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ザンジバル野球チーム、日本(長井市&沖縄)に行きます!

ザンジバル野球が、はじめの一歩を踏み出したのは、2014年9月。(ザンジバル野球連盟発足は1年後の2015年9月)

8年目に入ったザンジバル野球、このたびナショナルチームの13名が野球&文化交流国際親善事業として、日本に行くことになりました。

<ザンジバル野球の始まり>

長年ザンジバルで「柔道」を指導している島岡が、「野球」に関わることになったのは、8年前に、ザンジバルスポーツ省スポーツ局長のハッサン氏から、「スポーツの少ないザンジバルに新しいスポーツを導入したい。広島の大学に留学中に野球というスポーツを見ました。規律もある団体競技なので、柔道のように、一から野球を普及させてください」という依頼を受けたことがきっかけでした。

そして、ちょうどそのとき、青年海外協力隊員としてザンジバルに赴任していた沖縄出身の上原拓さんが、「自分は子供のころから野球をしていたので、ザンジバルで野球を教えたい」という希望を島岡に伝えていたので、スポーツ局長と上原さん、二人の思いが一致したところで、野球をザンジバルで始めることになったという経緯でした。

上原さんは、初代ザンジバルナショナルコーチとして野球の種まきをしていってくださり、次を継いだのが協力隊員の島田さんでした。その後は、ザンジバルの面々だけでがんばって続けています。

<野球チームの日本招へいは、上原さんの夢>

一昨年前に、上原さんから、島岡の方に「一人でもいいから沖縄に招待して、本場の野球場を見せたり、高校生たちと交流して本場の野球を経験させてやりたい」という相談があり、それなら一人ではなく、チームごと連れて行って経験させた方がよいだろうということになり、ザンジバル野球チームの沖縄遠征計画を立てることになりました。

話が進む中、東京オリンピックのタンザニアのホストタウン長井市さんも、ザンジバルチームを受け入れ、長井市@山形県で野球交流プログラムを実施してくださることになり、行先は、沖縄だけでなく、山形県の長井市にも行くことが決まりました。

<大きな壁は、パスポート取得>

野球をしに日本へ行けると聞いて、大はりきりのザンジバルチームでしたが、野球の練習よりも難しかったのが、13名のパスポート取得で、何か月もかかりましたが、全員無事パスポートが取れ、日本ビザもおりて、あとは練習を重ねて出発するのみとなっています。

野球が盛んな日本に比べると、野球のレベルはまだまだ低いので、長井市@山形でも、沖縄でも、皆さんの胸を借り、本物の野球がなんたるものかをたくさん学んできてほしいです。

とはいえ、野球が好き!という気持ちではひけをとらない面々です、持ち前の明るさとひとなつっこさで、きっとよい交流ができることでしょう。

長井市のみなさま、普天間高校はじめ、沖縄の皆様、どうぞよろしくお願いします。

<ご協力ありがとうございます>

尚、このザンジバル野球チーム日本(長井市・沖縄)遠征 野球&文化交流 国際親善プロジェクトの実現のために、長井市様、長井市野球協会様、普天間高校様、山形と沖縄の高校野球連盟様、万博記念基金様、ザンジバル野球を応援する会様、ザンジバル野球サポーターズクラブ様、SSK様、山形タンザニア友好協会様、ザンジバルスポーツ教育振興会様はじめ、多くの方々が様々なサポートをしてくださっています。

皆様のご協力に、心よりお礼申し上げます。

そして、この野球交流プロジェクトを通し、ザンジバルチームにとっても日本の皆さんにとっても最高の野球&文化交流、国際親善ができるよう、ザンジバル野球連盟側も主催者としてしっかり進めていきますので、関係者の皆様、引き続き、お力添えの程、どうぞよろしくお願いします。

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<代表として、世界へつながる扉を開くために>

という経緯で、思いがけず「野球」で初の日本野球短期留学を行うことになりましたが、「柔道」で初めて島岡が柔道選手たちを日本に連れて行って、福岡県警での合宿に参加させていただき、福岡で初段審査に合格して、初めてザンジバルに講道館初段を持ち帰ったとき(1998年)のことを思い出しています。

ザンジバル柔道はそれが始まりで、その後は、菅波先生、廣瀬先生のおられる順天堂大学柔道部で受け入れていただけるようになり、3年おきぐらいの間隔で、継続して選手たちを日本に送り出しています。

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今回のザンジバル「野球」チームも、ザンジバル野球が、世界へつながる扉を開けに行く代表チームだという意識を一人一人が持ち、たくさんの学びを持ち帰って後進に伝えてほしいです。

ソフトボール女子も一緒にパチリ。
女子からの応援の言葉!「行ってらっしゃい!日本で野球がんばって、いっぱい学んできてね」
今年になって、ザンジバル野球連盟会長に就任したハッサン氏(左から2人目 8年前にスポーツ局長として、野球を始めてほしいといったご本人)も、日本行きが近づくチームの面々を激励に。マンゴーの木陰で🌳
10月10日には、ハッサン会長(中央の白い服)の呼びかけで、壮行式をおこないました。日本に着ていく、お揃いのザンジバル野球連盟ポロシャツでパチリ。(日本は、この格好ではもう寒いみたいですけど)

ハッサン氏から、「大切なのは、野球とともに、文化をたくさん学んでくること、日本の人たちにザンジバル人がどういうものかを伝えてくることです。ザンジバル代表としてしっかりがんばってきてください」と激励され、選手たちもとても誇らしそうでした。

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という感じで、ザンジバル野球チームの出発日が迫ってきましたが、まずは、彼らが無事飛行機に乗って、日本に着けるよう応援していて下さい。

なにしろ、ザンジバルという島国から出たことのない若者たちですから、今までの「柔道」チーム引率の経験から行くと、まず、出発の日に空港に行って、エスカレーター初体験からして大騒ぎしそうです★

                              島岡由美子

🌸長井市、沖縄の両方で、様々な国際交流プログラムを用意してくださっており、親善試合も含まれています。

★長井市@山形での親善試合の予定は、
10月29日(土)&30日(日)at 長井TBC球場
★沖縄での親善試合の予定は、
11月5日(土)&6日(日) at アトムホーム宜野湾 
11月12日(土)&13日(日)at 宜野座村野球場   

🌸ザンジバル野球について

タンザニア甲子園2021の結果は、→便り「タンザニア甲子園 2021 ソフトボール優勝、男子野球は3年連続、準優勝!」

初期のエピソードは、

★便り「がんばれ、ザンジバルの野球少年たち!2014年9月21日」

★便り「2015年に向けて、がんばれ、ザンジバル野球少年&少女たち」

★便り「柔道に続き、野球も応援していきます~ザンジバル野球連盟発足」

                             

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