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ティンガティンガ村から~筆の贈呈2010と新しい展開

ジャンボ!ハバリヤーコ?(こんにちは!お元気ですか?)
私達は、先日、ティンガティンガ村へ行き、第3回ティンガティンガ展@名古屋の収益金の中から購入した日本製の絵筆と刷毛300本をプレゼントしてきました。
㈱バラカ島岡代表より、ティンガティンガ村長老のアモンデ氏へ絵筆の贈呈。

5月に開催した3回目の自社主催展示会「アフリカ・タンザニアの現代アート~ティンガティンガ展atギャラリー余白@名古屋」は、御蔭さまで今年も盛会となりました。
この展示会の成功は、御来場下さった皆様をはじめ、いろいろな形で協力して盛り上げてくださった方々のおかげと、バラカ一同心から感謝するとともに、皆さまのお気持ちを、今年もタンザニアのティンガティンガアーティスト達に伝えようと、この展示会の収益金の一部で絵筆と刷毛を購入し、日本からタンザニアに持ち帰ったというわけです。

刷毛も筆も、太さをいろいろ変えて持ち帰ったので、アーティスト達は、どれにしようかと、それぞれ真剣に選んでいました。日本製の絵筆と刷毛は、描きやすいと、皆嬉しそうでしたよ。

緻密でかわいい小作品が好評のルーカス、筆選びも真剣です。
また、筆の贈答の際に、会期中に、皆様からいただいたアンケートの結果やお声を、直接アーティスト達に伝えてきました。
ちなみに、アンケート結果は、好きなアーティスト、好きな作品ともに、
1位:サランゲ(マサイの戦士~夕陽)
2位:ムスターファー(樹の中から首を出すキリンたち)
3位:ベイカー(キリンの家族と尾長鳥~尾長鳥の額縁)に票が集中し、3人がほぼ同格で1~3位まで並び、少し離れてアブダラ、アモンデと続きました。

   (写真左から、ムスターファー・ベイカー・サランゲ
この自社展示会を通じて、タンザニアから発信するティンガティンガ・アートが日本中に広まっていくことを願いつつ、第1回、2回と展示会を重ねてまいりましたが、3回目の展示会開催中に、名古屋会場でよきご縁をいただき、鳥取砂丘を見渡せる場所にある鳥取砂の美術館(世界唯一、砂の彫刻である砂像を展示する美術館)で、8月1日~10月30日まで、実に3カ月にわたってティンガティンガ展を開催する運びとなりました。
また、私達がティンガティンガアートのプロモートを手がけて7年目、満を持して、バラカ社代表島岡強の生まれ故郷である横浜の画廊、「ギャルリーパリ」にて、9月2日~8日まで自社展示会を開催することになりましたことも、併せてお知らせします。
また、その前には、関西でも展示会を計画中。
(それぞれの詳細は、バラカジャパンから随時お知らせしますね)
このような嬉しいご報告ができるのも、「ティンガティンガアート、何それ?」という状態の頃からあたたかく支えてくださった皆々様のおかげと、バラカ一同心より感謝しながら、各地でのティンガティンガ展に向けてはりきっています。
ティンガティンガ村でも、名古屋に続く形となった 各地でのティンガティンガ展開催についての報告をすると、アーティスト達の中から大きな拍手が沸き起こり、笑顔とともに、やる気満々の顔になっていました。
これからも、ティンガティンガアーティスト達と共に、一歩一歩前進していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

ということで、筆の贈呈を済ませたのが午前中。夕方もう一度ティンガティンガ村へ行ってみると、早速日本の筆を使っている面々が!
サブキャラクター(脇役)にも愛情をもって丁寧に描くことを信条とするアモンデ師匠、この作品では、脇役として、人気者の虹色カメレオンと一緒に、鳥についばまれてウギャーッと叫んでいるかのような新キャラ(?)の小さな蛇も登場していました。

亡き兄とともに描いた鳥の絵に強いこだわりを持ち続けるJ.ミム.S、この日は、美しい鳥達の競演といったムードの大作に挑んでいました。

人気アーティスト第一位に輝いたサランゲ、下描きなしで、マサイの頭から描き始めたところでした。長身痩躯、足長で美しいシルエットのマサイ戦士が描きあがっていく様は、何度観ていても感動します。

ちなみに、私は、ふとっちょで、ずんぐりむっくり、たらこ唇でジョークを飛ばす根明のサランゲ本人と、彼が描き出すスリムでニヒルなマサイ戦士が対照的なところも気にいっています☆

