ジャンボ!お元気ですか?
私達は、まだ寒くなる前のラッキーな時期に札幌入りして、第一回札幌展準備を進めています。
朝夕は冷えますが、日中、風が吹かなければ、とてもすがすがしく心地いい気候。空気が澄んでいて、紅葉した木々がさらに美しく見えます。
さて、そんな中、札幌市立札幌北光小学校に、ティンガティンガアートの寄贈と交流会に行ってきました。
北光小学校の体育館にて、374名の全校児童の歓迎を受けながら入場して、まず絵の披露をするための除幕式を。児童代表の二人が絵にかけられた布をおろした途端に、わ~、ほ~、きれい~といった歓声があがりました。
ムブカから、ティンガティンガアートと絵の説明。
6色のペンキを使って、多くの色を、自分で作り出していくことや、絵を描いた時にイメージしたストーリーを話しました。
寄贈したのは、この絵。
サルを狙って水の中に隠れているワニに気づいたウサギが、「サル君、サル君、水に入っちゃだめだよ。ここには怖いワニがいるよ」と知らせています。
でも、前を歩いているサルは、その声に気が付かずに、今にも川に入ってしまいそう。
後ろにいたサルが、あわてて、前のサルのしっぽをひっぱって止めているユーモラスな絵です。
ムブカは、スワヒリ語で話し、私由美子が日本語に通訳しました。このゾウの色は、3色を混ぜ合わせて作りましたと話しているところです。
次に、島岡強会長から、タンザニアの小学校の様子や、25年タンザニアに住んでいるのは、アフリカの人たちが誇りを持って働ける場をたくさん作るため、そして、アフリカの人たちが、政治的にも経済的にも独立できるようにするための手助けをするという志を持って、25年間アフリカのタンザニアにいて仕事をしていることを話しました。
そのあとに、低学年6人の児童代表から、ムブカへの質問がありました。
1年生のまどかちゃんが、アフリカには、雪が降りますか?と聞きました。
ムブカが、「私の住むタンザニアでは、雪をまじかで見たことはありません。
タンザニアで雪があるのは、キリマンジャロ山のてっぺんにある万年雪だけです。
アフリカは大きな大陸なので、アフリカの中に53の国がありますが、雪が降る国は、一番南の南アフリカぐらいです」
とこたえると、え~!!っと驚きの声があがりました。
北光小学校では、11月に入って早々に、校庭の花壇に美しく咲いていた花々も全部つみとって、土をならして雪支度に備えたばかりだとか。
そんな雪国の小学生にとって、雪がふらない国があるというのは、とてもインパクトがあったようです。
3年生のななこちゃんは、「絵を上手に描くポイントは何ですか?」と聞きました。
ムブカは、「絵を描こうという気持ち。絵を描きたいという気持ち。描けるんだという自信。そして、どんな絵を描こうかとイメージを頭の中でよく考えることが大きなポイントです。
色は、見たままの色をぬる必要はないですよ。自分の好きな色。自分がきれいなだと思った色。ここにはこんな色が似合うんじゃないかと思った色。そんな色を自分で作ってぬるのもポイントです」
とこたえました。
6色のペンキから色を作り出して、自由な発想で色をぬっていくティンガティンガアーティストらしいアドバイスだなと、通訳していて、感心しました。
1年生から6年生までの374名の子たちの心に、アフリカ、タンザニア、ティンガティンガアート、志・・・そんなキーワードのどれか1つでも残っていくといいなと思っています。
最後に児童代表の女の子からの、絵の感想も含めたお礼の言葉の後、児童全員で合唱曲「おそすぎないうちに」をプレゼントしていただきました。
すばらしく透き通る歌声で、とても心にしみました。
歌声の心地よさとともに、歌詞もぐっと心に入ってきて、目がうるんでしまって、あせりました。
アーティストのムブカの心にもしみわたったようで、会場から出てきてからも、あの歌はムズリサーナ(ベリーグッド)で、ハートの中に入ってきたと、何度もしみじみ言っていました。
美しくハモル部分も、本当にすばらしかったので、後で校長先生にお話を聞くと、この全校生徒で1曲を歌いあげていくという合唱ワークは、北光小学校ならではのとりくみで、まだまださらにこの歌声に磨きがかけられて、12月に発表会があると教えてくださいました。
