ジャンボ!
クリスマスも終わり、2013年も残り少なくなってきましたが、いかがおすごしでしょうか。
ザンジバルは、クリスマスツリーもなければ、ジングルベルも聞こえない、ごくごく普通の真夏日でした。
さて、こちらは、年末の恒例行としてすっかり定着してきた、第8回ザンジバル武道館杯(ドクターカップという名称で開催していた時から数えると12回)を、12月15日に開催し、大きなけがなく大会を終了することができ、少しほっとしています。
今年は、タンザニアの日系企業TOYOTA TANZANIA(トヨタ タンザニア)がスポンサーについてくださったので、ZANZIBAR BUDOKAN-TOYOTA JUDO CUP2013として開催。
タンザニア本土からも、事前に50名を超す参加者名簿が送られてきて、新聞にも「本土チームは、ザンジバルに勝つために行く!」という見出しで記事が載るなど、前哨戦ももりあがって迎えた12月15日の大会当日は、観客も大勢詰めかける中で、熱戦が繰り広げられました。柔道関係者だけではなく、観に来る人たちにとっても、年末の恒例行事となってきているようです。
女子では、ジュニア大会で、女子なのに、男子をばったばったと投げ倒して、10人抜きを達成して女子で初優勝したハジージャーも大人の大会に初参加。メダルには届きませんでしたが、小さな体で(身長140㎝です)第一回戦で対戦したタンザニア本土選手を豪快に大腰で投げて、観客を沸かせました。
ZNZ/Dole(:ザンジバルのドレ道場)というプラカードを持っているのが、最年少のハジージャ選手
今回も、上位陣1位~3位には賞金を。参加賞は、選手たちからのリクエストにこたえて、魔法瓶を用意しました(紅茶を入れるのだそうです)
男女合わせて7階級(60㎏、66㎏、73㎏、90㎏、100㎏、女子軽量級、女子中重量級)のうち、ザンジバルが4階級制しました。
男子73㎏で、切れ味抜群の大内刈りをさく裂させ、オール一本勝ちで優勝したバルク選手が、今大会の最優秀選手賞に輝きました。
バルク選手の活躍は群を抜いていましたが、同じく73㎏級のハフィズという入門して2年目の選手も目立ちました。
昨年のザンジバル武道館杯では1回戦負けを喫したハフィズ、大会終了後も、「どうやったら勝てるかわからない」と意気消沈していたのですが、今大会では、1回戦から堂々とした戦いぶりで、3回戦では、本土の優勝候補チリプエリを破って、まさかの決勝進出を果たし、決勝戦はザンジバル勢同士となりました。
11月には初段審査にも合格して、黒帯を締めて初めての大会で準優勝。
昨年とはうってかわって、胸を張って表彰台に立つ姿がりりしかったです。
ハフィズのこれからの活躍も、見守りたいと思います。
73㎏級決勝戦 青がバルク選手、白がハフィズ選手
島岡強会長によると、
「ザンジバル、タンザニア本土は、特に上位陣は力が拮抗してきており、切磋琢磨の関係となっている。試合後も、タンザニア本土チームの中では、自主的に残って、ザンジバルで練習を続けている選手もおり、両方にとっていい刺激になっているので、この調子で、来年4月に、ケニアのナイロビで開催される予定の東アフリカ柔道選手権大会では、ザンジバルチームとタンザニア本土チームで各階級を制覇できるよう指導していく」とのことでした。
来賓は、情報文化観光スポーツ大臣のムバラク氏と、在タンザニア日本国大使岡田真樹氏も、暑い、熱い、ほとんどサウナ状態のザンジバル武道館で汗を流しながら試合を見守ってくださり、激励のスピーチをしてくださいました。
熱戦が繰り広げられる中、大きなけがもなく、大会を終了できたので、ほっとしました。
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ザンジバル武道館杯の翌日、12月16日から、ペンバ島に行ってペンバ武道館の様子を見てきました。
岡田日本大使も、同じ日にペンバ島に移動して、ペンバ武道館建設状況の視察に来てくださいました。
懸念事項だった屋根のケンチは、ザンジバルから送った クレーン車の活躍で、無事定位置に設置されていました。
