こんにちは!
先日、ブルンジで開催された東アフリカ柔道選手権大会の模様をお伝えしましたが、ブルンジってどこかわかりますか?
実は私も、今回実際に行くまで、あまりわかっていませんでした。
ブルンジは、人口780万の小さな国。北にルワンダ、タンガニーカ湖(写真下)をはさんで東にタンザニアと西にコンゴ民主共和国と隣接しています。
地理的には、中部アフリカに属していますが、近年は政治的に東アフリカ寄りになっているという関係で、東アフリカ柔道大会にも参加することになりました。
ブルンジは、1962年に独立するまではルワンダとともにベルギーの植民地で、言語はキルング(ルワンダ語)とフランス語。一部ではスワヒリ語も話されています。
主な産物は、コーヒー、紅茶、パームオイル。ルワンダとの国境付近にゴリラが生息することでも有名です。
しかし、そんなことよりも、ブルンジもルワンダと共に、多数派のフツ族と少数派のツチ族の民族紛争による内戦と虐殺で国名を知っておられる方が多いと思います。
ルワンダ国内の戦争が終わった後も、ブルンジは、内戦が長引き、つい4年ほど前に終結したばかりとあって、今回の東アフリカ柔道大会も、ブルンジ国内の治安が不安視されていました。
タンザニア側の国境マヨブでイミグレーションの手続きを終え、ブルンジ側の国境に向かいましたが、何やら変です。
ブルンジ側のイミグレが全く見当たらないのです。
たいてい国境から数百メートル、せいぜい1kmの間に互いのイミグレーションがあると思うのですが、なんと、タンザニア側のイミグレと、ブルンジのイミグレがある場所は、20kmも離れていたのです!!
内戦によって難民化した大量のブルンジ国民の脱出、国境付近の山岳地帯まで及ぶ殺戮といった事情を考慮してのイミグレの配置だったのでしょうが、国境に着いたばかりでそんな事情がわかるはずもなく、私たちザンジバルチームは、すぐにブルンジ側のイミグレが見えると信じたまま歩きだしてしまい、結局延々1時間以上山道を重い荷物を持ったまま、歩く羽目になりました。
それでも、肝心のイミグレーションは見えてきません。
車はおろか、人っこ一人通らず、意気揚々と歩きだしたザンジバル柔道チーム10人でしたが、行けども行けども続くでこぼこ道に閉口し、途中からは黙々と歩くのみ。
その後、イミグレーションのある場所で待っていたブルンジ柔道連盟の人とやっと連絡が取れて、迎えに来てもらいましたが、その時も驚きました。
自動小銃を抱えた5人の警官を携えての護衛車付きでの登場でしたから。
そこからブルンジ側のイミグレがある場所まで1時間、さらにイミグレから首都ブジュンブラまで約4時間、延々と続くつづら坂と、新緑が目にしみるほど美しい山の風景は平和そのものに見えましたが、主要道路には数百メートルごとに自動小銃を持った兵士が立っていて、検問、検問、さらに検問。
首都から郊外に向かう道路は、夕方5時以降の走行は禁止とのこと。(夜の走行は危険だから)
ブジュンブラの宿泊施設についてからも、「ここから町側に行くのは構いませんが、逆方向にはけしていかないでください。まだ殺し合いをしている地域がありますので」と言われた時にはかなり緊張しました。
護衛してくれた警官たちはみな若く、明るい若者たちばかりでしたが、今持っているけん銃で実際に戦っていた人たちなんだなと、リアルに感じました。
ブルンジの場合、外国との戦争ではなく、内戦ですから、ほんの数年前まで敵対していた人同士で現在の国が成り立っているわけです。
内戦中に起きた、親兄弟をはじめ、身近な誰かを殺されたとか、家や物を破壊されたなどなど、数々の出来事は、国民一人ひとりの心に深く残っているでしょう。
国境から首都への移動の際に見ただけでも、小さな小さな首都ブジュンブラに住む一握りの人々と、その他の地域に住む人々の貧富の差も大きいように感じられました。
日本国内から戦争がなくなって60年以上。
この平和の長さは、世界的にみるとすごいことです。
このブルンジの子供たちが、60歳、70歳を過ぎるおじいちゃんになるまで平和が続いたら、どんなにいい国になっているでしょう。
ブルンジでの平和が長く続くことを祈ってやみません。
「ブルンジ~内戦終結から平和の道へ」への24件のフィードバック
世界中では、まだまだ危険な場所がたくさんありますね・・・
戦争の無い、平和な時代が来る事を祈りたいです
しかし、こんな平和な日本ですが、最近は変なニュースや事件が多く
親が子供を殺したり・・・
子供が親を殺したり・・・
人を騙してお金をとろうとしたり・・・
言葉を失ってしまいます
これからの日本、どうなってしまうのか・・・
心配です
☆おやびん、ジャンボ!
