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ザンジバル沖で起きた、フェリー転覆事故

ザンジバルの港マリンディを9月9日夜に出港し、ペンバ島のウェテに向かったフェリー「スパイス」号が、10日未明にザンジバルの北端ヌングイ沖で沈没した事故の件で、大勢からご心配いただいておりますが、私たちは、オールアフリカゲーム~アフリカのオリンピック参加のため、モザンビークのマプトに来ており、海難事故にはあっておりませんので、ご安心ください。
私たちも事故を聞いて驚いて、ザンジバルの面々に連絡を取りましたが、ザンジバルでは現在、この事故のことで大騒ぎになっていて、安否確認情報が、噂を含めて飛び交っているようです。
10歳以下の子供たちは、もともと数に入っていないので、実際に乗客が何人だったのか正確には把握できないとのこと。
フェリーには、荷物も人も定員以上に詰め込むのが常ですので、人数の把握が難しいというのはうなずけます。
ザンジバルのラジオでは、193名死亡と、612人の生存者を確認というニュースを流したそうです。
オールアフリカゲーム出場のため、一緒にモザンビークに来ているザンジバルの柔道選手ハマディのおばさんとその子供たち2名も、この船に乗っていて、悲しいことに、10日の夜、訃報の電話連絡がきました。
乗客は、ラマダン(断食月)やその後のお祭りを、ザンジバル本島(ウングジャ島)で過ごして、ペンバ島に帰ろうとしていた家族連れが多かったそうで、帰郷の船旅が、一瞬にして悲惨な海難事故現場と化してしまいました。
積載量を無視して貨物と人を詰めるだけ積むといった感じのこのフェリーは、前々から危険視されていましたが、安い船代で、ダルエスサラームーザンジバル(ウングジャ島)-ペンバ島ータンガを就航するため、人気がある船でした。しかし、とうとう事故が起こってしまいました。天災ではなく、人災といえると思います。
この海難事故が起こった直後から、ヌングイ地方の漁師が漁船を出して、救出や積み荷の回収作業に大活躍しているとのこと。2年前に開いたヌングイ道場の柔道家たちのほとんどが漁師なので、ぜひ彼らにもがんばってほしいです。
マプト@モザンビークの選手村にて、亡くなった方々を悼むとともに、1名でも多くの生存者がありますようにと祈っています。
                    島岡由美子

「ザンジバル沖で起きた、フェリー転覆事故」への2件のフィードバック

  1. バラカさんジャンボ!
    先日PCのニュースににテロップが流れ何かの間違いであってほしいと思いましたが
    やはり事故は現実のものだったのですね。
    ハマディさんのおばさんと、子供さんが犠牲になられたとのことお悔やみ申し上げます。
    この悲しみに打ち勝つためにも
    皆さんのご健闘をお祈りいたしています。
    「がんばれ~」!

  2. baraka_tanzania

    ☆ジュマさん、ジャンボ!
    私も、知らせを受けたときはまさかと思いましたが、現実でした。
    平和なヌングイの浜辺には、遺体収容所や安否確認の人々でごったがえしていたそうです。
    ハマディの親戚の人たちへのお悔やみありがとうございます。
    >この悲しみに打ち勝つためにも
    >皆さんのご健闘をお祈りいたしています。
    >「がんばれ~」!
     ↓
    ご声援ありがとうございます。
    オールアフリカゲームという大舞台で、みんなが力が出せるよう祈っていていてください。

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