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2011秋のティンガティンガ原画展収益から~義援金と、ティンガティンガ村への贈り物

皆さん、こんにちは!日本はあちこちにクリスマスツリーが飾られて、年末ムードを盛り上げているころかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
私たち(島岡強&由美子)は、先週、真夏のティンガティンガ村に行ってきました。

ティンガティンガ村にも、楽しいクリスマスグッズが並んでいましたよ。

(*通称ティンガティンガ村と呼ばれる、数十人のティンガティンガアーティストが共同で運営している工房:正式名は、Tingatinga Arts Cooporative Society)

日本(福岡・札幌)から帰ったティンガティンガアーティストのムブカも、元気に絵を描いていました。
今回、私たちがティンガティンガ村へ行ったのは、秋のバラカ主催ティンガティンガ原画展(福岡・札幌)の様子と、収益の中から東日本大震災への義援金を振り込んだことを伝えるとともに、ティンガティンガ村への贈り物を手渡すためでした。
まず、日本地図を見せながら、福岡と札幌の位置を説明すると、「ホ~ッ!」とどよめきが。日本は南北に長いこと、そして、福岡と札幌という遠いところで展示会を開催したことにおどろいていました。

タンザニアでは、地図という概念がない人も多く、「日本に行くのは、バスで何時間ぐらいかかるの?」と聞かれることも多いです。ティンガティンガアーティストの中でも、地図を初めて見る人もいて、どこまでわかっているのかはわかりませんでしたが、まずは、みんなに日本のことも知ってもらおうと試みてみました。

そして、第一回福岡展、第一回札幌展のどちらも大勢の方々のご協力の元、盛況のうちに終了することができたこと。同行したティンガティンガアーティストのムブカは、春の展示会で日本に行ったムスターファ同様、会場でライブペイントをして、大勢のご来場者が熱い視線で見つめる中、見事な作品を描いて大好評だったこと。ムブカと一緒に、4つの学校(小学校2校、中学校2校)にティンガティンガアートの寄贈と交流会をしてきたこと。
春の原画展(横浜・名古屋・大阪)に続いて、秋の両展示会の売り上げからも、一部を東日本大震災の義援金として赤十字社に振り込んだことなどなどを報告。
そして、2008年の第一回名古屋展より、毎年バラカ主催のティンガティンガ原画展の恒例となった、売り上げの一部からの、ティンガティンガ村への贈り物の寄贈式。
今までは、画材(絵筆やキャンバス、塗料など)でしたが、今回は、ティンガティンガ村(正式名ティンガティンガアート共同体という、アーティストたちの集まり)の副会長を務めるムブカの提案により、みんなで使える、スキャナー付きのプリンターとノートパソコン。そして、作品を自分たちで撮影して覚えておきたいということだったので、カメラを。

アモンデ長老から一言。
「わしは使い方を知らないけれど、若いもんがうまく使いこなしてくれるでしょう。今の時代に必要なものをありがとう。
そして、バラカ主催のティンガティンガ展の収益から、今回も東日本大震災の義援金が出せたと聞いてとてもうれしい。日本はまだまだ大変だと聞いているので、我々が描くティンガティンガアートをみて、少しでも明るい気持ちになっていただければと思います」とのことでした。
そして、これも恒例となった、2つの展示会での売り上げNO1~NO3までの発表と金一封の授与式
1位は、美しいシルエットで、哀愁漂うマサイを描いて大好評だったドゥケ

「生まれて初めての一等賞に感激しています。これからも、美しいマサイの人々を描きつづけます!」

2位は、円の中にサバンナの原風景を描き、曼荼羅に通じる新しい境地の作品を描き出したムテコ。(体調不良で、残念ながら授与式欠席)
☆本当の2位は、ムブカでしたが、日本に行かなかった人に渡してほしいとのことで、2位以下は繰り上げになりました。
3位は、2010年、2011年のバラカ主催ティンガティンガ展で日本に行って、細やかで美しいバオバブや、優しげな動物たちを描いて好評を博したムスターファ。
福岡、札幌でも「ムスターファのバオバブの絵がほしくて」と名指しでご来場の方もいらっしゃったことを伝えると、
「そう言ってもらえると、ますますやる気がでます!アリガトー!」といっていました。

そして、今回は、島岡会長から特別賞を一人。
すっきりした美しい線が印象的な小作品を描き、展示した5作品が全部完売となった17歳の新人セーフです。
将来のティンガティンガ村を担うアーティストに育ってほしいと応援する意味で、金一封を出しました。
セーフは、「思ってもいなかったので、すごくうれしいです!」と素直に若者らしい喜びを表していました。

