このたび、思いがけず、2020年7月に、ティンガティンガ・アート絵本「どうぶつたちのじどうしゃレース」を出版する運びとなりました。
4月に日本に着いた当日に、絵本出版の企画のメールが飛び込んできたのが始まりでした。
コロナ禍で、外遊びのできない子どもたちにと、 バラカがHPで公開した「ティンガティンガぬりえ」をごらんになった、かもがわ出版の編集者さんのひらめきによる絵本企画で、「アフリカの民話集 しあわせのなる木」に収録していた「どうぶつたちの自動車レース」で絵本をつくって、巻末にティンガティンガぬりえもつけるというアイディアでした。
もちろん、私は、
「ぜひやりましょう、こんなときだからこそ、子どもも大人も、いっぱい笑って、笑顔の花を咲かせられるような、とびきり楽しい絵本を作りましょう!」
というお返事とともに、すぐに挿絵などの資料をお送りしました。
「えっ、なぜ挿絵があるの?」
と思われたかもしれませんが、実は、このお話は、
7年前に、「絵本を作ったらおもしろそう!」という話を選んで
ティンガティンガ・アーティストに依頼して、挿絵を用意していたお話の1つだったのです。
もちろん、そのときは、出版の予定があったわけでも何でもなかったのですが。
ということで、挿絵があるなら進めやすいとなり、なんと今年の7月出版という計画が立てられ、それに向かって、緊急事態宣言下で、編集さん、デザイナーさん、ぬりえシート担当のバラカジャパン川口、そして私の絵本制作チーム一丸となって、完成めざしてがんばってきました。
詳細がきまり、チラシもできたので、お知らせします。
****************
「どうぶつたちのじどうしゃレース」は、日本の「屁こき女房」の向こうをはって、
「タンザニアの屁こきウサギ」が活躍する、すこぶる痛快で、ゆかいなお話です。
ティンガティンガ・アーティストのムブカさんによる、擬人化スタイルの挿絵で、たくさんの動物たちが自動車レースを競います。
キリマンジャロの麓で、手に汗握る、迫真のカーチェイスシーンもありますので、どうぞご期待ください!
主人公は貧しくもとんちのきいたウサギですが、不思議な雰囲気のキーパーソン、七色のカメの存在も、気に入っています。
☆巻末には、コピーして遊べる、ティンガティンガ・アートぬりえシートもついています。
************
とまあこんなふうに、思いがけない展開となり、GW~5月のティンガティンガ展@横浜&名古屋開催の予定で日本入りしたものの、新型ウィルスコロナ感染拡大防止のための緊急事態宣言が出て、ティンガティンガ展もそれに準じて9月に延期したのですが、今度はタンザニアに戻る飛行機が飛ばなくなって、日本滞在が、思いがけず長くなり、しかもステイホームする日々でしたが、その分絵本制作に集中することができたのはよかったです。
そんなこんなで、日本ですべての絵本の作業を終えて、タンザニア(ザンジバル)に帰ってきました。今は印刷中だそうです。
コロナ禍のこんなときだからこそ、子どもも大人もいっぱい笑って、笑顔の花を咲かせられる絵本にしたいという願いをこめて上梓します。
ぜひお手にとって、絵本「どうぶつたちのじどうしゃレース」で笑って、付録のティンガティンガ・アートぬりえをコピーして、みんなで遊んでくださいね★
*******
★「どうぶつたちのじどうしゃレース」の出版元は、
今年1月に、
ノンフィクション
「アフリカから、あなたに伝えたいこと
革命児と共に生きる 」
を刊行した かもがわ出版です。
2020年は、上記2冊出版となりました。
どちらも、ぜひ読んでいただきたいです。
*****
今日の話は、これで、おしまい。
ほしかったなら もってきな
いらなきゃ 海に すてとくれ。
(アフリカの民話の結びの言葉でしめてみました)
しまおか ゆみこ