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ペンバ島にて ケンゲジャオオヤマ道場 落成式と記念試合

きょうは、ザンジバル柔道連盟が建てた新しい道場の落成式の様子をお伝えします。

青空道場から、屋根付き道場へ
ここは、正確には7年ほど前から道場があったのですが、野外に畳を敷いて練習をする、完全な青空道場のスタイルで、道場生たちから、屋根付き道場を熱望されていたところでした。
今年の3月から建設を始めましたが、建築業者など頼まず、現在は柔道コーチであるキデーゲことアリジュマを棟梁とする大工たちと、長年青空道場でがんばってきた道場生たち自ら手伝ってコツコツ建てており、8か月かかって完成し、2020年11月27日に、落成式をおこなうことができました。

まるで村祭り
 落成式の前日に現地入りしましたが、私たちが着いた時には、ケンゲジャ村の人たちによって、まるでお祭りのような布飾りが道場の前に施され、道場の周りには、ぐるりと苗木が植樹されており、道場生や村人たちの新道場完成の喜びと期待を感じ、あたたかい気持ちになりました。

 ザンジバルは雨季で、連日のように、大雨が降っては止むを繰り返している時期のため、天気が心配でしたが、当日は青空が広がり、いい天気の中で滞りなく式典をおこなうことができ、本当に良かったです。
朝早くから地元の人たちが道場に詰めかけており、本当に村の行事のようでした。

道場名のお披露目からスタート
 主賓到着後、まずは除幕式で、に設置した、KENGEJA OOYAMA DOJOという道場名と、大山宏治氏と、ザンジバルスポーツ教育振興会の頭文字を刻んだ銅板のお披露目をおこないました。

まずは、現地の空手グループによるパフォーマンス(飛び入りでやらしてほしいと当日来たので)。
次は、柔道の形の披露。(15の投げ技)は、アブドルラッビルと、ムッサの66㎏級コンビでおこないました。
進行は、ザンジバル柔道連盟副会長のモハメッド。空手と柔道の違いも含めて説明しました。

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記念試合は、団体戦
その後、ケンゲジャでの初の柔道大会として、団体戦を行いました。
ペンバ島から2チーム(ケンゲジャオオヤマ道場と、ペンバ武道館)、ウングジャ本島から1チーム(ザンジバル武道館)の合計3チームで、1チーム7人制。

この団体戦、大いに盛り上がりました。

はじめてみる柔道の試合に観客は大興奮。ぎっしり詰まった観客の列からはみ出した子どもたちが、来賓の座っているテーブルの前の床にわさわさ座ってしまうという事態になっていましたが、来賓たちも、「それでいい、できるだけ大勢にJUDOの試合を見せてやってくれと」というので、そのままにしました。それでも入れない人たちが、ドアの外にも鈴なりになっていました。

ケンゲジャオオヤマ道場チームは、地元民の歓声に包まれ、その声に応えるべく奮闘しましたが、逆にそれがプレッシャーになってしまったのか、普段ザンジバル武道館でやる試合の時より緊張気味で、いつもの漁師の天然パワーと野性味が影を潜めてしまって、なんか品行方正のこじんまりした柔道で負けが込み、ペンバ武道館チームにも負けてしまって、最下位になってしまいました。

とはいえ、ここからが、ケンゲジャ柔道の新しい出発です。
練習に励み、12月27日に開催予定のザンジバル武道館杯でがんばってほしいです。
尚、記念試合の審判は、古内彰さんと、モハメッド、アブダラの3人が務めました。
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落成式の来賓とスピーチ
試合の後のセレモニーでは、主賓のペンバ島代表は、約30分の長いスピーチをしてくださり、何度も、この地にこのような室内ホールが建ったことの驚きと謝意を繰り返していました(それにしても、長かった!)