そして、来年2012年春のティンガティンガ原画展(横浜・名古屋)の日程が決定したこと。
来年も、アーティストを1人日本に同行すること。それは、誰にもチャンスがあることを伝え、大いに盛り上がりのある報告会となりました。
そのあとで、ムブカが、みんなへ、日本の筆を配っていました。これは、私たち二人の出会いの場所である、利尻島のオシドマリユースホステル仲間のどさんこ会メンバー、通称火消しさんこと、清水雅仁さんからのプレゼントです。(消防士さんの清水さんは、30年前から、ユース仲間の中では火消しと呼ばれているのです)
火消しさん、どうもありがとうございました。みんなとって喜んでいました!

最後には、外で恒例の記念写真、パチリ。

(今回は、朝寄贈式をしたせいで、のんびりやの多い女性陣が間に合わないまま終わってしまったので、ティンガティンガアーティスト男組写真です)
その日の夜は、バラカのティンガティンガ原画展に出品したアーティスト35名を招待して、ヤギ肉パーティーを開きました。
ダルエスサラームのヤギの焼き肉(ニャマチョマ)コンテストで毎年3本指に入る、美味しいヤギ肉屋さんです。もちろん、こちらのパーティーには、女性陣も出席。
大いに盛り上がったヤギ肉パーティーの様子は、次の便り「一足早いクリスマスパーティー」で、お伝えしますね。
ということで、2011年秋のバラカ主催ティンガティンガ原画展(福岡・札幌)の収益からも、東日本大震災への義援金(日本赤十字社を通じて、振り込みました)と、ティンガティンガ村への支援費用をねん出することができました。ご来場の皆様、いろいろな形でご協力くださった皆々様、どうもありがとうございました。バラカ一同(ジャパン&タンザニア)心から感謝しております。
2012年バラカ主催春のティンガティンガ原画展(横浜・名古屋)に向けて、ティンガティンガアーティストたちと一緒に、しっかり準備していきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
                             by島岡由美子
<2012年バラカ主催春のティンガティンガ原画展の予定>
☆第3回横浜展
2012年4月27日(金)~5月6日(日)
会場:ギャルリーパリ@日本大通り
横浜市中区日本大通14 三井物産ビル1F TEL:045-664-3917
2011年第2回横浜展の様子は→こちら
☆第5回名古屋展
2012年5月11日(金)~5月20日(日)
会場:サロンギャラリー余白@栄
名古屋市中区栄4-17-30 TEL:052-262-5454
2011年第4回名古屋展の様子は、→こちら

「2011秋のティンガティンガ原画展収益から~義援金と、ティンガティンガ村への贈り物」への4件のフィードバック

  1. 島岡さん、由美子さん、ブカ、本当にお疲れさまでした!3人が帰ってしまって、展示会が終わってしまったことが寂しく、ちょっとしんみりした気持ちになっていましたが、ティンガティンガ村への報告を済ませて初めて、今回の福岡・札幌展が終了したことになるのですよね。日本とタンザニアは遠く、しかも私の住む札幌はますますタンザニアからは遠く感じてしまっていましたが、この報告を拝見して、なんだかぐんと距離が縮まったように思います。日本の中央だけではなく、南と北までわざわざお越し下さったことにもう一度お礼を言います!Asante sana!
    また来年の開催を、心から希望しています。

  2. baraka_tanzania

    ☆ユキさん、ジャンボ!
    拍手コメント、ありがとうございます。
    ティンガティンガ村の発展を応援し、一緒に喜んでくださってうれしいです。
    いつか、ぜひ一緒に山羊肉パーティーに行きましょうね。
    来年は、横浜展に来てくださるとのこと。新作に期待していてくださいね。
    お会いできる日を楽しみにしています。

  3. baraka_tanzania

    ☆Miyukiさん、ジャンボ!
    さむ~い札幌から、あったか~いコメントをありがとうございます。
    そうなんですよ。なんといってもタンザニアのティンガティンガ村発ティンガティンガ展なので、タンザニアに帰って、アーティストたちへの報告とプレゼントの寄贈して、はじめて1つ終わったなと感じます。
    こちらこそ、Miyukiさんに、心からのアサンテサーナを伝えたいです。
    >また来年の開催を、心から希望しています。
     ↓
    この言葉、大きな励みになっています。ご希望にこたえて第2回展開催できるよう、がんばっていきますね。

  4. ☆ユキコさん、ジャンボ!
    拍手コメントありがとうございます。
    心から、Welcomeですよ☆

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