2013年10月11日(金)、大阪にあります関西外国語大学にて、バラカ会長島岡強氏の講演会がありました。
こちらは、学内で行われた講演会で、一般聴講不可のものでしたので、事前にブログでお知らせすることができず、残念ながら、皆様にご来場いただくことができませんでしたが、当日、会場に参りましたバラカジャパンより、講演のレポートをさせていただきます。
今回の講演会は、関西外国語大学で行われている「国際ボランティア論」という授業のゲストスピーカーとして、バラカ会長島岡強氏に依頼があったものです。
「国際ボランティア論」という名前の授業ですが、ボランティアについてのみ講義をされているわけではなく、この授業を担当されている古澤嘉朗先生曰く、「国際協力入門」のように位置づけ、多様化する国際協力との関わり方について、「外交官や国連職員だけでなく、ボランティア、NGO/NPO職員、企業、様々な形で国際社会に関わることができる」ということを伝えよう、と授業をされているとのことでした。
その中で、毎学期、国際社会に深く関わっておられる様々な方々をゲストスピーカーとして招いて、講演会をされているそうで、今学期は島岡氏に依頼があった、というのが経緯です。
島岡氏の生き方は、そのまま真似しようとしてできるものではなく、そういった意味では、学生さん達にはあまり「参考にならない」かもしれません。
でも、アフリカ、途上国と関わることを漠然とでも考えている学生さん達、おとなしい子が多いと言われる「最近の学生さん達」に、志を持って生きること、行動することを、島岡氏から学んでほしい、という先生の思いもあり、講演会開催となりました。
講演会の前の授業で、過去に島岡氏が出演したテレビ番組を学生さん達に見ておいてもらいました。出席カードの裏側に質問を書いていた学生さんも多かったそうで、「ここまで反響があるのも珍しい」と先生がおっしゃっていました。
そうして迎えた講演会。
「職業は、革命家です」という島岡氏の自己紹介に始まり、島岡氏の生い立ち、父の教え、結婚、アフリカに渡ってからのこと、漁業、運送、柔道、アフリカプロジェクト、と多岐に渡るそれぞれのテーマについて、時系列で説明があり、最後は、仕事について、志について、生きていくということについて、熱いメッセージが伝えられました。
その後、現地の様子、島岡氏の「アフリカ独立革命」の進捗状況を、島岡由美子が写真とともに説明、「今日から、ともに頑張っていきましょう」と締めくくられました。
講演の中でも紹介された、島岡氏の仕事はすべて、人から頼まれ、人から必要とされて、始まっています。
例えば、漁業。
「漁師だけど、乗る船がなくて、仕事がないから、船を作ってくれないか」と言われた島岡氏は、本当に船を作って、漁業を始め、今は6隻の船が、約150人の漁師たちと、その家族と、タンザニアの人々の食卓を支えています。
例えば、柔道。
「空手かカンフーか柔道はできないのか、教えてくれ」と言われて、「柔道だったらできる」と答え、それが原因で、一時は国外退去令を受けるような目にまで遭ったのに、今はタンザニアのナショナルコーチとして、国際大会で活躍するチームを育て上げ、チームの活躍は、ザンジバルの人々にとって、いつも明るい、楽しみなニュースになっています。ザンジバルで2つ目となるペンバ武道館の建設も、ペンバ島の町おこしにつながっています。
外国に行って、いきなり現地の人から何かを頼まれたり言われたりしたら、まず冗談だと思って、真に受けることはありませんし、そもそも、本気で頼りにされるようなこともありませんし、そのような信頼関係もなかなか築けるものではありません。とにかく「トラブルに巻き込まれたくない」、と思ってしまうのが普通ではないでしょうか。海外で何か事業等を起こした人の苦労話や、だまされた話も、世の中に山ほどあります。
でも、島岡氏は、「彼らの言い分も、もっともだ」と、一つ一つを受け入れ、かつ、彼らにだまされたり悪く利用されたりすることなく、頼まれたことを実行して、さらに、本当に彼らのためになる形で実現し、人々の力を引き出し、継続していきます。