日本から一歩外に出ると、戦争、内戦を含めて、危険な場所が多いですよね。
それはそうと、日本で起きる事件は、異様なものが多くなりましたね。
貧しい国では、犯罪も多いけど、貧しいから盗む、相手を殺してでも奪う。
相手がにくいから奪い返す、殺すといった理由が多いです。
日本が貧しかった時代には起こらなかったような事件が起きているということは、社会のどこかにゆがみがでてきているのだと思います。
とにもかくにも、まずは親による子殺し、子による親殺しといった事件が起こらない世の中にしたいものですね。
バラカさん、今晩は
上から画像を見せてもらいながら、人間と歯は、なんておろかな生き物なんだろうとつくづく思ってしまいました。
だって、今大阪では一年で一番言い季節になろうとしているのに黄砂で空がグレー・・・これも黄砂という人間が作り出した公害、そしてアフリカのブルンジでは、空の青さが当たり前と思い、そのことに感謝するゆとりもなく戦争に明け暮れている。
あ~~~、いやになってしまうね。
私だったら、もったいない真っ青な青空の下、一日中そこで空を見上げているよ。
☆megさん、ジャンボ!
大阪の空は、黄砂の影響で、グレーなんですか。
せっかくの春の風景が台無しで残念ですね。
ブルンジでは、この青空の下、10年ほど内戦が続いていたのですが、約4年前に一応の終結はしています。
この子どもたちも、平和になった村の中で、人懐っこい笑顔いっぱいで、青空の下、元気に遊んでいました。
この子たちが、国内で安心して遊び、学び、成長していける国であってほしいですね。
バラカさん、ジャンボ!
テレビの特集で見たことがあります。
凄惨な話でショックでした。
戦争のむごさを感じました。
他人の痛みを自分のことのように感じることができる人ばかりであればと願っています。
>日本国内から戦争がなくなって60年以上。
この平和の長さは、世界的にみるとすごいことです。
政治的にも経済的にも色々ありますが、
まだ戦争になっていないので平和といえるかもしれません。
でもなんだか煙が立ってるような気もします。
ジャンボ!バラカさん。
すごい大地ですね~私の好きな十勝みたい!
広大で。。。
ブルンジの子どもさん、いい顔してますね!
いつも思うのは、こういう戦争が多い国の子どもたちって、「生きる」ことをあきらめていないし、なんだっけ?ストリートチルドレン?とかっていう子どもたちだって、(国がちょっと違うけど)「あったかい家庭を作るのさ」とすごく前向きで、「強い」ですよね。そのTV見ましたが、もし自分なら、未来への希望なんて、考えられないかもしれないと思いましたが、、
『戦争ほど悲惨なものはない』
私も世界平和のために、自分が出来ることを
やり続けていきたいと思ってます。それは、世界平和というと、すごく大きいことのように思えるけど、友達、家族、周囲の人を大切にする、そういうことも、世界平和に繋がってると思ってます。
☆konekoさん、ジャンボ!
日本でもテレビで特集があったのですか。。
2つの民族が争い、凄惨なことになってしまった様子は、世界各国で大きく報道されていましたからね。
いろいろなことがありながらも、60年以上日本国内に戦争がなく、平和が続いていることはすごいと思います。(自衛隊をイラクへ派遣したりしていますから、国内と限定せざるえをえませんが・・・)
☆みんとさん、ジャンボ!
国境付近から首都ブジュンブラに着くまでのほとんどで、赤土で覆われた広大な大地、緑に包まれた山々、そして、タンガニーカ湖の雄大な風景が広がっていました。
>それは、世界平和というと、すごく大きいことのように思えるけど、友達、家族、周囲の人を大切にする、そういうことも、世界平和に繋がってると思ってます。
↓
そうですね。一人ひとり、そこから始めていくことが大切ですよね!
はじめてコメント残させていただきます!
遊びに来ていただいてありがとうございます。
実はこーでも読みにきてはコメント残さず読み逃げしていました…。すいませ~ん。
これからはコメントさせていただきますので宜しくお願いします!
内戦が続いた国の子供達の笑顔が素晴らしくって、じーーんとしてしまいました。
平和って素晴らしいですね。
☆こーでねーとさん、ジャンボ!
こちらにも訪問くださり、うれしいです。
私も、おやびん経由で実は何度も拝見しておりました。お互い、コメントぬきで読みあっこしていたんですね~(笑)
これを御縁によろしくお願いします。
ブルンジの子たちにとって、日本人の私はかなり珍しかったようで、わいわいにぎやかに話しかけてきて、とってもかわいかったです。
この笑顔が続く国であってほしいです。
こんばんは~バラカさん。
ブルンジって場所 初めて聞きました。
道も 砂の道だから
荷物をひっぱっていても 大変ですよね。
平和が続きますように
心から願っています。
ネ-( ´・ω・)(・ω・` )ネ-
☆floretさん、ジャンボ!