まだトタンは1枚もついていなかったのですが、トタンを乗せる前には、横に梁を通さねばなりません。ここでも、溶接工の人たちが活躍中でした。
下から見上げると青空がきれいですが、あんなに高いところで作業するのは怖そうです。
「慣れているから怖くないさ。そんなことより、かっこよく撮ってくれよ」と言いながら、ひょうひょうと作業する溶接グループの下で、岡田大使と記念写真、パチリ。
(★サングラスにワンピース姿の女性は、ペンバ島チャケチャケ地区長さんです)
ここは、ステージになるところ。土台となる石を運んで、1つ1つ放り込む作業中。
最後はコンクリートを流し込んで固めます。
ステージと、床が整うと、内部がぐっと変わるので、がんばって作業を進めてほしいです。
建物の外側は、前回行った時から比べると、セメントで表面をきれいにする左官作業(というのでしょうか?)が、ずいぶん進んでいました。毎回撮っている側の左官作業は完了。
残るのは、反対側のここだけでしたが、
岡田大使が視察に来てくださった当日に、セメントでの作業は終了しました。
今度行くときこには、赤いトタン屋根になっていますようにと祈りつつ、森多きペンバ島から帰ってきました。
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ということで、今年もザンジバル柔道は、ザンジバル武道館杯で、1年を締めくくりました。今年も、ザンジバル、タンザニア、アフリカの柔道を応援してくださり、ありがとうございました。
島岡由美子
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ペンバ武道館建設風景5は、→こちら
ペンバ武道館建設風景4は、→こちら
ペンバ武道館建設風景3は、→こちら
ペンバ武道館建設風景2は、→こちら
ペンバ武道館建設風景1は、→こちら
ザンジバル武道館杯2013の詳しい様子などは、→こちらから
「第8回ザンジバル武道館杯と、ペンバ武道館建設風景6」への6件のフィードバック
バラカさん、ジャンボ!!
いや~こんな高いところ無理です・・・
高所恐怖症ですから。
作業どころじゃなくなってしまいますよ。
最後の森の写真いいですね~♪
癒されます!!
★WILD FLOWERさん、ジャンボ!
高所恐怖症の人には絶対無理なお仕事です。
>最後の森の写真いいですね~♪
↓
森の写真に、反応してくださってうれしいです!
ペンバ島は森だらけの島なので、こういう風景があちこちで見られます。
ペンバ島にいる間中、森林浴しているような感じで、気持ちいい木々の香りにいやされてます★
タンザニア柔道界 年々歳々レベルも上がり、発展していますね!
これも島岡夫妻の地道な活動の成果だと思います。
バラカさん、ジャンボです(*^。^*)
ペンバ武道館、もうこんなに進んだのですね。
大きな建物なので、左官作業だけでも気が遠くなりそう。
石も担架(?)みたいなので、1回1回運んでて・・。
暑さの中で大変だと思いますが、みなさん頑張ってー!!
雪の北海道からエールを送ります。
ザンジバル武道館杯の様子も拝見できてよかった。
小柄な体のハジージャ選手が印象的でした。
参加賞の魔法瓶もいいですね。
うちの娘がまだ小さなとき、
いつまでも冷たい水が飲める魔法瓶に
目をまるくしていたのを思い出します。
1年間ありがとうございました。
タンザニアで日本で忙しく活躍される様子、
これからも応援できたらと思います(*^。^*)
どうぞ皆さんでよいお年をお迎えください。
★ジュマパパさん、ジャンボ!
あたたかい応援メッセージありがとうございます。
これからも、柔道の様子、お伝えしていきますので、見守っていてください。
★shukuさん、ジャンボ!
雪の北海道からのエール、ありがとうございます!
>石も担架(?)みたいなので、1回1回運んでて・・。
↓
気がつかなかったけど、確かに、担架みたいです!
職業柄、鋭いですね!
ハジージャ、ひときわ小さい体で果敢に技をかけていく姿に、会場がわきました。
これからも続けて活躍していってほしいです。
娘さんの、魔法瓶エピソード、かわいらしいですね!
こちらこそ、今年も楽しい会話をありがとうございました。2014年もどうぞよろしくお願いします!