2009年3月18日の深夜、
シャターニ画で人気のあったティンガティンガ・アーティストのMchisa(ムチサ)が、急逝。
37歳という若さ、亡くなる当日まで、普段どおりティンガティンガ村で絵を描いてから帰宅、夜に突然ひどい頭痛に襲われ、そのまま深夜に亡くなるというあまりにも突然訪れた死に、誰もが驚き、彼の急逝を悼み、彼の才能を惜しみました。
Hassan Thabiti Mchisa
1972年2月22日生まれ Nakapnya出身
1993年、画家を目指してティンガティンガ村で活動を始める。
1997年から、リランガの描いたシャターニ(悪魔、生霊)を、自分のテーマに描き始める。
タンザニアにおいて、シャターニ画の第一人者は、リランガというアーティストでした。
ムチサは、リランガのシャターニ画に影響を受け、弟子入りと共に、シャターニをテーマに描かせてほしいとリランガに願い出たのですが、自分の息子達だけにシャターニを継承したかったリランガに断られてしまいます。
結局三度リランガの家に通い、三度目にしてリランガの許しを得るというタンザニア版三顧の礼をもって念願のシャターニ画を描くことになったという経緯がありました。
ムチサは、リランガの息子以外に、リランガのシャターニを継承することを認められた唯一の画家だったのです。
「リランガさんから三度目に許しをいただいたときは、本当にうれしかったです。
そのとき、自分の道が拓いたと感じました。
なぜなら、リランガさんの描いたシャターニ達は、前々から私の心にいつも語りかけてきていて、ずっとそれらをキャンパスで表現したかったからです。
私の絵の中には、リランガさんと私自身の心のシャターニたちが登場しています」
と語っていたムチサの顔が、今でも目に浮かびます。
ティンガティンガ村の元気印でもあり、明るくジョークを飛ばすムチサが急にいなくなって、ティンガティンガ村のみんなもさびしそうでした。
特に、いつも隣同士ですわって絵を描いていたマリキータが肩を落として「亡くなる数時間前も電話で普段どおりに話したばかりだったのに、今でも信じらません」と言っていました。
とても悲しく誰もが信じられす、受け入れがたいムチサの死ですが、どんなに嘆いても変えられない現実でもあります。
私達は、ムチサの死を悼むとともに、ムチサが残してくれたシャターニの絵を彼の生きた証として多くの方に見ていただきたいと思います。
ムチサのシャターニは、変幻自在。
明るく楽しく、泣いたり笑ったり、酔っぱらったりと、人間臭く、シャターニなのに見る人を笑顔にしてくれます。
タンザニアに、ムチサというティンガティンガ・アーティストがいたこと、そして彼の描いた味のあるシャターニ達を、みなさんの心にとどめていただければ幸いです。
Mchisa(ムチサ)の冥福と、ティンガティンガ・アートの発展を、心から祈りつつ、この記事を発信します。
「シャターニ画のムチサの冥福を祈って」への18件のフィードバック
なんて早すぎるお別れなんでしょう・・・
ムチサさん、私と同じ歳です
悲しすぎますね
シャターニ画のアーティストとしてがんばっていらっしゃったのに・・・
胸が苦しくなります
ムチサさんの色使い、私の大好きな色がいっぱいです
本当に笑顔になれる絵ですね
ムチサさんのご冥福を心よりお祈りいたします
笑顔のムチサさんの顔を見ていると、
こんなにも早く逝くなんて
何てことだろうと思いました。
誰の命も明日の保障はないですが、
あまりにも早すぎます。
ムチサさんのシャターニは、
やさしさと無邪気さのある絵で魅力的です。
ムチサさんのご冥福を心よりお祈りしています。
バラカさん、タンザニア宛にははじめてコメントさせて頂きます。どうぞよろしくお願いします。
ムチサさん、シャターニの立体の彫像も作ってらっしゃった方ですよね?画像が頭の片隅に明確に残っているのですが、肝心の画像が見当たりません。
お若いのに本当に残念です。
心から哀悼の意を捧げます。
おやびん、ジャンボ!
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
ほんと、37歳なんて若すぎます。残された彼の奥さんや幼い子供たちのことを考えるとさらにつらいです。
ムチサの絵を見ていると、いっぱい思い出がよみがえってきます。
そして、彼のシャターニ達に、ふさいでないで元気出せよと、逆に励まされる思いです。
おやびんも、ムチサとシャターニ達のこと、覚えていてくださいね。
☆konekoさん、ジャンボ!
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
本当に早すぎる、突然の死でした。
残された者は、彼は天が決めた日が来たから亡くなったということを受け入れ、亡くなった人の冥福を祈り、思い出を大切にし、残された家族をいたわることしかないですね。
konekoさんも、どうぞMchisaの笑顔と作品を覚えていてください。
☆hamasamasaさん、はじめまして。
こちらこそ、これからよろしくお願いします。
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
ほんとにまだ若く、外国からの注文も入り始め、シャターニ画の一人者として注目を浴び始めた矢先の訃報でした。
>ムチサさん、シャターニの立体の彫像も作ってらっしゃった方ですよね?
