Article

記事詳細

ザンジバルより、新年2019のご挨拶~市場・カンガの言葉1000・フレディ マーキュリーハウス

2019年、明けましておめでとうございます。
旧年中はありがとうございました。
本年もよろしくお願いします。
2019年のスタート、いかがお過ごしでしょうか。
私たちは、今年も、暑い、暑いザンジバルですごしています。
年末から来てくれていた友人からのお土産の中に、かわいいイノシシ付きお鏡餅がはいっていたので、何十年ぶりかで、お鏡餅を飾っていたら、好奇心のかたまりの我が家のカバや招き猫たちもやってきたので、にぎやかにお正月写真2019をパチリ。

2019年の元旦は、恵みの雨のち晴天となり、午後も雨晴れのくりかえしの忙しいお天気でしたが、市場も町も普段どおりのにぎわいと活気にあふれていました。

私も、なじみのカゴ屋さんで、久々に買い物カゴを新調し、今年も、はりきって市場に通おうと意気盛ん(?)です。

向かって左が新しいカゴ、右が古いカゴ。これが使いやすかったので今まで使っていたのと同じ大きさのを出してもらいました。
ここザンジバルは、モスレムの多いお国柄、12月25日のクリスマスも、1月1日の新年も無関係な日常が過ぎるのが常ですが、この時期になると、ザンジバルでは、お役所の建物にデコレーションがなされ、普段よりにぎわいのムードに。

とはいえ、これは、クリスマスでも、ニューイヤーを祝うわけでもなく、ザンジバルにとって一番大きな行事1月12日のザンジバル革命記念日のための飾りつけなんですよ。

↑  ↑
市役所もきれいにデコレーションされ、
市場も、年末にペンキの塗り替えをしていました。
↓   ↓

塗り替える前の市場

ペンキ塗り作業中の日に(屋根の上に乗って塗っているのがわかるでしょうか?)
************
カンガのメッセージ訳
20年を越えるアフリカ製品輸出プロジェクト(最初はトロワ社で始め、その後バラカを設立)の中で、コーヒー、紅茶、スパイスといった食品やアフリカ雑貨にティンガティンガ・アートといったものを紹介してきましたが、カンガ、キテンゲといった東アフリカの民族布の輸出もずいぶん長くなりました。
それでもまだまだ新しいデザインはもちろん、新しいメッセージがついたカンガに出会います。
アフリカ製品輸出といっしょに、製品の裏側にあるアフリカの生活や文化もいっしょにご紹介するというコンセプトの中で、カンガには、1枚1枚日本語訳をつけるようにしてきましたが、
「カンガのメッセージ訳が1000を超えました!」
とカンガの柄やメッセージ訳の管理をしてくれているバラカジャパン川口から連絡があったのは、昨年11月のことでした。
「おお~、メッセージ訳も、1000種類超えたんだ」
ということよりも、よくぞそれを管理してくれたなあとありがたかったです。
(私の適当な性格では、訳しっぱなしでおわってしまいますので)
**********
カンガのメッセージは奥が深く、スワヒリ語の表面上ではわからない、裏の意味がある場合もあるので、初めに自分で訳しても、必ずことわざをよく知っているザンジバル女性にたずねて確かめるようにしています。
スワヒリ語の発祥地であるザンジバルの女性たちは、こういったカンガのメッセージの意味にも敏感で、意味をよく知っている人が多いです。
タンザニア本土では、なかなかそこまで知っている人に会えないので、やはり、スワヒリ語の発祥地で、スワヒリ語を大切にしているザンジバルに住んでいてよかったなと思っています。
***********

バアジ豆のカンガ
最近で、デザインも、メッセージも面白かったカンガは、これです。

Mbaaji ni boga バアジ豆だって、野菜です。
(=どんなものにも、価値がある)
↓    ↓
豆にはいろいろな種類がありますが、この言葉は、「バアジという種類の豆」というところが肝心で、このバアジ豆は、豆の中で軽んじられていて、
♪バアジ豆をお客様に出すなんて失礼よ♪ 
という歌詞まであるほどの存在なのだそうです。
ザンジバルでは、米、ウガリについで、豆も主食なので、市場には、いろいろな豆が並んでいますが、たしかに、バアジ豆は、豆の中で、一番安かったです。

**********

「バアジ豆をお客様にだすのは失礼」
いうことの説明として、バアジ豆が安ものということ以外に、
「他の豆に比べておならが出やすく、しかもくさくなるから、お客様に出しては失礼になる」
といったリアルな説明をしてくれた人もいました。
とっても生活感あふれる見解に、ふきだしながらも、体験から得た答えは説得力があるなと思ったことでした。
また、「バアジ豆は安物だから、お客様には出せないけれど、生活には欠かせない豆なのよ」の意見も多数。
********
バアジ豆は、木になっていました

市場で売られている状態ではなく、生っているバアジ豆を見たいなと思っていたところ、郵便局の裏で見つけました
バアジ豆は、つる性で地面にはっているのではなく、木にぶらぶら豆が生っていました。
カンガにデザインされているように、細長い鞘でした。
郵便局の警備員さんに、
「これは、バアジ豆ですか?」ときいたら、
「そうだよ、」の後に、何も聞いてないのに、
「Mbaaji ni boga バアジ ニ ボガ」 っていってました!
おお~、やっぱりこういうんだとプチ感動し、一人でもりあがっていました。

ぷっくりした、黄色い花がさいていました。

【バアジ豆⇔日本では、キマメ】

ちなみに、バアジ豆は、日本ではキマメというようです。
日本でのキマメの価値はどうなのでしょうか?

