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吉報!第12回東アフリカ柔道選手権大会で、ザンジバルが総合優勝

ジャンボ!
日本は、春の花の開花が楽しみな時期ですね。
猛暑のザンジバルも、そろそろ雨季がきそうです。
今日は、ザンジバルより、柔道の話題です。
ザンジバルナショナル柔道チームは、例年以上の猛暑の中、2月から合宿に入り、
「第12回東アフリカ柔道選手権大会2019」目指して、一丸となって、文字通り、滝のような汗を流してきました。
3月13日には、ナショナルスポーツカウンシルによる国旗授与式でハミシィ書記長から激励を受け、15日に、船でタンザニア本土にわたり、ダルエスサラームからキバハという地区にバス移動して大会を待ちました。

そして、3月16日、17日の大会当日、参加は、ザンジバル、タンザニア本土、ケニア、ブルンジ、ウガンダの五カ国で、東アフリカ柔道一が競いあわれました。
*東アフリカ大会では、ザンジバルも一国として出場できるので、ザンジバルと、タンザニア本土は、別々のチームとして出場します。それ以上の広い範囲の大会には、両国あわせて「タンザニア連合共和国」としての参加になります。
*ウガンダは、コンゴ難民との混合チームでした。他国の難民選手が混じったのは、東アフリカ大会始まって以来、初めてのパターンでした。

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ザンジバルは、
男子 金3 銀1 銅2を獲得し、総合優勝を果たすことができました。

優勝杯を手に、勝利の雄たけびをあげるキャプテンのバルク
(2位はタンザニア本土、3位はウガンダ)
女子は、金2で、準優勝でした。

(一位はブルンジ)
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金は、66kgアブドルラッビルと、81kgマンサブが、兄弟でGET!
弟のアブドルラッビルは、第10回大会に続いて2回目の優勝、

左手を胸にして、ザンジバル国歌を斉唱するアブドルラッビル。
今大会では、ザンジバル国歌を6回聴くことができました。(金5と、優勝杯の表彰で)
兄のマンサブの方は、初優勝でした。
第4回大会から毎年参加してきましたが、なかなかメダルに届かず、第11回めが初のメダルで銀、そして今回ついに金メダルをGET.
いつもポーカーフェイスのマンサブなのですが、さすがにこのときはいい笑顔をみせてくれました。

そして、90kgのハミシィが、胸のすくような大内がり、はらいごしがびしっと決まり、オール一本勝ちで初優勝に輝きました。

銀メダルは、100kg超級のメシャック・サンゴ。仕事の都合で長いブランクを経て復帰した選手です。

メシャック、おめでとう!
銅メダルは、今大会のチームキャプテンのバルク(81kg級)と、

副キャプテンのハフィズ(73kg級)、二人とも金メダルを狙っての出場でしたが、決勝進出を果せず悔しい思いをしましたが、後輩たちに思いを託し、決勝では誰よりも大きな声を出して応援していました。
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女子は、57kgムジガニと、63kgラユーが2人参加で2人とも金メダル。
総合では、ブルンジに続いて準優勝でした。
ママで金のムジガニが、57kg二連覇を達成。
「第11回大会のときには、息子がまだ赤ちゃんでしたが、2年経ってだいぶ大きくなり、いろいろわかるようになったので、金メダルを息子に見せてやりたい」
と大会前から言っていたのが、実現しました。

52kg級のサルマと3人で金メダルをと誓い合って練習してきましたが、サルマは足の怪我で参加を断念したのが残念でした。
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セレモニー風景

今大会主催のタンザニア柔道連盟より主賓の後藤大使へ、タンザニアのピュア蜂蜜を贈呈。

写真左から、後藤真一在タンザニア日本国大使と、タンザニアオリンピック委員会フィルバート・バイ氏、ザンジバル柔道連盟名誉会長島岡強
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試合会場は、バイ書記長の運営する、フィルバート・バイスクールのホールでした。
ホール自体はよかったのですが、キバハ地区でもメインの道路からさらに奥の奥、ほんとうにこの先に学校があるの?というような林の中にある学校で、とにかくダルエスサラームからは遠かったです。
(その分、夜はとっても星がきれいでした)