↓
そうです。Mchisaは、シャターニの立像も作っていました。
思いっきりカラフル&ひょうきんで、今にも動きだしそうなシャターニ達です。
ムチサには、絵だけではなく、シャターニ像を特注したこともあったのですが、完成が、約束の日からずいぶん遅れてしまったことがありました。
ムチサのシャターニ像を受け取るためだけに3回もティンガティンガ村へ足を運び、3度目も未完成だったので、ぷりぷり怒っている私に、いつもの笑顔で、ごめん、ごめんと謝るムチサの姿が、シャターニ像と似ていて、思わず笑ってしまったことも懐かしい思い出です。
何でだ?悲しすぎます!
熱意も才能もある人がそんなに早くに逝ってしまうなんて・・・泣
ご冥福をお祈りする事しかできませんが、心よりお悔やみを申し上げます。
それにしても、素敵な絵だな~~♪
笑顔になれる絵なのが、また悲しいです。
☆えーちゃん、ジャンボ!
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
何でだ?悲しすぎます!
↓
ほんと、えっムチサが亡くなった?なぜ?と叫びたくなるような急で悲しい訃報でした。
どんなときでも、ムチサの描くシャターニ達を見ていると、笑顔になり、元気が出てきます。
人間の心の中にいるいろんなシャターニ達を、思い切り楽しい形で表現しているから、見る人も自分ににもこんな部分あるかもなんて共感しながら楽しめるのかなって思います。
ムチサさんの突然の死
胸痛みます
素敵な絵を描き打ち込んでいらしたのに残念でならないです
ムチサさんのご冥福をお祈りいたします
死はいろんなことを奪っていくけれど、故人は人それぞれの心に生きずいていると思っています
ムチサさんが亡くなったんですか?
37歳?
まだまだ若いじゃないですか・・・
このブログで色々な絵を見てみて、あ~ムチサさんの絵いいな~って思ったことありましたよ。
とてもショックです・・・
安らかに眠ってくれるといいですね。
☆づみさん、ジャンボ!
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
>死はいろんなことを奪っていくけれど、故人は人それぞれの心に生きずいていると思っています
↓
ほんとうにそうですね。
ムチサの絵も笑顔も、多くの人の心の中で生きずいていくと信じています。
あたたかい励ましの言葉ありがとうございました。
☆ぺんぺんさん、はじめまして。
あたたかいメッセージとともに、Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
37歳、本当に若すぎる死でした。
いろいろな絵の中でMchisaの絵をいいなって思っていて下さったんですね。
きっとムチサの魂も、ぺんぺんさんの思いに癒されていると思います。
これからもムチサのこと、ムチサの絵のこと、覚えていてくださいね。
バラカさんジャンボ!
ムチサさんの突然のご逝去、
心よりお悔やみ申し上げます。
37歳、
早すぎますよね。
しかも闘病さえも許してもらえずに逝ってしなうなんて
神様は無慈悲だわ・・・・。
でも彼の絵は永遠に残りますから
この先もずっとその名とともに生き続けることでしょう。
☆ジュマさん、ジャンボ!
Mchisaの冥福を一緒に祈って下さり、ありがとうございます。
本当に、早すぎる、突然すぎる死でした・・・。
>でも彼の絵は永遠に残りますから
>この先もずっとその名とともに生き続けることでしょう。
↓
ありがとうございます。
ムチサというアーティストがいたこと、そして彼の描いた絵のことが、多くの方々の心の中に残ってほしいです。
バラカさん ジャンボ!
ムチサさんの突然のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。
変幻自在のシャーターニがいつもムチサさんのそばで語りかけていたんだなと感じます。
バラカさんはじめ、アーティストのお仲間たちの悲しみを思うと切ないです。
みなさんの寂しさが少しづつ癒されていくことをお祈りします。
そして、ティンガティンガ・アートの歴史に彼のシャーターニがいつまでも生き続けてくれたらいいなと思います。
バラカさん ジャンボ!
37歳という若さ、悲し過ぎますね
ムチサさんの笑っている写真が、嘘みたいです
それも、突然でしょ?
周りの方達もビックリですよね
心よりお悔やみ申し上げます
☆harumiさん、ジャンボ!
ムチサの冥福をお祈りしてくださりありがとうございます。
お返事大変遅くなってすみません。
悲しみと寂しさは、消えるものではありませんが、ムチサの存在がそれぞれの人の心の中に残り、語りかけてきているようです。
彼の描いたシャターニたちは、今もこれからも元気に楽しそうに人々にMchisaがいたことを絵の中から伝えてくれるでしょう。
harumiさんも、ムチサとしゃたーにたちのこと、ずっと覚えていてくださいね。
☆つくしさん、ジャンボ!
ムチサの冥福を祈ってくださり、ありがとうございます。
ほんと、37歳は若すぎました。
その日まで元気に絵を描いていて、その日の真夜中の急逝ですから、誰もが信じがたい、信じたくない訃報でした。
ミチサの笑顔が今も目に浮かびます。