と、豆のことを書いていたら、突然小学生の頃に、お調子者の男子が歌っていた
「戦艦大和(ヤマト)の休日は、
 芋食って、豆食って、屁こいて~♪」
などという不謹慎な替え歌を思い出し、そういえば、もとは、日本の戦時中の歌だから、芋はたぶんさつまいも、当時の豆はどんな豆だったんだろう なんて、日本の当時のことを思ってみたりと、バアジ豆から派生して、いろいろなことを思い浮かべてしまいました。
**********

とにもかくにも、カンガの言葉の内容は、ことわざ、教訓、恋愛、祈り、感謝、お祝い、ジョークと多岐にわたり、時にはぐっと深かったり、時には、ふき出してしまうほど面白かったりしますので、他の、柄や色だけの布にはない楽しみがあります。

  ↑     ↑
☆これは、上でご紹介したカンガと同じバアジ豆のデザインですが、メッセージが違っています。
こちらは、【幸福がもたらされますように】と、
新年にもぴったりの品行方正な(?)メッセージが。
このように、同じ柄のカンガでも、ついているメッセージが違っていたりするので、またそれもおもしろいです。
**********

贈り物には、カンガが定番
カンガは、女性に喜ばれる贈り物としても定番です。
ザンジバルの女性たちは、プレゼントにカンガをもらうと、デザインや色を見るよりも、真っ先にカンガのメッセージのところを見るんですよ。
それを読むと、相手がどのような意図でプレゼントしてくれたかがわかるからなのです。
☆山と山はあえないけれど、人と人は会うことができる
★きっとよくなりますよ
☆手紙には、会う事の半分の価値がある
★妻は、一番の理解者
☆がんばれば、必ず成功する
★結婚は人生の一番の喜び
☆お母さん、ありがとう
などなど、こういったカンガに書かれた短い言葉に凝縮した気持ちを託す という点では、カンガのメッセージには、日本の和歌に共通するものを感じます。
とまあ、アフリカ製品輸出プロジェクトの中で、カンガを取り扱う舞台裏には、仕入れ時には、ダルエスサラームにある布屋街で、これもあれもと大人買いする醍醐味とともに、ザンジバルに戻って、1つ1つスワヒリ語のメッセージを現地女性に確かめながら日本語訳する、こんな楽しみもあるわけです。
これからも、アフリカ製品を通じて、日本の皆様に、タンザニア、ザンジバル、アフリカのいろいろな文化もあわせて、ご紹介していきますので、アフリカ製品を生活の中に取り入れながら、思いを馳せてくださいね。
**********

2018年は、自分にも、周りの人にも、今が、今日があることのありがたみを強く感じる日々でした。
新しい2019年も、日々のありがたみを忘れず、志、等身大、思いやりの三拍子を軸に、恬淡(てんたん)かつ朗らかに生きられたらいいなと思ってます。
バラカタンザニアとしては、現地で、自分の目で確かめて択んだアフリカ製品をお届けするとともに、タンザニア便り、そして、アフリカの花便りのほうも、ポレポレマイペースで綴りながら発信していきますので、今年もよろしくお願いします。
                    バラカタンザニア 島岡由美子
追伸*新春ザンジバル情報

ザンジバル市場中央入り口から見て右側にある細長い白い建物がリニューアルされましたが、店賃が高くて誰も入らず、空き家のまま放置状態で、がらんとしています。
小さなお店が続き賑わっていた日々を知っている者としては、きれいになっても、ちょっとさびしい光景なので、はやく活用されてほしいものです。
(この市場全体も、ザンジバルストーンタウンという世界遺産の中にあるのです)

**********
日本では、フレディ・マーキュリーの映画が話題のようですね。
その影響もあるのか、ストーンタウンにあるマーキュリーハウスの前も、観光客でにぎわっていました。(この中はホテルになっているそうです)

ザンジバルの人たちは、こういうことをあまり気にしていないので、フレディ・マーキュリーのことを知っている人は少ないのですが。

  ↑    ↑
「ふむふむ、なるほど」と、あらためてマーキュリーハウスの説明を読む人も☆

フレディマーキュリーのの本名は、FARROKH BULSARA。
ザンジバルで生まれ育ち、一時期学んだインドの寄宿舎制の学校で、友人たちから「FREDDYフレディ」と呼ばれるようになったとか。
その後もザンジバルに戻り、1964年のザンジバル革命による混乱がおこるまでは平和にザンジバルで暮らしていたとか。
フレディは、ザンジバルを愛し、友人たちと市場や海で楽しく平和な子ども時代をおくった・・・ といったような説明を読むと、急にフレディの存在が身近な感じがしてきますね。
フレディマーキュリーが生まれ育った当時の面影を残すザンジバルストーンタウン。
ザンジバルにいらしたら、ぜひストーンタウンの散策をし、マーキュリーハウスの場所も見つけてくださいね。

「ザンジバルより、新年2019のご挨拶~市場・カンガの言葉1000・フレディ マーキュリーハウス」への1件のフィードバック

  1. baraka_tanzania

    ☆☆☆さん、あけましておめでとうございます。「今年も暑い、篤い、熱い便りを楽しみにしています。 」との拍手コメントに、とってもうれしく、今年もはりきって書いていこうという気持ちになりました。 今年も、よろしくお願いします。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。