こんにちは。暑中見舞い2025はジョージアのカズベキ山からお届けしましたが、残暑見舞い2025は、タンザニアのサファリパークからお届けします。
10年ぶりに、動物サファリに行ってきました。今回は、初めてタンザニアのニエレレ ナショナルパーク(少し前まではセルーナショナルパークと呼ばれてました)に行きました。
サファリに行くのは10年ぶりだったので、とっても新鮮で1泊2日の短いコースでしたが満喫しました。

写真に入りきらないぐらい大ファミリーで、この右にも左にもキリンがいましたよ🦒




アフリカで昔から、「キリンの首は、なぜ長い?」「ゾウの鼻はなぜ長い?」というなぜなぜ話が語られてきたのもうなずけますね。
「ゾウと火消しダチョウ」というお話では、ゾウの鼻がなぜ長くなったか、ゾウがなぜみんなに好かれるのがわかります。





一緒のジープに乗っていたイスラエル人やフランス人も、「プンバだ!」って言っていたので、ライオンキングは、世界中の人たちが観ているんだなとあらためて思いました。



<バオバブの木のなみだ>
他の植物が育たたないような乾燥した地域でも、水分や食べ物として人や動物を守ってくれる木として親しまれているバオバブの木。タンザニアでは、「シャターニ(聖霊)が宿る木」ともいわれており、道路や建物を造る際も、バオバブの木のある場所ははずして計画するほどですが、この立派なバオバブの木をみていると、人間の手の届かないパワーを秘めているように感じます。
この姿を見ると、大干ばつで動物たちがばたばたと渇死していく様子を見たバオバブの木が涙を流したことで、雨がふって動物たちが助かったという昔話に通じるものがあるなと納得します。

ボートサファリ(ボートで川下りをしながら動物や鳥を見る)では、カバファミリーやワニや、珍しい鳥たちに出会いました。



カバはひたすら水の中にいました。ガイドさんによると、皮膚が弱いから、日中は太陽にあたるのを極力避けるために水の中にいるそうです。でも、泳げないから、浅い場所にしかいないそうですよ。
「ルェンゾリ山の火と、ナイル川のカバ」というウガンダのお話では、なぜカバの膚がつるつるで弱いかを見事に解明してくれています。



ちなみに、このボートサファリでは、昔話の主人公「小さな青い鳥シェルレ」にも出会えて、とってもうれしかったです!(写真では撮れなかったのですが)




1泊2日のサファリを終えて、空港に戻る道で、ラッキーにも、ゾウさんファミリーが道を横切ってくれて、まさに目の前でゾウファミリーを見ることができました🐘
お母さん(お父さん?)を追っかけて、しっぽふりふり、ちょこまか走っていく子ゾウが、と~ってもかわいかったゾー🐘🐘🐘

ドライバーさんが、「静かにしてればOKだよ」と教えてくれたので、息をひそめてながめました。

ということで、久々のサファリで、動物たちやバオバブの木など、見るもの見るものが、長年聞き取りしてきたアフリカの昔話とリンクしていることに気づいて、個人的には楽しさ倍増でした。
泊まったロッジの前にも、大きなバオバブの木が立っていて、夜にバオバブの木の下から、枝の上の方に見える満天の星を眺めたのもよき思い出です。
<サファリに行こう!>
みなさんも、タンザニアにお越しの際は、ぜひ動物サファリに行かれることもおすすめします。タンザニアでサファリができる場所は、有名どころのセレンゲティやンゴロンゴロのほかにもいろいろありますし、日帰りや一泊、二泊のお手頃のサファリもありますので、ご自身の日程や、回りたい場所から、どのサファリパークに行くかを決めるのもよいかと思います。
手前味噌ですが、アフリカの昔話を読んでサファリに行くと、より楽しめますよ。

そういえば、横浜で、アフリカ開発会議 TICAD2025が始まっているようですね。
それを聞いて、サバンナの動物たちによる動物会議のお話があるのを思い出しました。

人間の会議も動物の会議も、いい案が出されて平和裏に物事が進みますように。
島岡由美子