キリン模様と鳥を組み合わせた新作に挑んでいたのは、ルーカス。
ちょうど極細の筆がほしかったんだ!と喜んでいました。

「この刷毛は、下塗りにぴったりだね!」と、キャンバスへの下塗りに勢を出していたのは、ガヨ。
小さな作品から大きな作品まで、自由自在に描きこなすムスターファー、数日前に、大作を仕上げたばかりで、この日は小作品に丁寧に色付けをしているところでした。

仕上げてあった大作は、この2点。
今回は、「水」をテーマに、キリマンジャロと、バオバブの間から昇る朝日のバージョンで描いてもらいました。
アフリカでは、人間の住む場所も動物のすむ場所でも水不足、水がある場所では、動物達も生き生きとして楽しそうですね。

私も、アフリカで、水の出の悪い地域に住んでいるので、水があるというだけで、人も動物も、どんなに幸せな気持ちになれるかがよくわかります。
ムスターファーの描く「水のある風景」、ぜひ日本でご紹介したい作品です。
久々に、タンザニア、ダルエスサラーム郊外にあるティンガティンガ村からのお便りでした。
           by島岡由美子

「ティンガティンガ村から~筆の贈呈2010と新しい展開」への23件のフィードバック

  1. こーでねーと

    バラカさん、ジャンボ!
    どの絵も素晴らしいですね~。
    じっくり見てみたいものです♪

  2. たくさんのお土産を携えて
    無事ザンジバルに戻られたのですね。
    ティンガティンガ村の皆さんの笑顔に
    おもわずこちらからも微笑み返しをしてしまいます。(笑)
    また一生懸命描かれている姿が素敵です。
    「皆さ~ん、頑張って」

  3. baraka_tanzania

    ☆こーでねーとさん、ジャンボ!
    ありがとうございます。
    ティンガティンガ展は、今後、各地で行っていく予定なので、いつの日か、ご都合が合う展示会やイベントにお越しいただけたらとってもうれしいです。

  4. baraka_tanzania

    ☆ジュマさん、ジャンボ!
    名古屋でのティンガティンガ展の際は、お友達もお誘いの上でのご来場、誠にありがとうございました。コメントを重ねてきたジュマさんご夫妻にお会いできて、感激でした!(なんか変な表現ですが)
    おかげさまで、筆のおみやげとともに、次なる展開のいい報告ができ、ティンガティンガ村も笑顔でいっぱいになりました。
    >「皆さ~ん、頑張って」
     ↓
    ご声援ありがとうございます!
    「日本のジュマさん」から応援メッセージが届いているよと伝えたら、「えっ、日本にもジュマっていう名前の人がいるのかい?」って聞かれそうです(笑)
    こちらでは、ジュマは男性の名前なので、日本人のジュマという男の人からのメッセージかなと思うことでしょうが。

  5. バラカさん ジャンボ~
    恥ずかしがり屋のもよさんです。
    名古屋でお会いした時は違うハンドルを名乗っておりましたがおわかりでしょうか?(^_^;)
    こちらも暑いですが、そちら程ではないと思います、なのに、皆さん真剣に絵に取り組んでおられるんだなぁとまたまた感動です。
    ちなみにルーカスくんがマイケルくん(マイケル・ジャクソン)に似てるかなって思うのは私だけでしょうか? ^m^
    それと、1等賞当たってしまい、申し訳ないです。
    嬉しいけど恐縮してます。
    コーヒーはマイルドでおいしく、手織りのストールはとてもおしゃれで気に入ってますし、ポストカードもかわいいです。 本当にどうもありがとうございました。m(__)m
    どうぞお元気でご活躍ください。(^^)/

  6. baraka_tanzania

    ☆恥ずかしがりやのもよさん、ジャンボ~
    はいはい、すぐにどなたかわかりました☆
    以前には、拍手コメントもいただいていましたしね☆
    名古屋の展示会の際は、お越しくださり、ありがとうございました。ジュマさんのおかげでいいご縁がいただけてとてもうれしかったです。
    これからもどうぞよろしくお願いします。
    それから、今日のコメント欄に、ブログのURLを入れていただいたので、やっともよさんのブログを拝見することができました。
    手作り作品がいっぱいで楽しいブログですね~。
    ぜひ、リンクさせてくださいね。
    1等賞ご当選、おめでとうございます!!!
    賞品のバラカグッズ、気に入っていただけたようで、Happyです!
    ところで、ルーカスがマイケルさんに見えるとは、さすがはマイケル・ジャクソン好きのもよさん、目の付けどころが違いますね。
    ルーカスに伝えたら、世界のマイケルに似てることに喜ぶことでしょう。

  7. バラカさん ジャンボ!
    日本製の絵筆と刷毛300本は、ティンガティンガアーティストさんたちに、一番嬉しいお土産ですね
    私もムスターファーさんの描く「水のある風景」や皆さんの絵間近で見てみたいです
    断水は、直りましたか?