ブルンジ、アフリカ中央の内陸部に位置する小さな国です。
私も、自分が行くまでは、位置はよくわかていませんでした。
道路も舗装されていないがたがた道なので、確かに荷物をひっぱるのは大変で、途中からは、重いけどかついだほうが早いという感じでした。
こんにちは~
平和である日本
ありがたいことですよね
今もどこかで内紛がおこり傷ついている人がいる
チベットなんてまさにひどいことになっている
いつまでもこの子供の笑顔が続いてほしいですね
普段、平和に慣れきっている我々には想像もつかない状況ですね。
平和に柔道大会が開催され続けることを祈るばかりです。
そにしても、長距離の足での移動、お疲れ様でした。
☆づみさん、ジャンボ~!
>平和である日本
>ありがたいことですよね
↓
ほんとにそうですね。
平和の中で日常を送れることのありがたさを、忘れすにいたいですね。
そして、世界のあちこちには、今この時にも、身の危険にさらされながら生きている人たちがいることも。
どこの国でも、子どもたちが安心して遊び、学び、成長していけるようになってほしいです。
☆ジュマパパさん、ジャンボ!
>普段、平和に慣れきっている我々には想像もつかない状況ですね。
↓
ブルンジは、一見平和に見えましたが、内情を知るにつれ、かなり緊張しました。
>長距離の足での移動、お疲れ様でした。
↓
今ではいい思い出の一つですが、荷物が重かったので、かなりきつかったですね~(笑)
景色はいいし、車も何も通らない山道なので、ハイキングに来たと思えば、もっと楽しく歩けたかもしれませんが、なんせ、すぐそこにイミグレがあるはずと思って歩きだしたので、ない、・・・まだない・・・イミグレ、どこだ~?という感じでしたから(笑)
こんばんはバラカさん
日本に住んでると、平和って空気みたいに
普通にしてたら普通にあるもんだと勘違いしちゃうんだよね。
この道の画像見ながら、サトウキビ畑で迷子になったのがフラッシュバックしてきました。
おっかないよ~!
私、たかだか宮古島ですけど、のたれ死ぬかと思いましたもの~!
お疲れ様でした!
無有さん、ジャンボ!
パソコンの調子が悪い中、コメントありがとうございます。
そうそう、平和はけして空気のような当たり前の存在ではないのですが、忘れてしまいがちですね。
サトウキビ畑で迷子というのも、かなり怖そうな体験ですね。
延々と続く自分の背丈より高いサトウキビの中で迷ったら・・・と想像するだけでも恐ろしそう!
私も、このブルンジ国境を歩いているとき、、もし一人だったら怖くてとても歩けないな~と思いましたよ。
夕暮れになったら真っ暗だし、この国境付近は、武器の密輸も多い地域なのです。
柔道大会は、とんでもない国で行われたのですね。
日本の平和に感謝しなければいけないと思います。
子供達の笑顔が続きますように・・・
☆はなこさん、ジャンボ!
ブルンジでは、内戦が終わり、対外的に平和を強調する目的もあって、第2回めの東アフリカ柔道選手権大会は、ここブルンジで開かれることになったという経緯もあり、大会のサブテーマにも、JUDO FOR PEACEと掲げられていました。
ブルンジでは、現在国をあげて、スポーツにとても力を入れています。
日本も戦後復興の際、スポーツが国民の明るい話題として大きくとりあげられた時代がありましたよね。
これからも、子供たちの笑顔が続く国であってほしいです。
バラカさん、ジャンボ!!
2週間くらいブログストップしちゃってご訪問、コメントできなくてごめんね。
でも、もう気持ちにけじめついたし前向いて進んでいこうと思って。
休んでる間でもコメントくれてありがとう。
本当に感謝してます。
今日からブログも再開するので、★⌒( *^-゜)v ヨロシクネ♪
ホント日本は平和ですよね。
こんな平和に感謝しないといけないんだろうな~
そして世界が平和になれるように祈ります。
☆りらっくまさん、ジャンボ!!
>今日からブログも再開するので、★⌒( *^-゜)v ヨロシクネ♪
↓
お帰りなさ~い!こちらこそ、ヨロシク~。
前向きに考えられるようになって、よかったですね。
お互いに、いろいろなことがあるけど、過去の出来事を受け入れ、前進していきましょうね☆
そして、日本の平和に感謝し、世界の平和を祈りましょう。
脅かされる事なく、当たり前のことが当たり前に出来るしあわせ。
子どもたちの笑顔、若者の未来が愛と夢にあふれる事を願ってやみません。
こんなに空は青い国なのに・・・
こんなに緑鮮やかな土地なのに・・・
☆harumiさん、ジャンボ!
内戦が終わったブルンジは、笑顔明るく、緑美しき国でした。
しかし、まだまだ実際には、山中でのゲリラ戦、貧困、難民の流出などなど、問題は山積みです。
平和を保ちながら、2つの民族が仲良く暮らせる道に向かっていることを、harumiさんも祈ってくださいね。