雨の中でおこなわれた 第35回長井マラソン2023
タンザニア勢は、6人(男子4人 女子2人)出場。雨にも負けず、すばらしい走りで、
フルマラソン →男子金と銀 女子 金
ハーフマラソン→男子金と銀 女子 金
タンザニアチームは全員が走り抜き、選手全員メダル🎖という快挙。
しかも、女子はフルマラソン、ハーフとも 大会新記録を樹立しました!
選手も、イカンガー さんも、サムソン・ラマダンコーチもおめでとう!
あいにくの雨だったのに、ぶっちぎりで競技場にもどってきた選手たち、みんな本当にかっこよく、立派でした。
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東京からかけつけてくださったタンザニア大使のバラカ・ルヴァンダ氏や大使館員の方々も、雨の中ずっとTANZANIA国旗を振って、激励してくださいました。
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★今春に交通事故で急逝されたフランシコーチの代わりにチームを率いてきたサムソン・ラマダンコーチ自身も、オリンピックに3回出場経験もあり、日本では琵琶湖マラソン、別府マラソンの覇者でもあり、ベスト記録は2時間8分1秒(イカンガーさんの自己ベストと同タイム)というすばらしいマラソンランナーでした。
同じ年に、ゼベダヨ・バヨが東京マラソン、サムソン・ラマダンが別府で、で優勝したこと覚えている方もいらっしゃるのでは?そのときも、フランシスコーチに率いられての日本入りでした。
赤いジャケットでおちゃめな感じの人が、サムソンコーチです。
選手たちの活躍を、と~~~っても喜んでいました。
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ハーフ準優勝のマキヤ選手はシンギダ地方から参加。
故フランシスコーチから、「いい走りになってきたから、今度、お前を飛行機に乗せてヨーロッパの大会に連れて行ってやるよ」と言われていた矢先に急逝され、外国の大会に出るという夢は叶わないままだったところに、長井マラソンに行く予定だったシンブ選手が急遽、世界ミニタリー大会にいくため、抜擢されたということでした。
マキヤ選手、生まれて初めて飛行機に乗って日本にやってきました。そして、この長井マラソンが海外初デビュー、見事準優勝で銀メダルを獲得しました!
きっと故フランシスコーチも喜んでくださっていることでしょう。
長井マラソンは、世界陸上公認コースを走ります
この長井マラソンは、長井市で35回も続いているマラソン大会です。 長井市が東京オリンピック2020のタンザニアのホストタウンになったことを機に、マラソンコースも見直して、世界陸上の公認を受け、長井マラソンの結果は、世界公認タイムとして認められるようになりました。
ですから、今大会は、タンザニア勢にとっては、2024年のパリ・オリンピックの選考会としての位置づけでもあり、選手6名(男子4名 女子2名)はしっかり調整して挑み、タンザニア国内でも、「タンザニア選手たちが、パリオリンピックの切符を手に入れるために日本の長井マラソンに出場」という記事がでるほど注目を集めていました。
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選手の中には3回オリンピックに出場しているベテランのファビアーノ選手もいれば、初海外で、初めて飛行機に乗った選手もいまして、それぞれとてもいい思い出の大会になったようで、終了してすぐから、「このコースは走りやすい、また長井マラソンに出たい!」と言っていました。
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子どもたちとの交流
大会終了後は、選手全員メダル姿で、長井市内の小中学校を訪問し、ランニング、大縄跳び、リレー、給食、けん玉、音楽鑑賞、サッカーなど、様々な交流しました。
学校での国際交流を通して、訪問した学校の子どもたちの心にも、陸上、マラソン、タンザニア、アフリカなどなどへの関心が芽生えたらいいなと思います。
長井市役所の方々が、マラソン大会だけではなく、学校や市民の方々との交流の場を設けて下さっているので、あたたかい思い出がタンザニアの選手たちにもできました。
「長井市@山形よいとこ、一度はおいで」
私たち島岡も、長井市がタンザニアのホストタウンになった時から、タンザニア五輪委員会やスポーツ界との間に入りながら長井市とタンザニアの交流に関わってきましたので、数回行っていますが、毎回長井市の方々のあたたかさを感じるとともに、この土地ならではの発見があります。
今年は、道の駅 #川のみなと長井 で、美しい紫の食べ物を発見。
サツマイモ?と思って寄ってみたら、#アケビ でした。
木通(あけび)・・・どんな味?
島岡曰く、「子供の頃山で食べた、あわい甘さだった」
たしかに、くず湯のようにやわらかな食感と甘さで好きな味でした。
私は、種の周りのふにゃふにゃのやわらかいところだけ生で食べましたけど、地元では、白いところから、紫の皮まで料理に使われると聞いて興味津々でいましたら、ついに料理の中に、「あけび料理」を発見。 ぱっと見、ナス?と思ったのですが「アケビのみそ味の肉詰め」でした。 皮の食感がよくておいしくいただきました。
昨年秋に訪れたときには建設中だった ピオニー(芍薬)の森というテーマパーク(キャンプ、芍薬園、温泉、大ブランコ、トレーラーハウス・・・)も完成していて、雪が降るオフシーズンに向けて、花壇の手入れの最中でした。5~6月は100種吏位以上の芍薬が咲き誇り、すばらしくきれいだったそうですよ。高台の森の中に作られていて、自然の中で過ごせるすてきな場所です。
水と緑と花の長井市は、最上川流れる豊かな自然と、美味しいモノ、美しいモノ、そして人情豊かなところです。ぜひお出かけください。
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タンザニアチームは、最後の最後まで心温まるおもてなしを受け、感謝しながら長井を出発
送別会では、表彰式もあり内谷市長から、立派なメダルとお祝いの言葉をいただきました。
出場選手全員が金銀メダルを胸にして、笑顔も輝いていました!
長井市長内谷様はじめ、市民の皆様、今年もタンザニアチームを長井マラソンに招いてくださりありがとうございました。
参加した選手、コーチ、もちろん、スペシャルゲストのイカンガーさんも、「長井市のみなさんは、とてもあたたかく歓迎してもらえてほんとうにうれしかった」「来年の長井マラソンにも行きたい」と口をそろえて言いながら、成田空港から出発。全員無事にタンザニアに到着しました。
これからも、日本の長井市@山形と、タンザニアの交流が、長く、深く続いていきますように。
島岡由美子
☆大会当日の写真は、カメラマン松田光広さんにもご協力いただきました。
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長井マラソン2023前の様子(歓迎会や、マラソンコース見分など)は、こちらから
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