岡田啓子さん(元在タンザニア日本大使夫人)が執筆されたファンタジー小説「とらわれびと」を、故チャリンダさん夫人、ダリーニさんに手渡してきました。
表紙は、故チャリンダさんの代表作「奴隷貿易」の絵が。
表紙にチャリンダさんの絵を使うことは前々から決まっていて、まだ存命だったチャリンダさんもそのことをとても楽しみにしていました。御本の完成まで待たずしてチャリンダさんは亡くなってしまいましたが、啓子さんから託された御本と丁寧なお手紙を渡すと、奥さんのダリ―ニさんも息子のアパヒさんもとてもうれしそうでした。
きっとチャリンダさんも、自分の絵が表紙を飾った立派な本が日本で出版されたことを、きっときっと、喜んでくださっていることでしょう。
チャリンダさんが育てたジュマ・チャリンダも、チャリンダさんのシャターニ画をはじめとする作風を継承してがんばっています。
チャリンダファミリーが頑張っている様子を、チャリンダさんも空の上から見守っていることでしょう。
岡田啓子さん、このたびは、ご出版おめでとうございます!本の中の世界に、ぐんぐん引き込まれる錯覚を覚えるような御本でした。
「とらわれびと」は、ザンピパル(ザンジバルになぞらえた王国)と日本を舞台に、アフリカの少女ザラと日本の少女倖良、二人の少女が互いの世界を行き来しあうというファンタジーの要素もあるかとおもえば、互いの国の歴史にも言及されている個所もあって、深い学びのある御本です。
ぜひお手に取ってお読みください。アマゾンでも、バラカでも購入できます。
今日は、久々におすすめ本の紹介でした。
島岡由美子
とらわれびと 岡田啓子著
定価 1200円+税 2024年3月20日 ブイツーソリューション発行