完成を楽しみにしてくださっていた、スポーツ省副書記長もあたたかいスピーチをしてくださいました。

ザンジバル柔道連盟名誉会長、島岡強は、きっちり5分で、道場建設を支援してくださった盟友大山宏治氏やザンジバルスポーツ教振興会、柔道着のサポートをしてくださったJUDO’S、全日本柔道連盟、順天堂大学の皆さんへの謝意とともに、この道場から強い柔道家が出てくることだけではなく、柔道家たちが、この村のよい手本になるような人間になってほしいということを話しました。
式典終了後、恒例の記念写真、来賓の方々も一緒にパチリ。

そのあとは、柔道家のみ集まって、ペンバ島の柔道代表、ケンゲジャ道場代表、そして、この地に柔道の種を蒔いたアブダラが、ドれぞれの思いを選手たちに話しました。

ケンゲジャオオヤマ道場名の由来
ところで、このケンゲジャ道場については、大山宏治氏が、
「ケンゲジャ村の柔道家たちが、青空道場で何年もがんばっているなら、俺と島岡とで半分ずつ出し合って道場を建ててしまおうよ」
と言ってくださったことが発端で、具体的に考えるようになりました。
この道場をケンゲジャオオヤマ道場と命名したのは、このような経緯からです。

ケンゲジャオオヤマ道場に望むこと
世界僻地柔道場ランキングがあったら、間違いなく上位入り(専用の柔道場としては1位では?)するであろうようなド田舎にケンゲジャオオヤマ道場が完成しました。
この道場で、練習を真面目にすることで、選手に選ばれて、ペンバ内で活躍したり、ウングジャ本島の試合に参加するチャンスを得たり、ナショナルチームに選ばれて、タンザニア本土や、海外遠征に行ったりという、ケンゲジャから外に世界や、将来への希望にもつながることを願ってやみません。
また、この道場が、村の1つの文化ホールの役割を果たし、結婚式をはじめ発表会など、いろいろな行事にも大切に使われながら、村人に愛される文化施設になることも願っています。

 ペンバ島の柔道をけん引しているハルファンコーチと、未来の柔道家たち(?)と、一緒に、パチリ。
タンザニアもコロナ禍で、柔道や建設がストップしたり、コロナが落ち着いて、再開できたと思ったら、ザンジバル大統領選挙で政情不安定になってまたできない日が続くなど、不安定でとても長く感じましたが、このケンゲジャオオヤマ道場の完成と、落成式が終わったことで、1つの山を越えたような気がしています。
 ケンゲジャオオヤマ道場の完成を待ち望み、応援してくださった皆様に、心より感謝します。ありがとうございました。
 
 ザンジバル柔道は、12月27日のザンジバル武道館杯(前身はエンバシードクターカップ)で締めくくります。
12月もどんどん過ぎていますが、みなさま、お体に気をつけてお過ごしください。
                          島岡由美子
 
☆新道場の建設風景や、できるまでの様子は、青空道場から、屋根付道場へ~ペンバ島のケンゲジャ漁村に 
☆ザンジバル柔道連盟FBは、こちらです

「ペンバ島にて ケンゲジャオオヤマ道場 落成式と記念試合」への3件のフィードバック

  1. baraka_tanzania

    ☆☆☆さん、
    拍手コメントありがとうございます。
    >真剣な眼差しが素晴らしい
    この日の気持ちと眼差しを忘れないで、精進してほしいです。
    また時々柔道のこともタンザニア便りでお伝えしていきます。

  2. baraka_tanzania

    ☆☆☆さん、拍手コメントありがとうございます。
    >未来に繋がる素敵な道場に、みんなの喜びが凄く伝わりました(^-^)
     ↓  ↓
    この日の喜びを忘れないで、ケンゲジャオオヤマ道場で練習を積んで、いろいろな試合で活躍してほしいです。さっそく今週末12月27日にはザンジバル武道館杯がありますので、ケンゲジャ柔道家たちの活躍も楽しみです。

  3. baraka_tanzania

    ☆☆☆さん、拍手コメントありがとうございます。
    >古内彰くんの友達です。
    古内さんのお友達から、この記事に拍手コメントいただいていたこと、お伝えしますね。
    今週末(12月27日)にはザンジバル武道館杯があるので、そのときにも古内さんには審判をしていただくことになっています。

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