これが「革命」なのだ、と、講演を聞きながら、改めて実感しました。
「船を作って」「柔道を教えて」と頼んだ人自身、まさかこんなことになるとは、最初は想像していなかったかもしれません(笑)でも、島岡氏が常に本気だということがわかって、みんな本気になって、いろんなことが動いていきました。
「人間関係は、鏡だ」と島岡氏は言います。また、「一人の人間の力は、決して小さくない」とも言います。
自分が本気でぶつかれば、必ず周りも応えてくれる、そう信じ切る気持ちと、「自分がやりたいことをやるのではなく、世の中のために何ができるか、自分は何の役割を担って生まれてきたのか、生きていくのかを考えて、行動すること」他の誰でもなくまず自分がやること、の大切さが、講演を通して伝えられました。
講演終了後、質疑応答があり、チャイムが鳴った後にも島岡氏のところに直接質問をしに来る学生さん達が大勢いました。
その中で、「若いうちに、これだけはやっておけ、ということはありますか?」と聞きに来た男子学生さん。島岡氏は「たくさん苦労をすること。それが必ず、力になる。」と答えていました。最後に握手してください、と握手を交わし、「しっかり握りなよ」と笑う島岡氏と、学生さんの笑顔が印象的でした。
後日、たくさんの感想文が寄せられました。
「普通の人ではできないこと、まったく想像できなかったこと、自分の人生では経験できないような話を聞けてよかった」
「自分も自信の持てる仕事がしたい、胸を張れるものを見つけたいと思いました」
「行動力、決断力を見習いたい」
「もっと積極的に行動したい、と思えるほど、勉強になりました」
「ただお金を稼ぐために生きるのではなく、志を持って、何かを成し遂げるために生きたいと思いました」
等等、みんなそれぞれに、受け止めていたようでした。
私を含め、講演会に同席させていただいたバラカジャパンのスタッフ一同も、「私たちはアフリカプロジェクトの部分で、しっかりと志を受け継いでいこう」「自分にできることをまず、全力でやっていこう」と、改めて胸に刻んだ時間でした。
あの日、一緒に講演を聞いた学生さん達が、それぞれの志を持って、今日もそれぞれの場所で頑張っていることを祈りつつ、以上で島岡氏の講演会のレポートとさせていただきます。
11月3日(日・祝)には、愛知県立大学にて、島岡由美子氏の講演会(由美子氏による講演後の質疑応答は、島岡強氏も対応)が開催されます。こちらは、一般の方のご来場も歓迎ですので、ご都合の合う方は、ぜひご来場ください。講演会について、詳しくは、こちらの記事をご参照ください。
「島岡強氏の講演会@関西外国語大学レポート」への4件のフィードバック
バラカさん、ジャンボ!!
この1週間風邪っぴきでした・・・
会長の講演も興味惹かれそうです。
『志』
由美子さんの講演でも言われていることですよね。
この志と強い意志を持って生きていくことが人生大事だなと私も思います。
若い子たちが色々質問するって将来捨てたもんじゃないですね。
WILD FLOWERさん、ジャンボ!
一週間とは、ひどい風邪だったのですね・・・!急に寒くなりましたし、病み上がり、お気をつけてくださいね。
会長といつもお話している私たちも、講演という形で聞いて、改めて強く感じることがたくさんありました。
学生さん達にとっても、志というものについて深く考え、行動していくきっかけになったのではと思います!
島岡氏の公演を実際に聞くことができた学生さんたちは、
きっとこれまでの生き方とこの先の生き方に大きな違いが生まれるでしょうね。
私は、人生の中で、島岡氏に出会えることはとても大きな影響を与えることとと思います。
ぜひ札幌でもこんな講演会をして欲しいものです。
今年は札幌での展示会もなさそうな気配…でしょうか…。
みかんアイスさん、ジャンボ!
コメントありがとうございます。学生さん達が、この講演で島岡氏と出会ったことをきっかけに、自分の人生を見つめ直し、頑張っていってくれたらと私も願っています。
あいにく、今年は札幌での展示会はございませんが、また機会がありましたら、お知らせさせていただきますね。