北光小学校とのご縁を結んでくださった30年来の友人、竹原和恵さん(右から2番目)と。ちなみに、北光小学校は、創立以来88年という長い年月を地元の子供たちと歩んできた歴史のある小学校で、竹原さんは、お父様、竹原さんご自身、そして息子さん3人と三代にわたって、北光小学校の卒業生なのだそうです。
北国の子たちは、天真爛漫。絵にも、アフリカの話にも、え~っ?、わ~!と反応も新鮮で、楽しいひとときとなりました。
ムブカも、すっかり人気者となり、帰り際は、高学年の子たちが送ってくれて、いつまでも囲まれていました。校門から出た後も、男の子たちが塀にのぼって、「アサンテ・サーナ~!(どうもありがとう~)」「ティンガティンガ~!」と連呼しながら、見えなくなるまで見送ってくれました。
北光小学校児童の皆さん、校長先生はじめ、諸先生方、ありがとうございました。絵を見ながら、アフリカのタンザニアからやってきたティンガティンガ・アーティスト、ムブカのこと、思い出してくださいね。
札幌にて 島岡由美子
☆北光小学校での寄贈式&交流会について、北海道テレビの取材がありました。
11月8日(火)北海道テレビ 18:17~イチオシ!で放映予定だそうです。
「札幌市内の小学校での絵の寄贈と交流会~北光小学校」への9件のフィードバック
バラカさん、ジャンボですヽ(^o^)丿
いよいよですね~!
ティンガティンガ原画展、とっても楽しみにしています。
北光小学校(職場が近いです)を訪問されたのですね。
1年の1/3が白い雪に覆われる北国なので、
雪のないアフリカは子供達の想像を越えた土地だと思います。
広い世界に目を向ける大変よい機会になったのではないでしょうか。
雪虫が飛んで、イチョウの葉が落ちたら、札幌には雪がやってきます。
厳しく長い冬の始まりだとわかってはいても、
初めての雪を見た朝は子供のようなワクワクした気持ちになります。
この季節をバラカさんと一緒に迎えられることに感謝したいです。
おつかれさまです。島岡さんコートを着ているのでやっぱり北の地ですね。
☆shuykuさん、ジャンボ!
はい、いよいよ初めての札幌でのティンガティンガ展が実現する日が近づいてきました。
shukuさんとお会いできる日を楽しみにしています☆
雪のない世界というのは、雪国の子たちにとっては驚くべくことなのですね。
どれぐらい冷え込むのか、想像がつかないですけど、冬の始まりを告げる雪を、shukuさんと同じ北海道の地で迎えられるのがうれしいです。
☆とるとるさん、ジャンボ!
札幌は、今日から急に冷え込んできました。夜はとても寒いです。
>島岡さんコートを着ているのでやっぱり北の地ですね。
↓
寒がりなので、日中、私は寒くないと感じるときでも、コートを着ています。
☆☆☆さん、ジャンボ!
拍手コメントにて、第一回札幌展開催へのご声援、ありがとうございます。
開催まで1週間を切りました。
いよいよです。はりきっています☆
バラカの皆様、ムブカさんジャンボ!小学校にて子供たちとの交流風景にとても心が温かくなりました。子供たちの心にムブカさんの絵が、そして島岡さんのお話がキラキラ輝き響いたんだなぁ思いました。またご報告楽しみにしています☆
☆サトウユキコさん、ジャンボ!
ムブカも、私たちも、元気に札幌で過ごしています。
来週には、札幌や士別市の中学校に行く予定なので、また様子をお伝えしますね。
バラカさん~ジャンボ~♪
こんなに間近で、作家さんと共にティンガティンガアートを
見ることが出来るなんて、とってもラッキーで
素敵な体験ですね!
この日の、島岡さんのお衣装も素敵~♪
☆こはるさん、ジャンボ♪
遠いアフリカのタンザニアからやってきたティンガティンガアーティストに会ったこと、心のどこかに残してくれるといいなと思います。
>この日の、島岡さんのお衣装も素敵~♪
↓
この日は、一番明るい色のスーツを選んでいました。頭に巻くキレンバも、その日のスーツと気分で選んでいるようです。
こはるさんからのコメント、伝えますね!