  8. バラカさん、ジャンボ!
    昨日、手織りストールが届きました。
    ふわりと薄くて、肌触りが良くて、とても素敵ですね~。
    色合いが遥かな大地を彷彿とさせてくれます。
    何に合わせようかなぁ♪
    ありがとうございました。
    刷毛や筆、どっさりですね。
    いい道具というのは何より嬉しいものです。
    ティンガティンガアートには柔らかい毛が良いのかな?
    彩色筆も面相筆も刷毛も、柔らかい毛のものが多いですね。
    たまには硬い毛の刷毛もどうですか?
    荒々しさを表現するのに、腰のある毛は強いタッチが出ていいですよ。
    道具が変わると違った表現も可能になります。
    そういう絵も見てみたいなぁ~なんて思いました。

  9. 皆さん作品作りに精が出ていますね~
    次、どんな作品と出会えるか楽しみです
    ティンガティンガ展もあちらこちらで開催されるようになれば皆さんに見て頂く機会も広がりますよね
    横浜での展示会楽しみにしています
    昨日、景品が届きました
    ありがとうございました

  10. バラカさん、ジャンボ!
    余白でのティンガティンガ展のそっから先のご報告ありがとうございます。
    この展示の背景やバラカさんたちの志が誠実に伝わり、ますますエールを送りたくなります。
    ティンガティンガのことは中学英語の教材になっているようで実物を見た子どもたちはとても喜んでいました。今回のように日本人の活動も支えになっている事は、子どもたちにとっても誇りだし、生き方のすてきなお手本になるような気がしています。
    現地の皆さんの生活レポートとても楽しみです!

  11. baraka_tanzania

    ☆つくしさん、ジャンボ!
    レスが遅くなってすみません。
    >日本製の絵筆と刷毛300本は、ティンガティンガアーティストさんたちに、一番嬉しいお土産ですね
     ↓
    はい、毎回とても好評です。
    >私もムスターファーさんの描く「水のある風景」や皆さんの絵間近で見てみたいです
     ↓
    ありがとうございます。
    私も、本物のティンガティンガアートを、いつの日か、ぜひつくしさんに観ていただきたいです。

  12. baraka_tanzania

    ☆無有さん、ジャンボ!
    レスが遅くなってしまってすみません。
    遅ればせながら、このたびは、当選おめでとうございます!
    記念の品も気にいっていただけたようで嬉しいです☆
    >いい道具というのは何より嬉しいものです。
     ↓
    アーティストであり、各地で講師をされている無有さんからこういっていただけると、道具を継続してプレゼントする意義がさらに深まるようで嬉しいです。
    筆や刷毛の太さについては、要望を聞いてそろえてきましたが、毛の硬さについては、アーティスト達に聞いたことがありませんでした。
    硬さによってもタッチの強弱が変わってくるんですね。
    次回は、この点についても考えながら選んでみます。
    いいアドバイス、ありがとうございました!

  13. baraka_tanzania

    ☆づみさん、ジャンボ!
    レスが遅くなってしまってすみません。
    いつもバラカグッズやティンガティンガアートを応援してくださり、ありがとうございます。
    >ティンガティンガ展もあちらこちらで開催されるようになれば皆さんに見て頂く機会も広がりますよね

    そうなんです。
    各地で展示会を開催することで、大勢の方に、生のティンガティンガアートを知っていただきたいと思っていたのが、今年、名古屋に続いて、大阪、鳥取、横浜と実現する運びとなり、バラカ一同張り切っています。
    づみさん、横浜の展示会にも来ていただけるんですね。作品を観ていただけることも、またづみさんにお会いできることも、とっても嬉しいです!!
    現在、ティンガティンガ村では、アーティスト達が、新しい作品作りに集中しています。
    どうぞお楽しみに!

  14. baraka_tanzania

    harumiさん、ジャンボ!
    いつも激励のメッセージをありがとうございます!
    harumiさんも、「ティンガティンガアート、何、それ?」の頃から見守ってきてくださった方の一人ですので、こうやって新しい展開をご報告できるのが嬉しいです。
    harumiさんのコンサートのように、回を大切に重ねていきたいと思っています。
    harumiさんのおうちのアトリエに飾ってくださった作品、生徒さん達にも好評とのこと、よかったです。
    生徒さん達も、教科書で習ったタンザニアという遠い国のティンガティンガアートが、自分が普段通うアトリエにあったら、びっくり!そして、とってもうれしいでしょうね
    やっぱり、本や写真で見るのと、実物を目の前で観るのとは全然違いますしね。

