≪2015年9月に、ザンジバル野球連盟が、正式に発足しました≫
紅葉、スポーツ、芸術・・・
皆さんは、どんな秋2015をお過ごしでしょうか。
今日は、スポーツ話題、ザンジバルで、野球連盟が、正式に発足したことをお伝えします。
≪ザンジバルの野球の始まり≫
ザンジバル柔道連盟の島岡強名誉会長が、スポーツ省から、ザンジバルで何か新しいスポーツを始めたい、日本で盛んな野球はどうだろうかという相談を受けたのが、一昨年の終わり。
力を貸すのはいいけれど、野球は肝心のコーチがいないな、と思案していたところ、昨年8月にちょうど海外青年協力隊の上原拓さん(体育隊員)が、ザンジバルに赴任してきて、自らコーチを買って出てくれ、当時、JICAダルエスサラームに赴任されていた、友成晋也さん(アフリカ野球友の会 会長)が、まず始めることができるだけの野球道具を送ってくださったおかげで、昨年9月からスタートしたザンジバル野球。
上原コーチをサポートする形で、協力隊員の斎藤さんや、沢谷さんもコーチ陣に加わる中で、野球チームは3つに増えていき、二人が任期終了でザンジバルを去ったあとも、上原さんががんばって、ザンジバルに、野球の楽しさを根付かせてくれています。
≪上原拓コーチの出身地、沖縄の方々からの野球道具≫
一方、この上原コーチが、出身地の沖縄高校野球連盟に働きかけて、沖縄の方々からたくさんの野球道具が集まったのが、今年の3月。
でもその時はまだ、肝心の野球連盟が認可されていなかったので、野球道具入りのコンテナを、ザンジバル柔道連盟名義にして送り、6月に受け取り後、野球連盟が認可されるまで、ザンジバル武道館で保管していました。
(お役所仕事なので、連盟発足には、山のような書類の提出や、インタビューやら、いろいろあるのです)
やっとこの9月に、晴れてザンジバル野球連盟が正式発足できたので、教育省の教育局長と、情報文化観光スポーツ省のスポーツカウンセル書記長立会いの元で、ザンジバル柔道連盟代表から、ザンジバル野球連盟代表に、野球道具を受け渡すという、かわったセレモニーがおこなわれました。
これで、家でも素振りができると大喜びの選手たち。
上原コーチも、これからは、各チームに、それぞれの野球道具を置いて、練習ができますし、チームを増やすこともできますと満面の笑顔でした。
(もうすぐ、4つ目のチームが誕生するそうです)
≪ザンジバル野球連盟 名誉会長も兼任することに≫
ちなみに、野球連盟の役員たちから、どうしてもと推挙され、ザンジバル柔道連盟の島岡名誉会長が、ザンジバル野球連盟の名誉会長を兼任することになりました。
というわけなので、柔道とともに、ザンジバルの野球も、応援していきたいと思います。
こんな流れがきて、まさかザンジバルで野球に関わることになるとは、思ってもいませんでしたが、もともと、私自身は、結婚してアフリカに渡って以来、予想外のことばかりおきている人生ですから、特に驚かなくてもいいのかなと思ってみたりしています☆
待ちに待った野球連盟設立で、やっと野球グッズを正式に手渡すことができ、まず一歩前進です。
ザンジバル野球の発展のために、こんなにもたくさん野球道具を集めてくださった沖縄の皆さんへの感謝の気持ちとともに、少ない道具を、大切に、大切に使ってきたこの1年の気持ちを忘れないで、野球を続けてほしいなと思います。
それにしても、野球はアフリカでは超マイナースポーツということに驚きます。
ベースボールといってもまったく通じず、「バットでボールを打って・・・」と説明すると、「なんだ、クリケットのことか」と言われるのは、日本人としては納得いかないのですが☆
「柔道?何それ?」と言われていた20云年前を思いだしながら、「野球?何それ?」状態のザンジバルにて、ザンジバル野球連盟発足の話題をお伝えします。
島岡由美子
★野球関連記事は、下記URLにもあります。
*関連記事1→ザンジバル&タンザニアの新聞記事
*関連記事2→野球グッズ贈呈式の様子の写真
*関連記事3→2014年9月21日、野球スタート)