江別市のとわの森三愛高校にて～ティンガティンガと民話本の寄贈と交流会

皆さん、ジャンボ！
私たち（島岡強＆由美子）は、9月18日、アーティストのアブダラと3人で、札幌から約20㎞、江別市にあるとわの森三愛高校に、ティンガティンガと民話本の寄贈と交流会に行ってきました。

寄贈式＆交流会が開かれたのは、礼拝堂。待っていてくれたのは、この英語の教科書で学んだ生徒さん約150名。

実は、この教科書には、ティンガティンガアートのことが紹介されていたのです。

ティンガティンガアートのことをすでに教科書で習っていた生徒さんたちだったせいか、除幕式の後、本物の絵が現れると、大きな拍手がわきあがりました。

絵と民話本の寄贈後、立派なお髭の校長先生とがっちり握手する、こちらも髭の島岡会長。
寄贈式の後は、島岡会長より、アフリカでの活動と志について話しました。

なぜアフリカに渡り、漁業、運送、貿易といった様々な事業を展開しているのか。
日本の文化である柔道をタンザニアの人々に教え、タンザニアの文化ティンガティンガ・アートを日本に紹介して普及に努めているのはなぜか。
そういったことはすべては、自分の志であるアフリカ独立革命のためであることなどを話した後、約150人の生徒さんに向かって、こう問いかけました。
「みんなは、人が生きるために一番大切なものはなんだと思いますか？」
しんとして顔を見合わせる中、「食べるもの」という答えが返ってきました。

島岡会長は、「そうだね、生きるためには、食べるものも、金銭もないといけないね。でも、人間にとって一番大切なのは、志を持って生きることです。そして、志を持つというのは、自分が生きること、働くことで、どう世の中に役立てるか、人のためになるかといったことを考えていきるということです・・・」と続けました。
「みんなも志を立て、それに向かって生きていってください」と締めくくりました。
生徒さんたちのまじめな表情が印象的でした。
次は、ティンガティンガ・アーティスト、アブダラと、スワヒリ語通訳の私（由美子）のコンビで、スワヒリ語の挨拶からタンザニアの学校の様子、ティンガティンガアートの成り立ちや寄贈した作品に込めた思い、キリマンジャロ山などタンザニアの様子などをお話ししました。

アブダラは、やや緊張気味でしたが、ティンガティンガ・アートについては、そのルーツまでさかのぼり、「今日こうしてティンガティンガ・アーティストとして、この場で皆さんにアートのことやタンザニアのことをお話しできるのは、創始者のエドワード・サイディ・ティンガティンガ氏が、たった3年間の創作活動の中で、弟子たちにアートを教えていってくれ、その直弟子たちが、また次の弟子に教えていってくれたからです。そのおかげで、今では大勢のティンガティンガ・アーティストたちが育っているのです」という話などをしました。
最後は、質問コーナーです。「何か、質問があれば、何でも聞いてください」
トップを切ったのは元気のいい男子、思春期の質問にふさわしく、
「なぜ5つの教えのうち、結婚するなというのだけは破ったのですか？」

さて会長は、何と答えたでしょうか？
男子の質問は一気に革命家へ思いを馳せ、「島岡さんと同じように革命を志している人は身近でいますか？」の質問には、「そうですね。今の時代にはあまりいませんが、フィデル・カストロは昔も今も志を貫いている革命家です」

司会の柿崎先生が、「時間が来たので最後にします」になってからも質問をしたい生徒さんが続き、時間ぎりぎりまで会話が続きました。この会では、普段の催しより、活発に質問が出され、先生方も意外だったそうです。

「とわの森三愛高校の皆さん、アサンテ・サーナ、クワヘリ～！」byアブダラ
ところで、今回訪問したとわの森三愛高校は、酪農学園大学の付属高校なので、大学と敷地続きです。広大な敷地内には、見渡す限りのトウモロコシ畑や牛の飼料にするための牧草地、牛の糞からバイオガスを製造する工場から、ペットや家畜、交通事故に遭ったエゾシカなどの野生動物を診る動物病院まで完備されていてびっくりしました。
牛や羊が牧場にいる風景はなんとものどかでポレポレした雰囲気でしたが、これが一転雪景色になったらと想像すると、外でポレポレなんかしていられないですね。
来年で創立80周年を迎えるというこの酪農学園大学は、その昔、機農高校という校名で始まった、酪農家を育成する学校としてスタートした由緒ある学校なのだそうです。
生涯教育にも力を入れていて、学生ではない地域の方々にも学ぶ機会ができるよう、成人用の教室やセミナーも開講しているのだそうですよ。

昔は、すべてがこういった赤レンガ作りの建物だったそうです。雰囲気ありますね。
こういった説明をしてくださったのは、友人の高橋直樹さん。高橋さんは現在、酪農学園大学職員として、外国の方々と日本とを結ぶお仕事をされています。そのご縁から、今回の学校訪問とあいなりました。

札幌の街が見渡せる90Mのジャンプ台のすぐそばの場所で～左から：風で髭がなびいている島岡会長と、これまたお髭の高橋直樹さんと、着いて3日目にしてすでに北海道大好きになっているティンガティンガ・アーティストのアブダラ
このところ、各地でのティンガティンガ原画展開催時に、学校や施設に訪問して、絵や本の寄贈と交流会をするのが半ば恒例となってきていますが、それもこれも、各地でご縁の広がりがあってこそ。出会いは偶然ではなく必然。今回も、いいご縁に感謝しながら江別から札幌に帰ってきました。
9月19日は、喜茂別小学校を訪問する予定です。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by島岡由美子
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秋のティンガティンガ原画展～第2回札幌展が近づいてきました。
アブダラも、ライブペイントにやる気満々、武者震いという感じで気合入ってます。常時150点の作品が並ぶバラカの展示会、今年も札幌で開催することになりました。皆様お気軽にご来場ください。
そのあとは仙台展に続きます。宮城の皆様、10月に参りますので、待っててくださいね☆
バラカ主催ティンガティンガ原画展2012秋 in 札幌＆仙台
●第2回札幌展●
■日　時：9/21（金）～9/30（日）　会期中無休
　　　　　　11:00～19:00　（最終日は17:00まで）
▼会　場：ギャラリーエッセ
　　　　　　 札幌市北区北9条西3丁目9番1号　ル・ノール北9条
　　　　　　 TEL 011-708-0606
　　　　　　http://www.esse.co.jp/gallery/
▼交通アクセス：JR「札幌駅」北口徒歩4分会場の地図は、こちらです。
●第1回仙台展●
■日　時：10/5（金）～10/14（日）　会期中無休
　　　　　　11:00～19:00　（最終日は17:00まで）
▼会　場：LBギャラリー
　　　　　　 仙台市青葉区大町1-2-1　ライオンビル
　　　　　　 TEL 090-5845-6813　（会期中のみ通話可）
　　　　　　 http://www5e.biglobe.ne.jp/~lionblgd/index6.htm
▼交通アクセス：JR「仙台駅」徒歩15分
　　　　　　 　　　　地下鉄「広瀬通駅」西3番出口徒歩9分
　　　　　　 　　　　市営バス「晩翠草堂前」徒歩1分
会場の地図は、こちらです。
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