  15. バラカさん、ジャンボ~ッ!
    ルーカスのキリン模様の背景の絵やムスターファーの『水のある風景』は斬新ですね。
    J.ミム.Sが描写する鳥の大作も実物をぜひ見てみたいです。
    贈呈された日本の細筆で、より精細な絵が生み出されることでしょう。
    とても楽しみです。

  16. baraka_tanzania

    ☆hamasamasaさん、ジャンボ!
    あたたかい激励メッセージ、ありがとうございます。
    なんだか、この日は、鳥をテーマにして描いている人が多かったです。
    >贈呈された日本の細筆で、より精細な絵が生み出されることでしょう。
    >とても楽しみです。
     ↓
    ありがとうございます。
    私も心からそうなりますようにと願っています。

  17. 皆さんの、眩しい笑顔と 素敵な作品[[EE:AEAAB]]
    見ている私も 笑顔にさせてもらいました[[EE:AEACD]]
    改めて、バラカさんの活動の素晴らしさを感じます。
    たっくさんの筆を前にした アーティストさん達、きっと目をキラキラ輝かせていらしたんだろうなぁ(*^o^*)

  18. 中学の英語の教科書にティンガティンガが載ってます!!
    一昨日息子(中学三年)の期末テストだったので、どんなことやってるのかな、と思って教科書(NEW CROWN3)を見ていると・・
    何やら美しい色彩のキリンの絵・・
    「これってティンガティンガみたいやね」と息子に言うと、「そうやで」「(!)」
    LESSON2が「Interview with Ms Kileo」、タンザニア出身のキレオさんにインタビューするという内容で、その中でthe most famous painting style in Tanzania としてティンガティンガアートが写真付きで紹介されていました!
    ティンガティンガ、これで全国の中学生の6分の1(NEW CROWNじゃない所もあるので)は知ることとなったでしょう。
    それにしても教科書にティンガティンガが取り上げられるなんて、これもバラカさんの活躍のおかげ?!

  19. baraka_tanzania

    ☆カコさん、ジャンボ!
    いつもあたたかいメッセージ、ありがとうございます。
    >見ている私も 笑顔にさせてもらいました
     ↓
    笑顔は、笑顔を呼びますよね。
    筆は毎回大好評なので、こちらとしても贈り甲斐があります。

  20. baraka_tanzania

    ☆カコさん、ジャンボ!
    いつもあたたかいメッセージ、ありがとうございます。
    >見ている私も 笑顔にさせてもらいました
     ↓
    笑顔は、笑顔を呼びますよね。
    日本製の筆&刷毛は、毎回大好評なので、こちらとしても選び甲斐&贈り甲斐があります。

  21. baraka_tanzania

    ☆ゆうママさん、ジャンボ!
    中三の息子さんの教科書にティンガティンガアートが載っているとのこと、教えてくださり、ありがとうございます!
    私がうん十年前に中学生だった時も、英語の教科書はたしかCROWNでしたが、アフリカの国のことが載っていたというのは記憶にないです。
    今の子たちは、世界中の情報を学校で習うんですね。
    それにしても、ティンガティンガアートが、the most famous painting style in Tanzania として紹介されているというのは、とてもうれしいです。
    教えてくださり、ありがとうございました!
    ゆうママさんがこの情報を発見したのは、息子さんの期末テストのおかげですね。息子さんにもよろしくお伝えください。

  22. バラカさん~ジャンボ~
    元気ですよ♪
    本日、広島は大雨洪水警報が発令されました。
    ・・・が、おかげさまで無事でした。
    みなさんの絵画、とってもすばらしいですね。
    何といっても、色使いがすごいです。
    マネしようと思っても、絶対出来ない。
    お国柄なのでしょうね。
    下書きとかはされていないのかな??
    本当にキレイですね~うっとり。
    鳥取での作品展も、ご成功お祈りしております♪

  23. baraka_tanzania

    ☆こはるさん、ジャンボ~!
    せっかくコメント入れて下さったのに、レスが大変遅くなってしまってごめんなさい!!
    広島の大雨は洪水警報だけですんでよかったですね。
    ティンガティンガアートにも関心をもっていただけてうれしいです。
    こはるさんが感じられたように、全体的に明るくはっきりした色遣いが、ティンガティンガアートの特徴の1つです。そのせいか、ティンガティンガアートをみていると、明るく元気な気分になれるんですよ。
    下描きをする人はすくないです。
    >鳥取での作品展も、ご成功お祈りしております♪
     ↓
    ご声援、ありがとうございます!鳥取砂の美術館は、御家族連れが多い場所と聞いていますので、老若男女、大勢の方々に楽しんでいただけたらと思っています。

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