のような価値のある大切な大会です。
ぜひ練習の成果を出してがんばってください。
全員がメダルを持ち帰ることを期待して待っていますよ」
と激励を受け、選手たちも発奮していました。
なぜなら、オリンピック、オールアフリカゲーム、といった大きな国際大会は、タンザニア本土とザンジバルとの混合で「タンザニアチーム」としての出場になりますが、東アフリカ大会には、「ザンジバル」として参加でき、優勝すれば、ザンジバル国旗が掲揚され、ザンジバル国歌が流れるのです。
(タンザニア連合共和国は、タンガニーカ本土と、ザンジバル(ウングジャ本島&ペンバ島)の連合国家として成り立っているので)

ザンジバル柔道連盟の名誉会長、島岡強からも、
「流した汗はうそをつかない、練習でやってきたことをそのまま出せるよう、自分自身を信じて、柔道の礼節の精神を忘れず、正々堂々と戦ってこい。
そして、チームで心を1つにしてがんばれ。」
とスピーチ。

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今年は、ザンジバル、タンザニア本土、ケニア、ブルンジ、ウガンダ、エチオピアなどが参加表明しているそうです。
ザンジバルチームは20人。
ペンバ島の選手も、最終的に、3人選ばれました。
東アフリカ各国の柔道家たちが一堂に会して、各カテゴリーの東アフリカ一を決める柔道大会、昨年はケニアのドタキャンで大会が流れたので、2年ぶりとなります。
ザンジバルナショナル柔道チーム2019、猛暑のザンジバルで、大会に向けて、たっぷり汗を流してきました。
(今年は本当に暑いです!!!!)

ペンバ島からも初出場組が3人いて、かなり新しい顔ぶれのチーム編成になっています。
ちなみに、彼らは、タンザニア本土に行くのは生まれてはじめての経験です。
(ペンバ島とウングジャ本島の2島で、ザンジバル、島国なので、タンザニア本土に渡ったことのない人たちも多いのです)

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強化練習では、創世記のザンジバル柔道を担ったサレヘ、第2期を牽引したハマディ・シャーメや、キデーゲことアリ・ジュマたちも揃って後輩たちの育成に汗を流しました。

「センパイ サレヘ」と若手からも親しまれている最年長のサレヘ、
初めてザンジバルから日本へ柔道留学@福岡県警を果たしたメンバーの一人、あれから20年以上経つ今も、おだやかな顔で、畳にあがり、後進の育成にたずさわっています。
今大会は、アリジュマとともに、審判として参加します。
強化合宿の最中、練習が終わってザンジバル武道館から見えた満月(スーパームーンの日だったみたいです)と、雨上がりの朝に見えた虹。

月も虹も、ザンジバルの柔道家たちを応援してくれているような気がしました!

練習の最終日、ザンジバル武道館でナショナルチームの集合写真、パチリ。
みんな、がんばって!GANBATTE!
ザンジバルチームは、船に乗って、海を渡り、タンザニア本土に向かいます。
それぞれが、3つのC(Concentration集中力、Control自制心、Confidence自信)をもって試合に臨み、
「流した汗は、うそをつかない」 の言葉通りの結果になりますように。
           島岡由美子

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