暑中お見舞い申し上げます。
今年も暑い夏がきているようですが、いかがお過ごしでしょうか。
日本も夏は甲子園をはじめ、野球の話題も多いでしょうね。
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こちらも今日は、男子野球と、女子ソフトボールの話題です。
ザンジバル野球連盟は、6月に、タンザニア本土のチームを招いて、2回目の野球大会ZanzibarOpen Baseball&Softball Championship2018~Baseball for Justice &Respect~を開催しました。
昨年の4チームから、今年は全部で12チームになり、ベテランぞろいのトップリーグ、初心者が多いチャレンジャーリーグ、女子のソフトボールリーグの3つに分かれて競い合いました。
大会は会場2面で3日間にわたり、6月22、23日が予選と審判セミナー 、24日が決勝戦でした。
<チャレンジャー・リーグは、田舎チームの対決>
ザンジバルは、ウングジャ本島とペンバ島の二つの島で成り立っていますが、今年は、ペンバ島からも1チーム(2地域からの合同チーム)が、チャレンジャーリーグに参加、善戦して、大会をもりあげてくれました。
チャレンジャーリーグは、田舎からやってきた初参加のチームたちが、のびのびとプレーをしていたのが印象的でした。
チャレンジャー・リーグでは、ザンジバル北部の村からやってきたディジャニ・スターズが、ペンバの奥地にある村からやってきたペンバ・アイランダーを制して1位に。
<女子ソフトボール>
ソフトボール大会は初めて開催しました。
参加チームは、4チーム。ザンジバルの3チームは、まだ初めて1年もたっていないので、タンザニア本土からジュフディチームが参加すると聞いて、正直、優勝は難しいだろうなと思っていましたが、なんと、ザンジバル北部の村からやってきたディジャニスターズがのびのび試合を展開して優勝!
優勝が決まった直後にパチリ!ピッカピカの笑顔でした。
日本人からすると、なんともかわいらしい(ちぐはぐな?)服装と、赤いチェックの手作りベースなどと、はつらつプレーで、男子たちの応援やアドバイスの得ながらの初めてのソフトボール大会が展開され、大いにもりあがり、観戦も楽しかったです。
<トップリーグの決勝>は、ベテランぞろいのアザニア・ブラックス(タンザニア本土)と、M/クェレクウェ・ヤングスターズ(ザンジバル)が順当に勝ち上がり、同じ顔ぶれでの対戦となりました。
昨年9月のザンジバル大会では、接戦となり、延長戦までもつれ込んでの接戦となり会場も粋を飲んで観戦するという決勝戦となったのですが、今年は、序盤からザンジバルのピッチャーがコントロール不能に陥り、なんと、1回終わった時点で、9対0と大きく点差がついてしまい、その後も波に乗る場面がこないまま、大差で負けてしまい、アズブラックの2連覇となりました。
優勝のアズブラックスチーム(閉会式)
<座間邦夫氏による審判セミナー>
大会2日目の午後には、国際野球審判の座間邦夫氏指導による審判セミナーも開催、参加者は、男
女共に熱心で、青空の下に、「セーフ」「He is out!」の声が大きく響きました。
座間さんは、球審、塁審4人が揃わなくたって、野球の試合はできるんだ、人数が足りなくても、自分たちでどんどん試合をしていきなさい ということを選手たちに伝えてくださり、見本として、大会予選の1試合は、自ら1人審判で試合を裁いて見せてくださいました。
大会を通して、将来の審判も育ってほしいと期待しています。
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日本から審判長として来て下さった座間邦夫氏と、ザンジバル、タンザニア本土に赴任している海外青年協力隊の方々が、今大会を支えてくださり、とてもありがたかったです。
開会式、閉会式には、ザンジバルの教育省副大臣はじめ、スポーツ局長、ナショナルスポーツカウンシル書記長、が来賓としてきてくださり、野球にも関心をもって熱心に観戦。
開会式では、教育省副大臣から。閉会式では、教育スポーツ局長からスピーチをいただきました。
ところで、スポーツ局長のハッサン氏は、日本(広島)に留学していたことのある親日派。実は、このハッサン氏が、日本滞在中にテレビで観たという「野球」をザンジバルで普及したいので、力を貸してほしいと、柔道連盟名誉会長の島岡に依頼があったというところから、4年前から、柔道だけでなく、ザンジバルで野球普及に関わることになりました。
ハッサン氏は、
「今から4年前に、初めてキャッチボールを習っていたときから、野球普及に関わっているので、このような大会がザンジバルで開催できるようになって大変嬉しいです。と、心のこもったスピーチをしてくだっさいました。
スピーチが終わってから、
「ただ、私が日本留学中に観た野球とは、まだちょっと違うようですけどね」と言っていたのは、マイクには入らない場所でした(笑)
メダルのない子たちにも日本から届いたカレンダーを参加賞として手渡しました。
カレンダーとしては遅くなってしまいましたが、まだ半年ありますし、日本の風景などが載っているカレンダーは年間を通じた交流グッズになっています。
ザンジバル野球連盟名誉会長の島岡強は、
島田彰彦ザンジバル野球ナショナルコーチと、平野稔也サブコーチ、そして交際審判員の小山克仁さんが、地道にザンジバル各地で種まきをしてくださった野球の種が、芽吹き始めた感のある大会となった。
選手たちが、学校を卒業したり、野球を引退してからも、コーチ、審判、大会運営の助っ人などとして、野球に関わり続けていく者が増えていけば、真の意味で野球が根付き、大会運営も自分たちで続けられるようになるのだが、それにはまだ数年かかるだろうな」
と大会をふりかえっていました。
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どんな活動も、0から最初の一歩に関わると、その後の一歩一歩の成長がわかり、さらなる一歩が出るよう見守る気持ちになりますね。
ザンジバルでも、いろいろな人たちが関わり、見守りながら、野球をザンジバルに根付かせようと奮闘努力中。
がんばれ、野球ボーイズ&ソフトボールガールたち!
島岡由美子