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ところで、ザンジバルは、毎回、金銀銅のメダルはとっていましたが、総合優勝は、
2011年の第5回大会以来だったので、全員で思いっきり喜びを分かち合いました。
閉会式後も、興奮冷めやらぬザンジバル勢、ナショナルコーチのモハメッド、サブコーチのハマディを担ぎ上げて走り回った後、全員で、ザンジバル柔道連盟の島岡強名誉会長のもとに走ってくると、キャプテンのバルクにぶわっと担ぎ上げれ、あっという間に、連れて行かれました。

両手に男子の優勝杯と、女子の準優勝杯をもたされながら、かつがれていて、みんな高揚した顔で、すごい勢いで走り回っているので、落ちないかとひやひやしてしまいました(笑)

なにはともあれ、大会が終われば、みんな、柔道仲間。
東アフリカ大会創世記を担ってきた選手たちも、今はそれぞれの国のコーチや審判やオフィシャルとして大会を支えています。

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ところで、この優勝を勝ち取ることができたのは、2月から大会直前までの強化練習に、長年ザンジバル柔道を牽引してきたキデーゲことアリ・ジュマや、ハマディといった往年のプレーヤーが道場に戻り、朝のランニングから立ち会ってナショナルチームを指導してくれたこと、
ザンジバル柔道創世記、畳も柔道着もなかった時代からの弟子であり、ザンジバル柔道最年長のサレヘ、そして、東アフリカ大会で活躍したムィニなども若手の壁となってくれたこと、そして、連盟副会長兼ナショナルコーチ、モハメッドの努力はいうまでもありません。

全員で一丸となって、「今年こそ、ザンジバル本来のポジション(優勝)に戻ろう」を合言葉に汗を流してきた姿を見てきたので、私も感激ひとしおでした。
また、島岡が、弟子たちに何度も言っていた、「流した汗はうそをつかない」の言葉どおりの結果となり、ほんとうにうれしかったです。
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タンザニアの新聞でも大きな記事になっていました。

             2019年3月18日TANZANIA DAIMA新聞
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このように、東アフリカ大会での優勝で、久々に大感激しましたが、五カ国とも、大会中に大きな怪我をする選手もなく、ザンジバルチームは、大会翌日に、バスと船で移動して、意気揚々と笑顔でザンジバルに帰ってくることができ、ほんとうによかったです。
日本からのご声援、ありがとうございました。
これからも、ザンジバル、タンザニア、アフリカの柔道家たちのことも応援していてください。どうぞよろしくお願いします。
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やっと柔道大会が終わったので、私達は、ティンガティンガ展@横浜&名古屋のための日本行きの準備にかかります。
といっても、私たち自身のもろもろの準備で、もちろん作品の手配はすっかり終わって、すべて日本におくってありますのでご安心を。
そういえば、日本で着るキテンゲ服、まだ作っていないので、今から布を買って、仕立ててもらわなくっちゃ!・・・そう考えると、のんびりしている余裕はないですね。急がなくっちゃ。
(今書いていて、急にあせってきました☆)
みなさま、今年も、GWにはギャルリーパリ@横浜の日本大通で、5月17日~26日には、妙香園@名古屋の栄でお会いしましょう。
                 島岡由美子
「東アフリカ大会は、ザンジバルにとっての世界大会」
では、強化練習のことと、国旗授与式の様子をお伝えしています。
★今年も、ティンガティンガ原画展@横浜、名古屋を開催します。
日時、場所、今年の展示会テーマや見所、現地での制作風景などは、→「トゥエンデ パモジャ~共に、未来へ~」バラカ主催ティンガティンガ原画展2019@横浜・名古屋のみどころ」をごらんください。

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